アニメ『機動戦士ガンダム』のモビルスーツを模型にした「ガンプラ」が登場して45年。それに人生を大きく変えられた人がいる。プロモデラーのオオゴシトモエさんだ。
ガンダムとの出会いは、アニメよりもガンプラが先だった。
ガンプラのすべてが丸わかり!誕生45周年を記念したムック本「GUNPLA PERFECT MASTER BOOK」が登場
『機動戦士ガンダム』の作品群に登場する機体などを立体化してきた人気のプラモデルシリーズ「ガンプラ」が2025年7月に誕生45周年を迎えました。2026年1月31…
初めての出会いがSDガンダム!!
「小学校3年生ぐらいの時に、SDガンダムを買って作ったのが最初です。学校でSDガンダムが男女関係なく流行っていて、お小遣いを握りしめて近所のスーパーのおもちゃ売り場で『武者頑駄無』を買いました。帰ってきてすぐに作り始めました。ニッパーがなかったので、パーツをくるくる回してちぎって組み立てました。SDガンダムはライフルの弾を発射したり、兜を飛ばしたりギミックがついていたんです。完成して早々にライフルの弾をタンスの裏に飛ばしてなくしました。実に子供らしい向き合い方をしていましたね(笑)」
■1988年10月20日発売
シン・マツナガ専用ザクⅡのガンプラに苦戦!
SDガンダムのブームからガンプラの道に入ると、高校生の時にオオゴシさん的第2次ガンプラブームが訪れる。
「小学校高学年から中学生の間にアニメが好きになり、アニメ雑誌を買うようになりました。アニメ雑誌にはポスターとかカセットレーベルが付録についていたので、二次元の商品を手に入れて部屋に飾ることができたんですが、立体物を飾りたいと思うようになり、高校2年生の時、『MG 1/100シン・マツナガ専用ザクⅡ』を買いました」
■1996年7月発売
しかし、本格的なガンプラ制作は初めてだったこともあり、苦戦の連続だった。
「当時のガンプラは合わせ目がありました。これを消す方法を知りたくて『ホビージャパン』を購入しました。ちょうどその号でパテの特集をやっていて、これを使うと合わせ目が消せると知って、すぐにチューブに入ったプラスチックパテを購入。ザクの肩の丸いパーツにパテを指で盛り付けて、でもなかなか乾かないし、ヤスリで削ると目にパテが詰まるしで、上手にはできませんでした」
ガンプラの制作からは距離を置くが、好きであることは変わらなかった。少し変わった方法でオオゴシさんはガンプラを楽しむようになる。
「『ホビージャパン』で素敵な完成品の写真が見ることができるので、だったら、雑誌を読んで楽しんだほうはのもいいかな……と、ホビー誌を買い続けました」
時は流れ、アニメが好きだったオオゴシさんは声優育成ユニットに所属し、活動をしていた。ここで再びガンプラと出会い、人生を変えることになる。
再会、ガンプラよ…
「声優育成ユニットの所属事務所が松戸のバンプレストさんの本社があるビルの中に入っていまして、地下にプロモデラーのMAX渡辺さんの工房がありました。プロデューサーに『ホビージャパン』を読んでいるという話をしたら、『じゃあ会いに行こうか』とMAXさんの工房に連れていっていただきました。当時は今のようにSNSもない時代。表立って女性でプラモデルを作っている人が少ないこともあり、はじめてお会いしたMAXさんは『女の子なのにプラモ好きって珍しいよね』と、今度はホビージャパン編集部に連れて行ってもらいました。そこで、プラモデル初心者の女の子を作れるように育成する連載が始まることになりました」
この連載を通じてオオゴシさんはモデラーとして腕を上げ、声優からプロモデラーに転身。ガンプラによって人生が変わった。
そんなオオゴシトモエさんには、忘れられないキットがある。
プロモデラーとしてキュベレイを量産!!
「人生の中で一番作ったのはキュベレイです。仕事とプライベートあわせてMGとHGで10機以上は作っていると思います。その中でもマニキュアを塗料に使って作った機体は好評でした」
■2009年11月12日発売
もう1つは『MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.Ka』。
「私の著書『はじめてだってうまくいく ガンプラ塗装の教科書』(大泉書店)でG-3とキャスバル専用とノーマルの3つのカラーバリエーションを作りました。通常のRX-78とデザインが違うので、それを含めてカラーバリエーションを考えるのは勉強になりましたね。モデラーとしての腕を1つ上げてくれたキットと言えますね」
■2002年12日発売
半生をともに歩んできたガンプラに、今後期待することは大きい。
「新たなガンプラの活用法があるのではないかと思っています。例えばガンプラをリハビリテーションの現場で使えば回復の役に立つかも知れない……と思うんです。いつか病院の売店でガンプラを買えるようになったらいいな、と思いますね。そのほかにも、アクティブシニアや、学校教育とプラモデルを結び付けられたら素敵だなと考えています」
取材・文/金子長武
(C)創通・サンライズ
ガンプラのすべてが丸わかり!誕生45周年を記念したムック本「GUNPLA PERFECT MASTER BOOK」が登場
『機動戦士ガンダム』の作品群に登場する機体などを立体化してきた人気のプラモデルシリーズ「ガンプラ」が2025年7月に誕生45周年を迎えました。2026年1月31日にはメモリアルアイテムとして『PG UNLEASHED 1/60 νガンダム』が発売されるなど、45周年の熱気はまだまだ続いています。そのようなタイミングをふまえて、ガンプラを取り扱うBANDAI SPIRITSの協力に仰ぎながら製作したのが『GUNPLA PERFECT MASTER BOOK』です。
『GUNPLA PERFECT MASTER BOOK』
本書の内容は、既存のプラモデルとは一線を画す「ガンプラ」の革新的な技術解説が中心。機体各部の配色を成形だけで実現するための「いろプラ」や「システムインジェクション」といった技術をはじめ、接着剤不要で組み立てられる「スナップフィット」、ニッパーを使わずにランナー(枠)からパーツをもぎとれる「タッチゲート」などについて、該当キットを取り上げながら紹介しています。
1980年~、2002年~、2020年~、2025年以降という4つの章で構成し、それぞれの扉ページでは、28年間にわたってプラモデル開発に携わってきたBANDAI SPIRITSの担当者の逸話も。激レアなアイテムを含む45年の歴史をまとめた序章の年表も含めて、ガンプラに詳しいファンにとっても必読の内容になっています。
主に2025年以降の動きを取り上げている第4章では、話題のメモリアルアイテム『PG UNLEASHED 1/60 νガンダム』を筆頭に、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』や『機動戦士ガンダムSEED FEEDOM』といった人気作品の注目キットなどについても開発担当者の話を交えながら詳しく解説。ガンプラの最新事情についても丸わかり。
BANDAI SPIRITS公式アンバサダーLINKL PLANET(リンクルプラネット)によるプラモデルの制作アドバイスも。プラモデルに興味があるけれど作ったことのない人や、久しぶりにプラモデルを作りたいと考えている人に役立つ情報も取り上げています。
本書の巻末には、綴じ込み式でB3サイズの特大ポスターが付録としてついています。『PG UNLEASHED 1/60 νガンダム』の精密感を実感できるキービジュアルと、格納庫や宇宙などをイメージしたビジュアルを、表面と裏面にそれぞれプリントしたレアアイテムです。プラモデルを作る部屋に飾ったり、ディスプレイしたプラモデルの背景に貼ったりと様々に活用できます。







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