2025年11月、バイク業界を揺るがすニュースが駆け巡った。ヨシムラジャパンがレストア&カスタムを施し、東京モーターサイクルショーでも注目を集めた「GSX-R750 #604コンプリートマシン」が、なんと1241万円で落札されたのだ。
落札者は当初非公開だったが、後に奈良県のスズキ正規ディーラー SBS奈良橿原であることが判明。そして2026年1月11日、同店にて納車記念セレモニーと、関西初開催となる「ヨシムラツーリングブレイクタイム」が同時開催された。
強風と雪が舞う厳しい天候にもかかわらず、多くのヨシムラファンが駆けつけた当日の様子をレポートしていこう!
会場には熱烈なヨシムラファンが集結
会場となったSBS奈良橿原には、開場直後から多くのスズキ・ヨシムラファンが集まっていた。
この日行われたのは、GSX-R750 #604コンプリートマシンの納車セレモニーと、関西初のヨシムラツーリングブレイクタイムという、ファンにとってはたまらない2本立てイベント。
「ヨシムラツーリングブレイクタイム」とは、ヨシムラジャパンが主催するファン参加型のイベントで、製品展示・トークショー・レース車両のメンテナンス体験など、ヨシムラの魅力を間近で感じられる人気企画だ。
この日は時折雪が吹き付けるほどの寒さだったが、会場の熱気はすでに最高潮。気温を忘れるほどの盛り上がりを見せていた。
充実のステージショー&イベント
会場とステージにはヨシムラジャパン代表取締役の加藤陽平氏、ゼッケン#604号で1986年のデイトナ200マイルを走った辻本聡氏、2025年にYoshimura SERT Motulのライダーとして活躍した渥美心選手らが登場。
トラックの荷台を利用したステージで行われたトークショーでは、普段はなかなか聞けないレースの裏話やマシンの秘話が語られ、来場者は真剣な表情で耳を傾けていた。
会場内では、レーサーのタイヤ交換体験や給油タンク持ち上げ体験も実施。タイヤを抱えて写真を撮る人や、タンクの重さに驚く人など、終始にぎやかな雰囲気だった。
さらに物販コーナーでは、ヨシムラロゴ入りアイテムや、GSX-R750をデザインしたTシャツ・バッグなどが大人気。
トークショーで「GSX-R750はメーターが一番カッコイイ」という話題が出たこともあり、多くのファンが手に取っていた。
GSX-R750 納車セレモニー
午後になると、いよいよメインイベントである納車セレモニーがスタート。慎重に運び出されるGSX-R750はまるで新車のように輝き、会場からは思わず歓声があがった。
この車両のためにヨシムラがマフラー・エンジンまわりのパーツを新たに開発し、徹底的に仕上げた1台。現代において、ここまで完璧な状態のGSX-R750は間違いなく他に存在しないだろう。
ヨシムラジャパン代表 加藤氏から、落札者である奈良スズキ販売株式会社の代表取締役 岡本眞一氏へ贈呈されたのは、花束と記念パネル、そして木箱に収められた特別な記念キー。
岡本氏がロゴの刻まれたそのキーを差し込み、震える手でキーオンすると…迫力ある重低音とともに1発始動!
暖気後にアクセルが回されると、厚みのあるサウンドが周囲に響き渡り、マフラーからはガソリンの香りがふわり。会場全体がその瞬間に酔いしれた。
今回納車となったGSX-R750のフレームには、シリアルナンバー「001」が刻まれている。
ヨシムラは今後「002」以降の製造も視野に入れているということ。この日はそんな未来へ向けた第一歩となる、歴史的な1日となった。
ヨシムラへの愛を込めて!
イベントの締めくくりは、じゃんけん大会と集合写真。じゃんけん大会では、ヨシムラグッズやライディングギアといった豪華景品が当たるとあって、会場は大盛り上がり。
最後まで寒さを忘れるほどの笑顔があふれる1日となった。
今回のイベントは、単なる納車セレモニーでも、ファンイベントでもなかった。GSX-R750 #604コンプリートマシンの「001号」が世に送り出される瞬間をファンとともに迎える歴史的な一日であり、「002」以降の未来のマシンへとバトンを繋ぐ第一歩でもあった。
凍えるような天候の中での開催だったが、この日、この場所だけは、ヨシムラとGSX-R750への愛で暖かく包み込まれていた。
なお、今回納車されたGSX-R750 #604コンプリートマシンは、今後SBS奈良橿原で展示予定とのこと。近くに訪れた際は、ぜひその姿を間近で堪能してほしい!
文/高木はるか
アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。
高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com
編集/inox.
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