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今年はDIME創刊40周年!時代を映し続けるトレンドマガジンの創刊から現在までの歴史を辿る

2026.02.15

2026年春、小学館のビジネストレンドマガジン『DIME』が創刊40周年を迎える。時代を象徴するヒット商品の紹介を通じて『DIME』が刻んできた歴史と、その先の未来についてまとめた。

1986年5月に創刊した『DIME』は、最新の電子機器やガジェット情報、ビジネスハック、そして時代を象徴するヒット商品の紹介を通じて、ビジネスパーソンと共に時代を歩んできた。

本記事では、40年という節目に『DIME』が刻んできた歴史を振り返り、その先に見えてくる共創型の未来について見ていく。

ビジネスパーソンに寄り添い続けた『DIME』の40年

1986年(昭和61年)5月1日に発売された創刊号。表紙の女性がかぶるのは、当時のトレンド(?)だった歩きながら飲めるドリンキング・ヘルメット

1986年(昭和61年)5月、中村滋編集長のもと雑誌『DIME』は産声を上げた。当時の日本はバブル景気へと向かう時代の転換点。ウォークマンやファミコンといった新たな娯楽が登場し、ビジネスパーソンのライフスタイルにも大きな変化が訪れていた。

■新時代のビジネス誌として創刊

このような時代の変化を敏感にキャッチし、読者に届ける新しいタイプの情報誌として『DIME』は登場した。電子機器のトレンドやクレジットカードの活用法、出張時の裏技など、ビジネスパーソンの「知りたい」に応える実用的な情報を軸に確実に読者を増やしていったと言える。

■隔週刊から月刊へ――時代に合わせた発行形態の変遷

創刊当時は隔週刊(月2回刊行)だった『DIME』だが、2013年3月に月刊誌へと発行形態を変える。これは、情報の速度が加速する時代において、より深掘りした特集や充実した内容を読者に届けるための変更だった。月刊化により、1冊あたりのページ数や特集の深度が増し、読み応えのある雑誌に進化した。

また、近年では、毎号の付録も読者から高い評価を得ている。モバイルスピーカーやSDカードリーダー、家電メーカーとコラボした機能的なガジェットが雑誌の新たな魅力として定着していると言えるだろう。

■Webメディア『@DIME』の誕生とハイブリッドな編集体制

2012年2月7日には、Webメディア『@DIME(アットダイム)』もリリース。それまでの『Digital DIME』から改称されたこの公式サイトは、紙媒体では伝えきれないリアルタイムな情報や、より幅広いジャンルの記事を提供する場となっている。

紙とWebの両輪で情報を発信する編集体制により、雑誌『DIME』では深く掘り下げた特集を、『@DIME』Webではタイムリーなニュースや商品レビューを展開することで、様々な読者ニーズに応えられる体制が整った。

「小学館DIMEトレンド大賞」が刻んだ時代の記憶

『DIME』の歴史を語る上で欠かせないのが、1988年に始まった「小学館DIMEトレンド大賞」だ。毎年の最終号で、その年を象徴するヒット商品、話題を集めた人物・サービスなどを選出するこの賞は、2025年で第38回を迎えた。

■大賞の選出は第3回から。38年間で選ばれたヒット商品は?

1990年の大賞に輝いたのは、キリン「一番搾り〈生〉」。今の時代にも当たり前に存在する商品だ。

1990年からは従来の複数部門に加えて、その年を象徴する商品に贈られる「大賞」の選出が始まった。最初の栄冠に輝いたのは、キリン「一番搾り〈生〉」。以降、カルピスウォーター、携帯電話、iモードなど、時代の節目を飾る数々な商品・サービスが受賞している。トレンド大賞の歴史を辿れば、日本の消費文化の変遷を追うことが可能だ。

■平成レトロを彩る大賞アイテム――たまごっち、iMac、iモード、LINE

平成のトレンド大賞を振り返ると、ビジネスパーソンが思わず「懐かしい」と口にしたくなる数々の名品が並んでいる。

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1997年の大賞「たまごっち」

1997年の「たまごっち」は、携帯ゲーム機の概念を覆し、社会現象を巻き起こした育成ゲーム。

1998年の大賞「Apple iMac」

1998年のApple「iMac」は、カラフルで革新的なデザインでパソコンのイメージを一新した。

1999年の大賞「iモード」

1999年の「iモード」は、モバイルインターネットの時代を切り開いた立役者だ。2012年には「LINE」が大賞を受賞。無料通話とメッセージ機能を融合させたこのアプリは、日本のコミュニケーション文化を根底から変えたと言えるだろう。

■令和時代を移すトレンド大賞――PayPay、Zoom、ChatGPT、新NISA

令和に入ってからのDIMEトレンド大賞は、デジタル技術とライフスタイルの融合がより顕著に反映されている。

2019年の大賞「PayPay」

2019年に大賞となった「PayPay」は、キャッシュレス決済の普及を加速させた。

2020年にはコロナ禍でリモートワークを支えた「Zoom」が大賞を受賞。

2023年の大賞「ChatGPT」

また、2023年には生成AI「ChatGPT」、2024年には「新NISA」が大賞に輝き、デジタル技術によってテクノロジーや金融が民主化されつつある時代を象徴している。

2025年、第38回の大賞は映画『国宝』が受賞。4万5000票以上の読者投票をもとに選ばれ、エンタメが改めて力を持つ時代の到来を予感させる。

昭和・平成・令和を貫く「トレンドの深掘り」という『DIME』のDNA

『DIME』の特徴は、電子機器やガジェットに関する専門的な情報を、ビジネスパーソンの日常に落とし込んで伝える点にある。最新のスマートフォンやPC、家電製品のレビューはもちろん、仕事効率化のツールなど、実生活に即座に活かせる情報を幅広く提供している。

■『DIME』編集長たちが紡いできた挑戦の歴史

創刊編集長の中村滋氏に始まり、『DIME』は歴代の編集長が時代を読み解き、新しい価値を提案してきた。

各編集長の時代には、それぞれ独自のカラーがあった。しかし、「読者の知的好奇心を刺激し、生活をより豊かにする情報を届ける」という編集方針は、創刊時からブレることなく受け継がれている。

■付録文化の革新――雑誌に新たな価値を

近年、『DIME』の代名詞ともなっているのが実用的な付録だ。ハンディーボディケア(マッサージ機)、声で操作するLEDフレキシブルライト、Bluetooth対応リズムライトスピーカーなど、実生活に役立つガジェットを毎号工夫することで読者を楽しませ、雑誌の価値を高めている。

2026年、40周年を迎える『DIME』のこれから

昭和・平成レトロブームが若い世代を中心に広がる中、『DIME』が追い続けてきたトレンドに新たな光が当てられている。40周年という節目が示す『DIME』の未来像を探った。

■昭和レトロ・平成レトロブームとの親和性

昨年は昭和レトロ、平成レトロを大特集

現在、ミレニアル世代やZ世代を中心に、昭和レトロ・平成レトロブームが起こっている。

写ルンです、たまごっち、ガラケーなど、『DIME』が40年間追い続けてきたトレンドの記録は、このレトロブームに重なる部分が大きい。過去のトレンドを振り返れば、当時の最先端だった技術やデザイン、ライフスタイルが反映されており、それらが今、新たな視点で見直されていると言えるだろう。

■紙とWebの融合で進化し続けるメディア

『@DIME』の成長により、『DIME』は紙媒体の枠を超えた総合メディアへと進化を遂げた。雑誌では年12回の深い特集を、Webでは毎日更新されるニュースやレビューを提供することで、読者はどこでもDIMEの情報にアクセスできる。

さらに、SNSを活用した読者とのコミュニケーション、動画コンテンツの充実など、メディアの形態は多様化している。40周年を機にさらなる進化を遂げ、読者との接点を増やしていくだろう。

■読者と企業をつなぐ架け橋として

『DIME』の強みは、常に読者目線で商品やサービスを評価し、企業と読者の橋渡しをしてきたことにある。トレンド大賞の選出プロセスには読者投票が組み込まれ、読者の声が直接反映される仕組みだ。この読者参加型の姿勢は、創刊以来『DIME』が大切にしてきた価値観でもある。

1986年の創刊から40年。『DIME』は時代とともに変化しながらも「ビジネスパーソンの生活を豊かにする」という使命を貫いてきた。これからの『DIME』がどのような価値を提案し、時代を映し続けていくのかに注目したい。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/長尾尚子

Author
ライター歴18年。2018年に独立し、フリーランスに。複数のWebメディアで記事を執筆中。育児・教育をはじめ、住宅ローン、保険、金融、エンタメなど幅広い分野の取材・執筆を手がける。【資格】消費生活アドバイザー、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。子ども3人を育児中のママでもある。

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