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こんなはずじゃなかった!?指輪を購入する時に感じるモヤモヤの正体

2026.02.07

なんかモヤモヤする。それは「価値観の押しつけ」社会の中で生きているから感じることだという。

人間関係のモヤモヤは、ほぼ立場のマウントであると言われる。他人と自分を比べ“自己の優位性を示す=マウントを取る“は、生存戦略として私たちの遺伝子に組み込まれた本能で、逃れることはできない。

なぜ遺伝子に刻まれたのか?

マウントとモヤモヤの構造を読み解く話題の書籍『モヤモヤをなくせばうまくいく マウント社会をこう生き抜け』から一部を抜粋してその正体を丁寧に紐解いていく。

モヤモヤをなくせばうまくいく「指輪のモヤモヤ」

(1)役割のモヤモヤ──「男女平等」って言うくせに、支払いはいつも「男が当然」

【ケース】結婚指輪と婚約指輪の相場を調べてみて、まず驚いた。ショッピングモールに入っているような定番ブランドですら、表示された金額を見た瞬間に軽く吐き気がするレベルだ。これで「海外のハイブランドがいいな」なんてさらっと言われた日には、本気でショック死しそうだなと思う。そもそも自分は筋金入りのドケチ気質なので、「もしかして結婚そのものに向いてないんじゃないか」とさえ感じてしまう。世の中では「男女平等」が合言葉みたいになっていて、現実も共働き夫婦が当たり前になりつつあるのに、指輪の話になると、なぜか「婚約指輪も結婚指輪も男が贈るもの」という空気が、少なくとも自分のまわりではまだしっかり残っている。そのギャップを見るたびに、「平等って言うわりに、結局お金を出す役は一方的に男なんだよな」と理不尽さを覚えてしまう。(30歳男性・会社員・年収500万円・独身)

【解説】「婚約指輪は男が買うもの」と言われるたびに、胸の奥がざわつく。今は女性も当たり前に働き、家計を支える時代なのに、どうして高い買い物だけ男の義務になるのだろう。そう思うのは、ごく自然なことである。実はこの指輪の話、男女で見えている景色がまるで違う。男性にとって婚約指輪は「高いのに実用性のないもの」。車のように走るわけでも、家電のように使えるわけでもないから、「それ、本当に必要なの?」と感じてしまう。一方で女性にとって、それは「ちゃんと大切にされている」という安心の証。指輪の金額と「自分が大切にされている重さ」とを、無意識のうちに重ねてしまう人も少なくない。だからこそ、価値観のすれ違いが起きるのは当然のことだ。大切なのは、世間の風潮ではなく、ふたりの納得。買ってもらうでも、買わされるでもなく、「一緒に決める」という在り方がいちばん誠実で、健全だ。婚約指輪をあえてなしにしてもいいし、ペアで贈り合うのも素敵な選択だ。もし相手が指輪を望み、それがたとえ100万円でも、「この人を信じて贈りたい」と思えるなら、それがそのふたりにとっての正解になる。モヤモヤするのは、見栄よりも本音でつながりたいと願っているから。その感覚こそ、ふたりが真に信頼し合える関係を育てていく、確かな出発点になる。

(2)罪悪感のモヤモヤ──欲しいと言えずに、値札だけを見つめてしまう

【ケース】今いいなと思っている指輪は、いちばん手頃なものでも10万円台からだ。その値段を見た瞬間、相手の稼ぎが頭をよぎって、「買ってほしい」なんて口が裂けても言えない。もし本当にプレゼントしてくれたとしても、うれしさより先に「そのお金、どこからひねり出したの?」という申し訳なさが勝ってしまって、素直に喜べそうにない。もちろん、金額がすべてじゃないことはわかっている。でも、お金がないのに無理して「買える中でいちばん安い指輪」を用意しようとされても、そこまでしてほしいわけじゃないし、どこか計画性のなさも透けて見えて、気持ちがざわつく。じゃあ自分はどうしたいのかと聞かれると、それもうまく言葉にできなくて、結局モヤモヤだけが残る。(28歳女性・会社員・年収500万円・婚約中)

【解説】本当は欲しい。でも、お金のことを考えると「言いづらいな」と口をつぐんでしまう。もしプレゼントされたとしても、うれしさより先に申し訳なさが込み上げてくる。無理して買わせたくない。でも、あまりに安いものを選ばれるのも、どこか切ない。そんなふうに心が揺れるのは、欲張りだからじゃない。ちゃんと相手を思いやっているからこそ、迷ってしまうのだ。

大事なのは、金額ではなく、ふたりがどう納得できるか。たとえば、「今は生活を優先して、あとから一緒に選ぼう」と決めてもいいし、「どうしてもあなたから贈られたい。だから私が先に払うから、少しずつ返してね」という柔軟な夫婦間融資だって立派な形だ。ブランドでも値段でもない、ふたりに合ったやり方はいくらでもある。いちばんよくないのは、「欲しいけど言えない」と黙ってしまうこと。モヤモヤは言葉にしなければ伝わらないし、相手も気づけない。「私はこう思っている」と素直に話すだけで、きっと空気はやわらぐ。

結婚に本当に必要なのは、高い宝石ではなく、気持ちを丁寧にすり合わせながら歩いていける関係性。完璧じゃなくていい。お互いに本音を出し合い、笑い合いながら進める関係こそ、どんな指輪よりもずっと美しく輝く。

☆ ☆ ☆

『モヤモヤをなくせばうまくいく マウント社会をこう生き抜け』
著/勝木健太 小学館
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勝木健太 かつき・けんた
1986年生まれ。京都大学工学部卒業。三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)に入行。PwCコンサルティングおよび監査法人トーマツを経てフリーランスとして独立。2019年にAnd Technologiesを創業し、2021年には同社をみらいワークス(現東証グロース上場)へ売却。売却後は、執行役員としてリード獲得DX事業部を統括し、2年間の任期を満了して退任。著書に『「マウント消費」の経済学』(小学館)、『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』(ダイヤモンド社)、企画・プロデュース実績に『人生が整うマウンティング大全』(技術評論社)など。

構成/DIME編集部

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