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折りたたみモデルが実質6万円!ZTEの最新スマホ「nubia Fold」の衝撃

2026.01.25

 持ち運びやすさと表示領域の広さを両立した横開きのフォルダブルスマホは、非常に便利な反面、価格は高止まりしている。この分野ではサムスン電子のGalaxy Z Foldシリーズや、グーグルのPixel Foldシリーズが有名だが、どちらも20万円を大きく超えており、少々手が出しづらい。キャリアの端末購入プログラムを活用し、2年後に返却したとしても、10万円台になってしまう。スマホにここまでのコストをかけられる人は、あまり多くはないかもしれない。

 そんな横開きのフォルダブルスマホの中で、群を抜いてコストパフォーマンスに優れた1台がある。ZTEが開発し、ワイモバイルが販売する「nubia Fold」がそれだ。同機の本体価格は17万8560円で、通常のハイエンドモデルと同額かやや高い程度。ワイモバイルの割引を受け、「新トクするサポート(A)」を使って2年後に下取りに出すと、実質価格は6万7680円まで下がる。

ZTEが送り出す“格安”フォルダブルスマホのnubia Fold。その実力をレビューしていく

 ワイモバイルユーザーに限られてしまうのは難点だが、フォルダブルスマホとして、トップクラスの買いやすさと言えそうだ。まさに常識破りの1台と言えるnubia Foldだが、ここまで安いと価格ゆえの“トラップ”がないのか心配になる人も多いだろう。ZTE端末として初の横開きフォルダブルのため、仕様には表れない使い勝手も気になるところだ。これらのポイントを実機でチェックしていく。

スペックはハイエンド並みで動作もサクサク、質感も高い

 安いフォルダブルスマホと聞くと、スペックに不安を覚える向きもありそうだが、nubia Foldは正真正銘のハイエンドモデル。チップセットにはクアルコムの「Snapdragon 8 Elite」を搭載する。メジャーな端末では、「Galaxy S
25」シリーズや「Xperia 1 VII」などがこれを採用しており、その性能は折り紙つき。3Dグラフィックスを多用したゲームも、サクサク動く。

CPUには、クアルコムのSnapdragon 8 Eliteを採用。ベンチマークスコアも高い

 メモリ(RAM)は12GB搭載、ストレージ(ROM)も256GB搭載されており、一般的なハイエンドモデルと比べてもそん色ない性能と言えるだろう。実際、ゲーム以外の動作も極めて快適で、操作にストレスを感じない。開くと8インチ、閉じると6.5インチというサイズ感については、サムスン電子の「Galaxy Z Fold7」と同じだが、メインディスプレイの解像度は2480×2200ドットで、むしろnubia Foldの方がスペックは高い。

メインディスプレイは8インチで、解像度は他のフォルダブルスマホより高めだ

 単にスペックが高いフォルダブルスマホかというと、必ずしもそうではない印象だ。まず、厚さがほどほどで、ポケットなどにしまいやすい。フォルダブルスマホながら、一般的なハイエンドスマホとほぼ同サイズを実現したGalaxy Z Fold7と比べると、依然として厚みは感じるものの、折り曲げられるなら……と許容できそうなレベルだ。仕様的には、閉じた際の厚みが11.1mmになっている。

 やや変わっているのは、nubia Foldの側面が丸みを帯びていること。これによって、薄く見えるだけでなく、手に取ったときにも薄く感じる。数値だけを見ると厚く感じてしまうかもしれないが、視覚的、触覚的にそれを軽減する工夫が取り入れられている。

閉じたときの厚みは11.1mmだが、丸みを帯びていることもあり、スペック以上に薄く見え、手に取ったときの印象が柔らかい

 手に取ったときの重みは、ズッシリした印象だ。数値は249g。ハイエンドモデルはスペックが高いぶん、200gを超えるのは当たり前になっているが、それよりもやや重みがある。例えば、iPhone 17シリーズでもっとも重い「iPhone 17 Pro Max」は233g、Galaxy S25シリーズで最大となる「Galaxy S25 Ultra」は218g。nubia Foldは、これらを上回っている。

 同じフォルダブルスマホだと、薄型化と同時に軽量化を果たしたGalaxy Z Fold7が215gと突出して軽く、グーグルの「Pixel 10 Pro Fold」は258gと重量がある。持った際の重量感としては、Pixel 10 Pro Foldに近い。お尻のポケットに入れると、布が引っ張られているような感覚になる。とは言え、8インチのタブレット大になると思えばこちらも許容範囲。Galaxyの軽さが異例なだけで、フォルダブルスマホとしては合格点だ。

重量の実測値。一般的なハイエンドスマホと比べると確かに重いが、フォルダブルスマホの中では許容範囲

カメラ性能も高いが、トレードオフになっている部分も

 カメラは、背面に3つ搭載されており、それぞれ超広角と広角、マクロになる。超広角と広角は5000万画素と画素数が高く、画素を束ねて使うピクセルビニングに対応しているため、いずれも暗所でキレイに撮ることが可能だ。望遠カメラはないものの、センサーの画素数が高く、切り出しができるため、ワンタッチで切り替えられる1.4倍であれば劣化は少ない。

背面にはトリプルカメラを搭載する。ただし、1つは500万画素のマクロカメラ

超広角と広角で撮った写真。ピクセルビニングで光を多く集められるため、暗所の描写もきれいだ

 以下の作例のように、自分や本体が影になってしまわないよう、少し離れた場所から撮影しても、解像感は保たれている。カメラに関しては、オープンマーケットで展開しているnubiaのハイエンドモデル「nubia Z」シリーズと一部機能が共通しており、多彩なモードを備える。カメラ周りのデザインも、「nubia Z80 Ultra」に似た形だ。

1.4倍にして撮った写真。劣化がほぼなく、高い解像感が維持されている

 ただし、この価格帯では一般的になりつつある望遠カメラには非対応。デジタルズームを使えば20倍まで拡大することは可能だが、画質はかなり劣化してしまう。限られたコストを、超広角と広角カメラに振り分けたような印象だ。マクロ撮影はできるが、画素数が500万にとどまっており、超広角や望遠カメラと兼用の方が使い勝手はいい。処理能力は高いが、価格とのトレードオフがまったくないわけではないと言えるだろう。

 同じくトレードオフになっている仕様の1つが、ワイヤレス充電だ。nubia Foldは、USB-Cでの最大55Wの急速充電に対応しており、バッテリー容量も6560mAhと大きく、長時間の駆動が可能だ。一方で、ワイヤレス充電が利用できないため、置くだけで気軽に充電することができない。ワイヤレス充電は、ハイエンドモデルの一般的な仕様になっているため、乗り換えたときに少し戸惑う可能性はありそうだ。

USB-Cは最大55Wでの充電に対応している一方で、ワイヤレス充電には非対応

 また、メインディスプレイもGalaxy Z Fold7と比べるとややベゼルが太く、防水・防じん仕様もIPX4/IP5Xどまり。水しぶきは防ぐことができるものの、水没した場合の浸水は防げない。いわば防滴といった仕様だ。フォルダブルスマホでは、Galaxy Z Fold7がIPX8/IP4Xの防水・防じんに対応。防じんでは劣るものの、1.5mの水没にも耐える。Pixel 10 Pro FoldはIP68の防水防じんで、砂埃も防げる。他のフォルダブルスマホより、利用環境が限定される側面はある。

メインディスプレイのベゼルがやや厚めなのは気になる

フォルダブルならではの使い勝手やAIまで作り込まれた1台

 とは言え、こうしたトレードオフは、全員が気になるものかと言えばそうでもない。ワイヤレス充電を使わない人には、その機能は不要だし、望遠撮影を行わないようであれば、カメラ性能はこれで十分。サイズ感や重量感も、一般的なフォルダブルスマホから大きく離れてはおらず、許容範囲に収まっている。ZTEとしては初物になる横開きのフォルダブルスマホだが、かなり完成度は高い印象だ。

 単に表裏のディスプレイを行き来できるだけでなく、半開きの状態で置いたまま使えるのも、フォルダブルスマホならでは。nubia Foldにも、こうした機能はきちんと備えられている。例えばカメラの場合、半開きのまま起動すると、画面が分割され、下半分がシャッターボタンや過去に撮った写真のサムネールになり、机やテーブルの上に置いたまま撮影しやすい。

半開きにしてカメラを起動すると、下半分が操作パネルになる

 カメラについては、外側ディスプレイを使って画質の高いアウトカメラで自撮りをすることも可能だ。折りたたみというギミックや、表裏両方にディスプレイがついている仕様を生かし、一般的なスマホよりも多彩な撮影を楽しめるのは、フォルダブルスマホの利点。こうした機能は、ソフトウェアとしてきちんと作り込まれている。

開いた状態でメインカメラを使って自撮りすることも可能だ

 また、アプリ側もしっかり大画面に合わせて作り込まれており、Gmailを分割表示したり、Chromeでタブを常時表示したりといったこともできる。メインディスプレイで表示した際には、ドックもあり、ここからドラッグ&ドロップすることで簡単に画面を分割して、2つ以上のアプリを開けるのも便利。大画面ならではのユーザーインターフェイスは基本的に網羅している。

Gmailアプリは分割表示が可能。基本的なアプリは、大画面に最適化されている

 「AI for All」を戦略に掲げているZTEらしく、nubia FoldにもAIを使った機能が盛りだくさん。ボイスレコーダーはリアルタイムの文字起こしに対応しているし、写真から不要なものを消し去ることが可能な「スマート消去」といった機能も利用できる。通話の翻訳にも対応する。

ボイスレコーダーは文字起こしに対応。電話の翻訳なども利用でき、一通りのAI機能を網羅している

 一部の仕様は他のハイエンドモデルには及ばないものの、フォルダブルならではの魅力は凝縮された端末で、処理能力もトップクラスに高い。ワイモバイルから投入するにあたり、おサイフケータイなどのローカライズも施されているため、日常使いにも向いた端末だ。このクラスのスマホが実質6万円台はかなりおトク。価格が理由でフォルダブルスマホに二の足を踏んでいたユーザーには、強くオススメしたい1台に仕上がっている。

文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

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