「嬉しい」は、喜びを表す際の定番の形容詞です。他にも喜びを表す言葉はたくさんありますので、語彙力を高めておきたいものです。
今回は『見るだけ・聴くだけで語彙力アップ デキる大人の話し方』(主婦の友インフォス)など、多数の著書を持つ国語講師の吉田裕子さんに“嬉しい”の言い換え表現について教えていただきました。
「嬉しい」の意味は?言い換えるときの注意点は?
「嬉しい」は、望みが叶ったり、予想外のできごとがあったときの、喜ばしい気持ちを表す形容詞です。
プライベートからビジネスシーンまで広く使われている言葉ですが、ビジネスシーンでは「うれしい!」とはしゃぐことができない場面もありますよね。
さまざまなシーンに対応できるよう「嬉しい」に代わる言葉をいくつかストックしておくといいでしょう。
それでは「嬉しい」のカジュアルな言い換え表現と、かしこまった場面での言い換え表現をご紹介します。
「嬉しい」をカジュアルに、シンプルに言うなら?類語は?
まず、日常会話で使える「嬉しい」の言い換え表現をご紹介します。
【感激です】
感動して、心が動かされたときに使います。
◆例文:こんなふうに祝ってもらって、感激です。
【喜びがこみあげます】
喜びがおのずとわきあがってくる様子。
◆例文:その知らせを聞いたとき、喜びがこみあげてきました。
【ありがたい】
何かに成功したり、高い評価を受けたときに、社会や相手への感謝を示しながら喜びをにじませる言い方です。
◆例文:予想外のヒットに恵まれ、ありがたい限りです。
【ラッキーでした】
ラッキーは幸運のこと。物事がうまくいったときに、過度にへりくだることなく、自分の努力や能力におごった印象を与えることもなく、喜んでいることを示すことができます。
◆例文:今回の結果は、本当にラッキーでした。
【舞い上がるような気持ちです】
心が浮かれるような大きな喜びを感じていることを表す表現です。
◆例文:長年の夢がかない、舞い上がるような気持ちです。
かしこまった場やビジネスシーンで「嬉しい」を言い換えるなら?
かしこまった場面での「嬉しい」の言い換え表現をご紹介します。
【光栄です】
“光栄”(読み方:こうえい)は、名誉に感じること。ほめられたとき、成功したとき、貴重な機会を得たときの喜びを目上の相手に伝える際に使います。
◆例文:この度の件は、身に余る光栄です。
【感無量です】
はかりしれないほど、心が動かされること。“感慨無量”(読み方:かんがいむりょう)とも。
強く感動したときに使います。
◆例文:たくさん応援の言葉をいただき、感無量です。
【感慨深いです】
“感無量”と同様に、強く心を動かされたときに使います。
◆例文:新入社員だった彼があんなに成長して、感慨深いですね。
【喜ばしい】
“喜ばしい”は、客観的な立場から喜ぶべき状況であることを言う言葉です。
◆例文:需要が回復しているのは、わが社にとって喜ばしいことです。
【浮き立つ】
うきうきとする気持ちを表します。
◆例文:新商品がノミネートされ、社員が浮き立っています。
【この上ない名誉】
誇らしく思うこと。招待してくれた人や評価してくれた人をたてるために使うこともあります。
◆例文:本日は、このような会にお招きいただき、この上ない名誉です。
「喜び」を相手にしっかり伝えるコツ
喜びにはグラデーションがあります。大きい喜び、小さい喜び、感謝や感動が入り混じった喜びなど。
そのきっかけについても、何かを達成したり、評価をされたり、誰かと分かり合えたり、幸運に恵まれたりと、さまざまです。
日常生活において、思わずこみあげてくるような「嬉しい」をストレートに表現することで、周囲の人と喜びを共有できる場面もあるでしょう。
一方、かしこまった場面では、手放しで「嬉しい」と喜ぶのがふさわしくないこともあります。喜ばしいことがあったときに、相手への感謝や周囲への配慮を示すことで思慮深く堅実な印象を与えることができると思います。
場面に応じて感情を言葉にできるよう、今回ご紹介したような言葉をいくつか覚えておくと役立つのではないでしょうか。
取材・文/北川和子
[初出]kufura 2024.02.13







DIME MAGAZINE












