マウスの使いすぎで腱鞘炎が酷かった一時期、トラックボールマウスにはまっていた。これならマウスのように手首を動かさずに済むからだ。
より使いやすいものを求めて何度か買い替え、エレコム製のものに落ち着いたのが数年前の話。
やがて腱鞘炎が治ると、通常のマウスが懐かしくなり、原点回帰した。それは、同じくエレコムの、「EX-G」という「握り心地の良さ」を追求したモデル。今もこれを愛用している。
師走に入って多忙さに拍車がかかると、手首に違和感があり、腱鞘炎が再発しそうな予感がした。そんな折に目に留まったのが、これもまたエレコムのトラックボールマウス「bitra(ビトラ)」だ。
2種類のタイプが装いも新たに登場
11月下旬に発売開始の「bitra」は、2019年に発売され、2023年に廃番となった同名シリーズの「パワーアップ」版。機種は2種類あり、1つは親指操作タイプ、もう1つは人差し指操作タイプとなる。

ボディカラーは、前バージョンではブラックのみであったが、今回はホワイトが加わっている。筆者は、周辺機器のカラーにこだわりはないが、ボール自体が赤でなくなったのは地味に嬉しい。
一昔前のトラックボールマウスは、メーカーは異なってもなぜかボールだけは赤が多かったが、その一点が気に入らなかったからだ。
あくまでも個人の見解だが、ブラックにシルバーの組み合わせは、実にしっくりくる(赤ボールファンの方のために断っておくと、交換用の赤ボールが別売で健在)。
姿形は、前作をほぼ踏襲しているが、同社のM-XPT1トラックボールシリーズと比較して約30%もの小型化を果たしているのは時代の流れを感じる。手にほどよくフィットするし、通常のマウスに慣れている人でも移行しやすい。
また、衝撃吸収素材を使用した収納ポーチが付属している。これは、カフェなどでパソコン仕事をする人には、ちょっとした福音だろう。

接続方式は当然ながら無線で、USB2.4GHzとBluetoothのどちらにも対応。筆者のノートPCはUSBポートが2つしかないので、Bluetooth一択となる。ペアリングは自動かつ、ほぼ瞬間的になされ、ストレスフリー。
駆動方式は1本の単4電池で、使う電池にもよるが最長5カ月もつ。何日も使用しない場合のためにスイッチが底面にある。なお、収納ポーチには予備電池を収納するスペースが設けられている。
手のひらにほどよく収まり快適な操作性
仕様面の説明はこれぐらいにして、実際の使用感について述べよう。
まず、親指操作タイプから。ボールの直径は25mmと小さめだが、操作性に問題は感じない。センサー分解能は、高すぎず低すぎずの750DPIなのも良い。
そばに2つのボタンがあり、Webページの進む・戻るはこれで行う。トラックボールの右側は緩やかに傾斜しており、手のひらの収まりが良く、ホイールが回しやすい。全体的に「EX-G」とは異なる設計思想だが、快適性がよく考えられている。

カーソルを方々に動かすストレスゼロ
対して、人差し指操作タイプは、筆者にとっては初体験の形状。本体はコンパクトなままでボール径が34mmと大きくなり、存在感がある。ボールの可動域に余裕があるため、カーソルを一度に長距離動かせる利点がある。
で、「左・右ボタンはどこへ行った?」と一瞬戸惑ったが、左ボタンは左側面に、右ボタンはボールの右上にある。そして、ホイール、進む・戻るのボタンは左側面に集中配置されている。
「これは慣れるまでが大変かも」と思ったが、ボールを回しながら、左・右クリックをする操作には、すぐに適応できた。ただ、進む・戻るは、個人的にはもたつく感じが残った。

甲乙つけがたい良品コンビ
2機種を交互に何日か使ってみたが、操作性の点で甲乙はつけがたく、どちらもおすすめ度は高い。
強いて言えば、親指操作タイプのほうが使いやすいが、それは単に筆者のトラックボール歴が同タイプに偏っていたからに過ぎない。
モニター内でカーソルをあちこちに動かす機会が多ければ、断然人差し指操作タイプだし、長時間使用の疲労感もこちらのほうが少ない印象があった。
ちなみに、全ボタンが静音設計となっている。個人的には、「ちゃんとクリックした」という合図の意味で「カチッ」というクリック音を好むが、これもまさに好みの問題だろう。
また、メンテナンス面について付記すると、本体裏面から簡単にボールを取り外せ、ボールそのものやボール受けのメンテがしやすいのも特徴と言えそうだ。
なお、本製品はエレコムダイレクトショップ(本店、楽天市場、YAHOO!ショッピング店)、ビックカメラ.com、www.yodobashi.comなどにて販売中。店頭実勢価格はどちらも12,980円となる。
撮影・文/鈴木拓也
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