偏向報道やフェイクニュース・デマの横行により、メディアの信頼性に疑問が投げかけられている昨今。実際のところ、テレビや新聞などの媒体を信頼している人はどれくらいいるのだろうか?
日本労働組合総連合会はこのほど、生活に対する意識や理想とする社会のイメージに関する意識・実態を把握するために、「日本の社会像に関する意識調査2025」をインターネットリサーチにより実施し、全国の15歳以上の働く男女(自営業・フリーランスを除く)1,000名の有効サンプルを集計した。ここでは「メディア・SNSに関する意識・実態」に関する調査の結果を抜粋し、紹介する。
日常生活に必要な情報を得ているメディア 30代以下では「SNS」が主流
全回答者(1,000名)に、日常生活に必要な情報を、どのメディアから得ているか聞いたところ、「テレビ」(50.3%)が最も高く、半数となった。次いで、「Webニュース」(43.5%)、「SNS」(36.5%)、「動画コンテンツ・アプリ」(28.2%)、「新聞」(22.1%)となった。
男女別にみると、「Webニュース」(女性41.0%、男性46.0%)、「動画コンテンツ・アプリ」(女性24.2%、男性32.2%)、「新聞」(女性17.4%、男性26.8%)は男性が女性と比較して5ポイント以上高くなった。他方、「SNS」(女性40.8%、男性32.2%)は女性が男性よりも8.6ポイント高くなった。
世代別にみると、「テレビ」は高年層で高くなる傾向がみられ、60代以上(60代72.0%、70代以上77.8%)では7割を上回った。また、50代では「Webニュース」(56.5%)が他の世代と比較して高くなった。他方、「SNS」は若年層で高くなっており、30代以下(10代45.0%、20代53.5%、30代42.0%)では1位となった。また、20代では1位「SNS」(53.5%)、2位「動画コンテンツ・アプリ」(37.0%)となった。
メディアに対する信頼について、「信頼を寄せているメディアはない」が最多に
次に、最も信頼を寄せているメディアを聞いたところ、「テレビ」(18.6%)が最も高くなり、「新聞」(11.1%)、「Webニュース」(10.3%)、「SNS」(8.5%)、「動画コンテンツ・アプリ」(4.9%)が続いた。日常生活に必要な情報を得ているメディアで1位だった「テレビ」が信頼度でも1位となった一方、どの媒体においても割合は2割を下回り、「信頼を寄せているメディアはない」が43.9%と、最多となった。
男女別にみると、「新聞」(女性9.4%、男性12.8%)は男性が女性と比較して3.4ポイント高くなった。
世代別にみると、「テレビ」は60代(34.0%)で最も高くなった。また、「新聞」は高年層で高くなる傾向がみられ、70代以上(27.8%)では3割に近くなった一方、若年層では低く、20代以下(10代3.3%、20代3.5%)では5%未満にとどまった。また、「SNS」は若年層で高くなり、20代以下(10代15.0%、20代15.5%)では15%以上となった。40代では「信頼を寄せているメディアはない」(53.9%)が半数以上となった。
「SNSや動画コンテンツを日常的に使用する」が79.3%
全回答者(1,000名)に、1日あたり、SNSや動画コンテンツをどの程度使用するか聞いたところ、「1~2時間程度」(32.6%)や「30分程度」(26.8%)が高くなったほか、「3~4時間程度」(14.2%)、「全く使用しない」(20.7%)にも回答が集まり、「日常的に使用する(計)」は79.3%となった。
男女別にみると、女性では「日常的に使用する(計)」(80.0%)は8割となった。世代別にみると、「日常的に使用する(計)」は10代で91.7%と突出して高くなり、50代(84.1%)が続いた。
ここで、1日のSNSや動画コンテンツなどの使用時間別に、将来についての不安をみると、「不安を感じる(計)」の割合は、SNSや動画コンテンツの使用時間が長いほど、高くなる傾向がみられ、最も高くなった5時間以上の人(86.0%)では、全く使用しない人(43.5%)より42.5ポイント高くなった。
SNSや動画コンテンツを利用するうえでのメリットは?
SNS・動画コンテンツを日常的に使用する人(793名)に、SNSや動画コンテンツを利用するうえで、どのようなことがメリットであると考えるか聞いたところ、「暇つぶしになる」(44.5%)が最も高くなった。次いで、「有益な情報を手軽に入手できる」(33.5%)、「大勢の人の考え方や価値観を知ることができる」(28.0%)、「他者とのコミュニケーションを気軽にとることができる」(15.5%)、「人とのネットワークを広げることができる」(14.0%)となった。
男女別にみると、「有益な情報を手軽に入手できる」(女性32.3%、男性34.9%)は男性が女性と比較して2.6ポイント高くなった。
世代別にみると、「暇つぶしになる」は若年層で高くなっており、20代以下(10代52.7%、20代53.3%)では半数以上となった。また、10代では、「有益な情報を手軽に入手できる」(27.3%)が他の世代と比較して低くなった一方、「人とのネットワークを広げることができる」(25.5%)が他の世代と比較して高くなった。「他者とのコミュニケーションを気軽にとることができる」は60代では5.3%と、突出して低くなった。
SNS・動画コンテンツへの不安 “情報の正確性”“個人情報の漏洩”“誹謗中傷、炎上”がTOP3
他方、SNSや動画コンテンツに対し、どのような不安があるか聞いたところ、「得られた情報の正確性」(40.7%)が最も高くなったほか、「個人情報やプライバシーの漏洩」(39.3%)、「誹謗中傷、炎上など」(38.2%)、「詐欺や性的被害などの犯罪被害につながること」(30.8%)が特に高くなった。
男女別にみると、「得られた情報の正確性」(女性43.8%、男性37.7%)は6.1ポイント、「詐欺や性的被害などの犯罪被害につながること」(女性33.3%、男性28.2%)は5.1ポイント、男性と比較して女性が高くなった。
世代別にみると、「得られた情報の正確性」は年代が上がるにつれ高くなり、70代(62.0%)では6割を上回った。60代では「個人情報やプライバシーの漏洩」(52.0%)が半数以上となった。
また、10代では「使いすぎにより、仕事や学業に支障が出ること」「人間関係への影響」(いずれも27.3%)が他の世代と比較して高くなった。学生時代からSNSや動画コンテンツが身近にあった10代では、学業や人間関係への影響を懸念している人が多いのではないだろうか。
<調査概要>
◆調査タイトル :日本の社会像に関する意識調査2025
◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする15歳以上の働く男女
(自営業・フリーランスを除く)
◆調査期間 :2025年10月28日~10月30日の3日間
◆調査方法 :インターネット調査
◆調査地域 :全国
◆有効回答数 :1,000サンプル(男女が均等になるように割付)
出典元:連合調べ
構成/こじへい







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