近年、キャッシュレス決済市場は年々拡大している。野村総合研究所※によると、2026 年にかけてもキャッシュレス決済市場の規模は引き続き成長すると予測されている。
さらに2025年12月、政府は「2030年にキャッシュレス決済比率 65%を目指す」と方針を固めた。
普段、私たちが何気なく利用しているキャッシュレス決済だが、コンビニやスーパーといった日常消費の場面にとどまらず、これまで現金が当たり前だったさまざまな支払いシーンにも広がりを見せている。
※https://www.nri.com/jp/knowledge/publication/kinyu_itf_202504/files/itf_202504_06.pdf
そこで、2026 年に向けてさらに拡大していくキャッシュレス決済の最新事情について、消費行動のプロである渡辺広明氏が解説したので、詳細をお伝えしよう。
「え、こんなところまで?」意外と知らないキャッシュレス事情
お賽銭
神社やお寺の中には、タッチ決済などに対応したお賽銭を導入する動きも見られます。小銭を用意しなくても参拝できることから、観光客や若い世代を中心に利用が進んでいます。
観光地の乗り物(水牛車)
沖縄県竹富町の西表島と由布島の間を往復する水牛車では、タッチ決済による乗車サービスが導入されています。現金精算やチケットの事前購入が不要であるため、由布島を訪れる多くのお客さまの利便性向上につながるそうです。
免許更新
運転免許証の更新手続きでは、タッチ決済などのキャッシュレス決済が導入されつつあります。収入証紙の廃止が進み、窓口で現金での支払いができない場所も増えています。
山小屋
登山者が利用する山小屋では、宿泊費や飲食代などの支払いにタッチ決済などのキャッシュレス決済が導入されています。現金を多く持ち歩く必要がなく、会計の手間も軽減されることから、登山者・運営者双方の利便性向上につながっているそうです。
キャッシュレス決済が主流の国が多いことを背景に、外国人登山者にとっても支払いがしやすい環境が整いつつあります。
給与
給与の受け取りについても、銀行口座だけでなく、キャッシュレスサービスを活用する動きが広がり始めています。
御祝儀
結婚式やお祝いの場面でも、現金を包むのではなく、スマートフォンを使ってデジタルで送るスタイルが広がりつつあります。「事前準備が不要」「遠方からでも送れる」といった利便性が支持されているそう。
ガチャガチャ
カプセルトイの中には、現金投入口をなくし、キャッシュレス決済のみに対応した機種も実は存在しています。小銭を用意する必要がなく、スマートフォンをかざすだけで利用できる点が、新しい利用スタイルとして広がっています。
なぜ、ここまで広がった?キャッシュレス決済市場の急拡大の背景
経済産業省が行った調査※1によると、2024 年のキャッシュレス決済比率は、42.8%(141.0 兆円)で年々上昇しています。
2025年12月には、政府が「2030年にキャッシュレス決済比率65%を目指す」と方針を固め※2、キャッシュレス化はますます拡大すると考えられます。
※1 https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250331005/20250331005.html
※2 https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/cashless_promotion/pdf/003_03_00.pdf
感染対策として非接触・非対面の行動が求められたことで、キャッシュレス決済を使う機会が一気に増えました。
利便性や衛生面の安心感を実体験として重ねる中で、特別な選択肢だったキャッシュレス決済が日常に定着し、結果として今も使い続けられています。
レジ待ちや小銭のやり取りは、わずかな時間でもストレスになる時代。キャッシュレス決済は支払いを最短化し、「時間を無駄にしない消費行動」を後押ししています。
消費者だけじゃない、企業が導入を急ぐ理由とおすすめのキャッシュレス決済
最近は「現金しか使えないこと」自体が不便だと感じられ、キャッシュレス決済未対応が理由で選ばれないケースも増加しています。
人手不足の企業が増える中、キャッシュレス決済は業務を簡素化し、省人化を可能にします。
キャッシュレス決済が身近になる一方で、「本当に安全なのか」「どの決済方法を選べばいいのか」と不安を感じる人も少なくありません。
そこで専門家がおすすめするのが、スピーディーで利便性の高いスマートフォンによるタッチ決済です。
<スマートフォンによるタッチ決済のメリット>
・レジの回転を妨げず混雑に強い
・スマホをかざすだけ、片手で支払い完了
・通信が不安定でも使いやすい
・設定が簡単
・残高不足でもたつかない
・カードポイントも貯まる
・非接触で衛生面も安心
関連情報
https://www.jcb.co.jp/ways-to-pay/contactless.html
構成/Ara







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