増えている!株式分割+分割後100株でも株主優待が受け取れる銘柄
2026年に入っても株主優待の拡充ラッシュは続いていて、代表的なものでは東宝(9602)の株主優待は、これまで約80万円ないともらえなかったものの、1:5で株式分割し、しかも分割後の100株でも株主優待を受け取れるようになる。これは、株価の変動を考えなければ約1/5の額でも東宝の株主優待を楽しめるようになったわけで朗報だ。
株式分割を行って“分割後の100株でも株主優待が受け取れる”ものでは、砂糖を製造するフジ日本、ドラッグストア大手のツルハホールディングス、生保大手の第一生命ホールディングスなど。続々と株主優待拡充を発表し、資金が少額だった株主にも株主優待を受け取れるチャンスが到来している。※株価は2026年1月19日終値
■東宝(9602)(株価8,049円、最低投資額16万980円※分割前20株、分割後100株)の株主優待は…
映画興行を行う東宝は、2026年1月14日に、2月末の1:5の株式分割を発表し、分割後の100株でも株主優待を受け取れると発表した。ただし、東宝の株主優待は、これまで年2回(2月8月)だったが、2027年からは2月の株主優待がなくなり年1回(権利月8月)となる。
東宝の株主優待は、TOHOシネマズ直営劇場などで使える映画招待券で、分割後100株だと年間1枚がもらえる。これはつまり、分割前は20株の端株・単元未満株保有者も株主優待が受け取れるようになったということだ。
ただし、分割前100株を保有していた人は、分割後500株になり年間2枚を受け取れるのだが、分割前の100株と比較すると、半期ごとに1枚年間2枚を受け取っていたため、枚数自体は変わらなく、この場合は拡充とは言えないかもしれない。ただし、これまで8月権利では翌1月~6月、2月権利では7月~12月の利用期間が決められていたので、利用期間が長くなり使いやすくなった。
■フジ日本(2114)(株価623円、最低投資額6万2,300円)の株主優待は…
フジ日本は2025年12月末を基準日として1:2の株式分割を行った。そして、分割後の100株でも株主優待がもらえるようになる。
分割後の100株では、500円相当のQUOカードがもらえる。分割前100株は200株になり、1,000円相当の自社商品がもらえ、変更はないが、分割後400株も新設。こちらは2,000円相当の自社商品がもらえる。
権利は9月、配当利回りは2.89%。それに加えて株主優待も受け取れる。分割後の100株は10万円未満なので小資金でも買える。
■しまむら(8227)(株価1万545円、最低投資額35万8,530円※分割前34株、分割後102株)の株主優待は…
しまむらでは2026年2月20日を基準日とする1:3の株式分割を控えている。そして、分割後100株保有で2,000円分の買物券が受け取れる。
しまむらは値がさ株で、1株1万円以上する。つまり100株買うなら100万円を超えてしまう。しかし、1:3の株式分割を行うため、株価変動がなければおよそ1/3の額で単元が買え、株主優待をもらえるようになる。これまで未保有で株主優待が欲しいと思っていた人は注目だ。
ただし、分割前100株保有している人は分割後300株。この人は「100株から2,999株」に該当するので、株主優待の拡充はない。分割前1,000株、分割前3,000株、分割前1万5,000株保有していた人も同様だ。利益確定売りが出るかもしれなく、株価が安定しない可能性もふまえておこう。
■ツルハホールディングス(3391)(株価2,566.5円、最低投資額25万6,650円)の株主優待は…
株式分割を2025年8月末に行い、その後、2026年1月になってから「時間差で株主優待の拡充」をしたのはツルハホールディングスだ。
ツルハホールディングスは2025年8月末に1株を5株に株式分割し、現在、約25万円で買えるようになった。そして、2026年1月8日に株主優待の変更を発表した。
ツルハホールディングスの新しい株主優待では、100株でも株主優待として株主ギフト券5,000円分が受け取れるようになる。極端な話をすれば、2025年8月末より前に20株を保有していた人でも、分割で100株保有となり、今回の発表で株主優待がもらえるようになったわけだ。
ただし、以前の株主優待と比較して改悪と言われる部分もある。それは提示すると購入価格から5%割引になる株主優待カードがなくなったことによる。
前回、2025年の100株(分割後500株)では、提示すると購入価格から5%割引になる株主優待カードと、株主ギフト券2,500円分(あるいは金額相当の商品)がもらえていた。2026年2月の権利では、5%割引になる株主優待カードは廃止、その代わり株主ギフト券が1万円分(あるいは金額相当の寄附)となる。
株主ギフト券が7,500円増額になり、差額は、5%割引分で15万円利用した額となる。年間でこれよりも利用額が少なかったならば、株主優待拡充と考えてもよさそうだ。
■第一生命ホールディングス(8750)(株価1,407円、最低投資額14万700円)の株主優待は…
第一生命ホールディングスでは、1:4の株式分割を2025年3月末に行い、100株保有者は400株保有になったが、2026年1月14日に100株保有でも株主優待がもらえると発表。こちらもタイムラグで株主優待の拡充発表をしたケースだ。
つまり、分割前水準で考えると25株保有していた人も株式分割により100株になり、2026年3月は株主優待が受け取れるようになった。
100株でもらえる株主優待は、ヘルスケアアプリ「QOLism(キュオリズム)」の登録可能ポイントで、ベースポイントが1,000円相当、活動ポイントは上限1,000円相当。また、ベネフィット・ステーション初回登録ポイントとして500円相当ももらえる。
「QOLism(キュオリズム)」では、1日1回のログインをしたり、歩数や体重記録をしたりするとポイントが貯まり、dポイントなどと交換できる。
今回、株主優待の拡充発表があり「分割後100株でも株主優待」もらえる銘柄になったというわけだ。そして、400株では「QOLism(キュオリズム)」でもらえる活動ポイントの上限が2,500円相当に拡充。ただし、800株の場合は株主優待の拡充はない。株数によって活動ポイント上限が決められているが、株主優待で歩数記録などの健康管理ができるのが画期的だ。
文/谷口 久美子







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