株主優待では、保有年数に応じて増える銘柄があることをご存じだろうか。中には、100株で2,500ポイントもらえる株主優待が、3年以上になると5,000ポイントと倍額もらえるものもある。この場合、配当+優待利回りは3.42%から5.11%まで上がっていた。
連続増配銘柄でなくても、株主優待が“増える”わけで、配当+優待利回りが上がるのだ。株主番号が変わらないことや、株主優待が変わらない条件もあるが、もし株主優待が続くなら、いわゆるガチホ(ガチでホールド)も考えたい。ガチでえぐいぞ。※株価は2026年1月19日時点、1ポイント1円換算
■コジマ(7513)(株価1,357円、最低投資額13万5,700円)の株主優待は…
まずは、株主優待内容の変更を発表した家電量販店のコジマから。コジマでは、年2回、2月と8月の権利で株主優待を受け取れ、100株保有では年間3,000円~5,000円となる。
具体的な内訳としては、2月では2,000円分、8月では1年未満1,000円分、1年以上2,000円分、2年以上3,000円分が受け取れる。
コジマでは2026年1月8日に株主優待の拡充を発表。2月権利において、100株、500株、1,000株それぞれもらえる優待券の額面が増えた。中長期保有の特典では、8月権利でもらえる株主優待券の額が年数に応じて増えていく。
■KDDI(9433)(株価2,680円、最低投資額26万8,000円)の株主優待は…
通信業大手のKDDIの株主優待は、Pontaポイント、ローソンや成城石井の商品詰め合わせセット、寄附などから選べるが、200株、1年以上で2,000円相当が受け取れ、5年以上になると3,000円相当が受け取れるようになる。権利は3月だ。
参入障壁の高い大手通信業の株式は人気も高く、買ったらそのまま中長期保有する人も多いはずなので、このような長期特典は嬉しいはずだ。
KDDIだけに限らず、沖縄セルラー電話(9436)も3月権利なのだが、同様に200株以上、継続保有1年以上で2,000円相当、5年以上で3,000円相当の特典から1つ選べる。
■稲畑産業(8098)(株価3,985円、最低投資額39万8,500円)の株主優待は…
化学専門商社の稲畑産業の株主優待はQUOカードで、年数によって増えていく。
権利は9月。100株では6か月未満は500円分、6か月以上は1,000円分だが、3年以上では2,000円分まで増える。購入タイミングにもよるが、株主優待内容は最大4倍に増えるわけだ。
ローソンやセブン-イレブンといったコンビニエンスストアで使えるほか、ドラッグストアのマツモトキヨシ、ファミレスのデニーズでもQUOカードは使え、しかも増額するなら嬉しいと思う人は多いのではないだろうか。
■プロネクサス(7893)(株価1,176円、最低投資額11万7,600円)の株主優待は…
IR支援大手のプロネクサスでも、中長期保有で株主優待内容が増えていく。
株主優待はQUOカードで、100株では1年未満500円分だが、1年以上で1,000円分、3年以上で1,500円分と増えていき、10年以上になると3,000円分。つまり、もらえる株主優待だけでも6倍に増える。
株価が現在1,176円なので、株主優待が500円分の時は優待+配当利回り3.65%、10年以上になり株主優待が3,000円分の時は優待+配当利回りは5.78%にもなる。
■エディオン(2730)(株価2,166円、最低投資額21万6,600円)の株主優待は…
家電量販店のエディオンの株主優待は、エディオンの店舗やエディオン公式通販で使えるギフトカードだ。これも保有期間に応じて増えていく。
100株では1年未満3,000円分だが、1年以上で4,000円分、2年以上で5,000円分、3年以上で6,000円分になる。500株では1年未満は1万円分、そこに1年以上で2,000円分、2年以上で3,000円分、3年以上4,000円分が加算されていく。
■バリューHR(6078)(株価1,487円、最低投資額14万8,700円)の株主優待は…
健康診断の予約サービスなどを行うバリューHRでも、株主優待の内容は増えていき、100株だと1年未満2,500ポイントで3年以上になると倍の5,000ポイントがもらえるようになる。
具体的には、100株では1年未満2,500ポイント、2年以上3,500ポイント、3年以上では5,000ポイント受け取れる。このポイントなのだが、実はdポイントとも交換できるため、ポイ活にも有効だ。200株では1年未満では5,000ポイントだが3年以上で1万ポイントに成長、300株では1年未満は7,500ポイントだが、1年以上1万ポイント、3年以上は1万2,500ポイントに成長していく。
■八洲電機(3153)(株価3,135円、最低投資額31万3,500円)の株主優待は…
八洲電機の株主優待も、保有期間が長いほど内容が増えていく。100株だと1年未満1,000円分、1年以上1,500円分、3年以上2,000円分。1年未満と3年以上を比較すると2倍になっている。
200株に買い増すと、継続保有1年未満3,000円分で、1年以上4,000円分、3年以上5,000円分のジェフグルメカードがもらえ、最大5,000円がもらえる。100株の時よりも配当+優待利回りがよくなる。
株主優待でもらえるジェフグルメカードは多くの飲食店で使え、おつりも出る。
■トヨタ自動車(7203)(株価3,623円、最低投資額36万2,300円)の株主優待は…
自動車メーカーのトヨタ自動車でも、株主優待に中長期保有制度を設けている。
トヨタ自動車の株主優待は、いつから始まったかというと2025年3月からなのだが、TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)と呼ばれる決済サービス残高がもらえる。100株の場合では、1年未満は500円分、1年以上は1,000円分、3年以上は3,000円分で、株主優待内容は6倍になる。そして、もし、1,000株以上保有しているなら、5年以上保有で3万円分がもらえる。
TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)は聞き馴染みがない人が多いかもしれないが、筆者が過去に受け取った際、決済方法のiDが利用できる店舗でそのまま利用できた。1,000株まではなかなかハードルが高いかもしれないが、100株でも500円相当から3,000円相当まで額が増える。株主優待の変更がない限り、保有しつづけるだけで6倍にまで成長する。
「株主番号が変わらない」が重要、新NISAを使うことも検討を
長く持つほど、もらえる株主優待が増える銘柄は、中長期保有にもぴったりだ。連続増配銘柄が人気だが、株主優待内容が増える銘柄は、株主優待内容の変更がない限り、売らずに保有しているだけでも配当+優待利回りが高くなる。場合によっては、株式分割や増配期待もあり、売買をしなくても受け取るインカムゲインは少しずつ増えていく期待も持てる。
ただ、注意点もあり、継続保有条件は企業によって違いがある。紹介した稲畑産業では、3か月ごと、3月末、6月末、9月末、12月末が株主名簿の記録確認の基準日と公開されている。頻繁な売買をしていると、受け取る株主優待内容の額が少なくなってしまうこともありそうだ。株主番号も変更にならないようにしっかり注意しておかなくてはいけない。
文/谷口 久美子







DIME MAGAZINE





















