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なりすまし偽配送サイトが1か月で86%増!配送詐欺被害を防ぐための対策は?

2026.01.25

年末年始は、クリスマスやお歳暮、新年の福袋などでオンラインショッピングの利用が急増して、それに伴って宅配便の配送需要もピークを迎える時期だ。多くの消費者は、複数の荷物を待つ状況で個々の配送状況を正確に把握することが困難になり、正規の通知と偽装メッセージの判別が難しくなってしまう。

こうした状況を踏まえて、オランダに本社がある個人向けセキュリティサービスを提供するNordVPNは、セキュリティツール『脅威対策Pro』のデータをもとに配送業者を装ったフィッシング詐欺の最新動向を分析して、詐欺被害から身を守る4つのポイントを公開した。配送追跡を装う宅配関連のサイバー攻撃に関する最新事情は、誰もが注意すべきことだけに注目しておこう。

配送業者を装う偽サイトが1か月間で86%増

NordVPNの『脅威対策Pro』のデータによれば、配送業者を装った悪質なウェブサイト数は、2025年9月と比較して2025年10月では先月比86%も増加している。もっともなりすまし被害が多かったブランドはDHLで、偽サイトは前月比で206%増を記録したという。

NordVPNが実施した意識調査では、回答者の38%が配送関連の詐欺に遭遇した経験があり、多くはSMS経由だった。米国連邦取引委員会(FTC)のデータでは、メッセージ詐欺による損失額は2024年に4億7000万ドルに達しており、2020年の5倍以上の規模に拡大している。

日本でも配送系フィッシング詐欺は2025年末を前に昨年水準超え

配送業者を装った詐欺の手口は日本国内でも多数確認されているが、「お荷物をお届けにあがりましたが、不在の為持ち帰りました」といった不在通知を装って偽サイトへ誘導する「フィッシング」と呼ばれる手口を起点とするケースが多くみられる。

フィッシング対策協議会が毎月公表している月次報告書では、宅配便の不在通知などを装った「配送系」フィッシングは、2024年12月時点で全体の約9.8%を占めていたが、最新の2025年10月時点では配送系フィッシングが全体の約10%になっている。

2025年末を迎える前段階で、すでに2024年末の水準を上回っており、特に宅配便の「不在通知」を装ったSMS(スミッシング)は継続的に報告されている。最近では生成AIの悪用で、SMSごとに異なる文面が作成されるケースがあり、これまでのように同一文面を手がかりに真偽を見分けることが難しくなっている。年末年末のセールなどに伴う配送関連の通知が増える時期は、被害の拡大も懸念される。

NordVPNのCTOが推奨する配送詐欺被害を防ぐためのチェックポイント

今回の調査・分析を行ったNordVPNのマリユス・ブリエディスCTO(最高技術責任者)は、次のようにコメントしている。

「年末のショッピングピークに合わせて、スミッシングやなりすましによる配送詐欺が急増しています。近年注目される企業へのサイバー攻撃なども、基本的な情報さえあれば、簡単に標的型フィッシングが実行できてしまうかを改めて確認しました。

不審なリンクをクリックしないことはもちろんですが、強力なパスワードの設定、二要素認証の利用、そしてVPNによる保護を有効にするなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することが日々の生活においても非常に重要です」

推奨される配送詐欺からの被害を防ぐポイントには、次の4つがある。

(1)追跡リンクはクリックしない:テキストやメール内のリンクは避けて、配送業者の公式サイトやアプリに追跡番号を直接入力するほうが安全。

(2)「緊急」のメッセージをまず疑う:「即時の対応が必要」など催促のある言葉は詐欺に繋がりがちだ。正規の業者は、メッセージ内のリンクを経由して即時の支払いを求めることは通常ない。

(3)送信者の詳細を細かく確認する:詐欺師は、電話番号やウェブサイトを本物に見せる「スプーフィング」を使用する。ウェブアドレスの文字や記号をひとつだけ変えて騙そうとする手口もあるので、きちんと細部まで確認する必要がある。

(4)再配達手数料や個人情報の要求に応じない:「荷物を配達するために情報や手数料が必要」などメッセージが届いた場合でも、リンクを開いたり返信したりしないことが重要。不審なメッセージを受け取った時は、配送業者の公式サイトや公式窓口で事実確認を行って、必要に応じて報告すべき。

生成AIによって巧妙化が進む偽メッセージやなりすましに対応するためには、面倒くさいと思わず細部までチェックしていくことが宅配系詐欺から身を守る方法といえるだろう。

「「宅配詐欺」に関する調査」概要

調査方法:対象期間内に「脅威対策Pro」が検知した匿名化データを分析
データ収集時期:2025年8月1日~2025年10月31日
調査機関:NordVPN「脅威対策Pro」
※本文中に記載しているブランド名は、模倣被害が多かった傾向を正確に伝えるためのもので、NordVPNはいずれのブランド所有者とも関係していません。

https://nordvpn.com/ja

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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