2026年はテーラーメイドのドライバーが売れそうです。
というのも、1月29日に発売予定の「Qi4D」シリーズ、これが実に「飛んで曲がらない」のです。
その秘密は「スピード」と「フィッティング」にあるんだとか。
そこでベストスコア80台と標準的なアマチュアゴルファーの筆者が、コースで実際に打ってみました。
このクラブが憧れのベストスコア70台を実現してくれるクラブになり得るのか……。アマチュアゴルファーのみなさん、必見ですよ!
どのドライバーが合うのか? フィッティングでベストをチョイス
筆者は40歳台の終わりにゴルフを始めた、典型的なおじさんアマチュアゴルファーです。
普段のドライバーの飛距離は210~220ヤードくらい。ヘッドスピードは40m/sくらいです。
まあ、強振すれば260ヤードくらいの飛距離は出るますが、なにせ強いフックが出てしまうため、コースでは怖くてそこまで振れません。
ちなみに、普段使っているドライバーのシャフトはSR。重さは40gと軽量です。
さて、今回発表されたテーラーメイドのドライバー「Qi4D」は、シリーズモデルとなっています。
■低スピンモデルの「Qi4D LS」
■スピードと寛容性のバランスが取れている「Qi4D」
■ウェイト調整機能を搭載した「Qi4D MAX」
■シリーズ最軽量でウェイト調整機能を搭載した「Qi4D MAX LITE」
以上の4種類でシリーズ展開します。あと、ウィメンズモデルもラインアップします。
試打にあたりまずは、スタンダードな「Qi4D」をセレクトしました。
純正シャフトは、テーラーメイドと三菱ケミカルが共同開発した「REAX」シリーズが選べます。
「REAX」シリーズは、
・ヘッドの開閉が多めのゴルファー(全体の20%)に「HR」(ハイローテーション)
・フェースの開閉量が中間程度のゴルファー(全体の60%)に「MR」(ミッドローテーション)
・ヘッドの開閉が少なく、ボディーターンでインパクトするゴルファー(全体の20%)に「LR」(ローローテーション)
と3タイプが用意されています。加えて、重量でのチョイスも可能です。
最初は、標準的と思われる、「REAX MR50」のS(シャフト重量56g)をおススメされました。こちれで様子見です。
「MR50」はロリー・マキロイ選手タイプの特性と聴き、本人は密かに喜んでいます。
さて、「Qi4D」+「MR50」の組み合わせで素振りをした第1印象ですが、とてもヘッドが軽い感じがしました。
というのも、テーラーメイドは「Qi4D」シリーズの空力性能をかなり攻めたとか。空気抵抗が少なく感じるためか、振り抜くのが本当にラクです。
早速、打ってみましょう。
カーボンフェースの乾いた打音が心地よいです。
筆者の持ち玉はちょいドロー。思ったイメージの打球がファーストスイングから出ました。
「Qi4D」シリーズのドライバーは、打点のぶれで発生するスピン量のバラツキを押さえるため、フェース面の縦軸方向に少し丸みを持たせているのだそうです。
最下点が安定しない筆者は、フェースの上っ面やヒールへ当ててしまいます。
でも、試打の1発目から好調だったのは、「Qi4D」のラウンドしたフェースがスピン量のぶれを少なくしてくれる、その恩恵を受けたからだと思ってます。
何球か打った後、フィッティングを担当してくれたスタッフさんにうかがったところ、やはり「MR」シャフトが筆者に合っていそうだとか。
それから、ヘッドスピードが申告した40m/sを越え、平均で42m/s前後出ているとのこと。強振したつもりはないので、単純にヘッドスピードが伸びている印象です。
そこで、調子に乗ってシャフトを1段階重い、「REAX MR60」のS(60.5g)に変更します。
カチャカチャの道具(トルクレンチ)を使って、ヘッドを外して、シャフトを入れ替えてもらいます。
振る前は、「普段使っているドライバーのシャフトは、SRの40gなので、Sの60gだと重いかな?」と不安だったのですが、実際は剛性感があるのに、振った時の軽さが「MR50」同様に残っていて、実に振り抜きやすい!
なので、ちょっと強く振っても安心感があります。
以下のように、試打結果をデータ確認しているのですが、液晶画面へ本人が盛大に映り込みすみません。ニコニコしているのは、ヘッドスピードの平均が43m/s、最大で44m/sが出ていたからです。
晴天とはいえ、真冬の屋外での試打なので、個人的には44m/sというヘッドスピードはかなり嬉しい誤算。しかも、それほど曲がらずに、ランを含めて240ヤードちょっと飛んでくれたようです。
自前のドライバーを使いマン振りすると、46m/sのヘッドスピードは出て、260ヤードほど飛ばせはするのですが、それこそ、打球がどこに行くかわからないので、コースでは40m/sくらいに落としています。
でも、「Qi4D」シリーズなら、「『マン振り』って感じで力まずに46m/sで振れるから、軸がぶれずにフェアウェイキープできるかも?」って、 コースで250ヤードのナイスショットをする、そんな自分の姿を妄想しちゃいました。
ティーの高さがちょっと低めにしたせいか、試打データがやや打ち込み気味になっていますが、その要素を除外しても、「Qi4D」は自分にとって、打球がちょっと上がりにくい感じでした。
そこで、「Qi4D MAX」も試させてもらいました。
するとどうでしょう! プロの打球とまではいきませんが、ハイドローの球が打てたのです。
フィッティングの結果、筆者には、ヘッドを「Qi4D MAX」、シャフトは「REAX MR60」のSがベスト・フィットでした。
ヘッドが走る! しかも曲がらない
ドライバーが決まったので、コースで打ってみます。
試打を行ったのは、千葉県の成田付近にある「カレドニアン・ゴルフクラブ」。美しいコースコンディション、戦略性の高いコースレイアウト、難易度が高くて攻める勇気を試されるグリーンなど、上級者からも評価が高い名コースです。
自分たちが打つ前に、テーラーメイドの契約プロ、新村 駿選手がドライバーショットを披露してくれました。
新村選手が使用したクラブヘッドは、「Qi4D LS」で、シャフトはフジクラ「VENTUS BLACK」の6Xです。
同コースの10番ホールの白ティは距離350ヤード。新村選手ならワンオン可能な距離です。
すさまじいインパクト音の後、うなるような打球が青空に突き刺さり、右ドッグレッグの先のグリーン方向へとボールがすっ飛んでいきました。
そんな夢のような美スイングを拝ませていただいた後、不肖筆者もドライバーを打ってみました。
フェアウェイがやや狭いコースなので、ややコントロールして軽めにスイングしたところ、200ヤードを示す看板あたりにキャリーで落下しました。
今回は撮影のため、ティーショットを2球打たせてもらったのですが、ともにフェアウェイ左サイドにキープできました。
「もうちょい振ってもいいかな?」とも思いましたが、まあそこは分相応で。それでもアゲンストの中で220ヤード飛んでくれたので、本人的には満足です。
相変わらずヘッドの振り抜きは軽く、体軸のぶれが少ない感覚が心地よかったです。
フェアウェイウッドとレスキュー(ユーティリティ−)もしっかり打てる
「Qi4D」シリーズは、フェアウェイウッドとレスキュー(ユーティリティ−)もラインアップ。新作が同時デビューしました。
コースで試しに両モデルを打ってみましたが、球がしっかりとつかまり、高い弾道のショットが可能でした。
フェアウェイウッドとレスキュー共に、「TAS ウェイト」を搭載。レスキューはトップラインを従来より細く、アイアンのトップラインに近づけており、アイアン好きの筆者には「アイアン感覚」で打てるうれしい仕上がりです。
アイアンが簡単。スピンもかかる
そして、アイアンの「Qi4D」シリーズもデビュー。筆者のようなアマチュアゴルファーには心強い、寛容性と直進性能が高く、飛距離性能も期待できるクラブです。
コースで打ってみたところ、ベストスコア80台のゴルファーでも冬芝を恐れること無くスイングでき、しかもミスに強い。少々ミスヒットしても前に前にボールを運んでくれるので、グリーンに乗せるのがラクに感じます。
カレドニアン・ゴルフクラブは当日のグリーンの速さは11.2ftと、アマチュアにはかなりの高速グリーンです。
9番アイアンで120ヤードほど、PWで100ヤード強のアプローチショットにチャレンジしたところ、コントロールショットにもかかわらずしっかりスピンがかかり、グリーン上に留まってくれました。これは心強い結果でした。
そして、打音がいいのも魅力。ミスに寛容でいながら、気持ちいい打音を奏でてくれるので、これは一度使ったら手放せなくなりそうです。
「Qi4D」はアスリートスペックながらアマチュアにも寛容
さて、「Qi4D」のドライバー、フェアウェイウッド、レスキュー、アイアンを試打してみました。
ラウンド後の感想は、「アマチュアゴルファーに本当に優しい」というものに尽きます。
アスリートモデルにありがちな、尖った印象がほとんどなく、ドライバーからアイアンまで、初心者でも楽しめるモデルといえそうです。
それでいて、ツアープロのようなトップアスリートの要求にも応える、先進のハイスペックを満載。
「Qi4D」シリーズは、トッププロの感覚を、アベレージゴルファーへ身近にさせてくれる素敵なクラブです。
初代「ステルス」の登場から数えて5代目となる、カーボンフェースの「Qi4D」ドライバーシリーズをはじめ、2026年はコース上のあちこちで、「Qi4D」シリーズを使うプレイヤーと遭遇しそうな予感がします。
発売は2026年1月29日を予定。筆者も「70台を達成するために、投資が必要かな?」って思わせてくれるクラブでした。素直に欲しいです。
取材・文/中馬幹弘
ガジェット・MONO・マネー編集/ライター。慶應義塾大学卒業後、野村證券にて勤務。アメリカンカルチャー誌編集長、モノ情報誌編集を歴任。iPhone、iPad登場時よりスマホ実務に携わる







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