私、料理が趣味なんですけど、最近せいろ蒸しが大流行ということで遂に買いました、せいろ。
鍋に湯を沸かして蒸し板を置いて、その上にせいろを置いて野菜や肉や魚を10分ほど蒸したらできあがり。栄養素を逃すことがなく美味しくいただけるということでヘルシー志向の方に好評なのがとてもわかる。こりゃ美味い。楽だ。
しかしそうなってくると温故知新、様々な過去のトレンド調理器具を思い出すわけです。
まずせいろ蒸しと似た役割で大ヒットになったのがシリコンスチーマー。これ、私2つ持ってましたよ。ルクエのシリコンスチーマー。
2009年頃テレビ番組や雑誌で「電子レンジで気軽に蒸し料理ができる」とのことで大ヒット、今のせいろ蒸しと大体同じことをやっているのが興味深いですね。レシピ本が続々と出たのもヒットの大きな要因だったようです。
私もいまだに愛用しているからわかるのですが、上手いこと使わないと加熱ムラが起きやすかったり、「あれ? これタッパーにラップかけてチンすればよくね?」という気づきがあったりで、ブームは収束していきました。

低温調理器、ヨーグルトメーカー、ノンフライヤー、さらにその次は?
2010年代中盤に出てきた低温調理器、これもふわっとブームになりましたね。「サラダチキンを自宅で作れる!」という触れ込みが大きかった記憶があります。
そもそもプロテインブームがドカンときて、そこからコンビニでサラダチキンが人気商品になりはじめたのも同時期です。もちろん私も持っているのですが、深めの鍋に水をたっぷりと入れてその中に棒状の低温調理器を突っ込みます。
それが電気の力で水を温めてくれるわけですが、設定した水温になったらブザーがなりビニールの密閉容器に入れた食材を放り込む。タンパク質が変質しないギリギリの60℃くらいをキープできるんですね。
ちゃんと殺菌するために一時間くらい経って取り出すと鶏の胸肉やささみ、ローストビーフがジューシーゆるゆるになって最高。塩麹で揉んだ胸肉で作ったサラダチキンはよくお客さんに出して好評でした。
こんな魔法の器具みたいな低温調理器もなんでブームが終わったんですかね。やっぱり時間がかかるのと、器具がちょっと大きめなところなんですかねえ。
低温調理で思い出した。自分でヨーグルトや甘酒を作れるヨーグルトメーカーも流行りましたね。発酵させる菌が死なないギリギリの温度で保ってくれるんですけど、ちゃんと殺菌・滅菌しないと悪い菌まで繁殖するんですよね。一度甘酒を作った時にそれで大失敗して腐敗したコメ汁を口にしてぺぺーってやったものです。

あとノンフライヤーね。これも持ってたなあ。油を使わないで揚げ物ができる電気調理器。「油で揚げない唐揚げ」なんていうキャッチフレーズに惹かれてまんまと購入。家に帰って鶏もも肉に衣をつけてウキウキと試したものです。
鶏もも肉が従来持っている脂成分を高温の熱風で熱することで揚げ油の代わりにするというものですが、うん。確かにカリッとはしている。でも鶏の唐揚げに求める何かとは違うんだよな。とても近いんですが、明らかに違う。
昨今のノンアルコールビールとも似た近似値感にいつの間にか使わなくなった思い出。今調べると最近のノンフライヤーは前述の低温料理もできるらしい。私のようなズボラな健康志向を一気喰いです。
料理って毎日するものだから、トレンドからスタンダードになったら「流行が終わった」と言われるカルマとの戦いですね。
私もせいろをスタメンとして使い続けながらも、新しい調理器具はバンバン買っていこうと思っています。棚の奥に眠る「豆乳メーカー」「ゆで卵メーカー」たちの嘆きの声には聴こえないふりをしながら。

ヒャダイン
音楽クリエイター。1980年大阪府生まれ。本名・前山田健一。3歳でピアノを始め、音楽キャリアをスタート。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。様々なアーティストへ楽曲提供を行ない、自身もタレントとして活動。
文/ヒャダイン
※「ヒャダインの温故知新アナリティクス」は、雑誌「DIME」で好評連載中。本記事は、DIME2・3月号に掲載されたものです。
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