「不動産クラウドファンディング」という言葉を、最近よく目にするようになりました。
投資関連の記事や広告、SNSなどで見かけるものの、正直なところ「よく分からない」「怪しい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
不動産投資と聞くと、数千万円の物件を購入し、ローンを組み、入居者対応や管理に追われる――そんなイメージを持つ人が少なくありません。一方で「クラウドファンディング」と聞くと、インターネット上でお金を集める仕組みは想像できても、それが不動産とどう結びつくのかはピンとこない、という方も多いはずです。
そこで今回は、2025年11月26日にパノラボから『新NISAにプラスして1万円でできる資産運用を教えてください!』を刊行した、不動産クラウドファンディングサービス「LEVECHY(レベチー)」を運営する高将司さんに、不動産クラウドファンディングの基本について語ってもらいました。
不動産クラウドファンディングを一言で言うと?
結論から言うと、不動産クラウドファンディングはそれほど複雑な仕組みではありません。
不動産クラウドファンディングを一言で表すなら、多くの人が少額ずつお金を出し合い、不動産を運用する仕組みです。
例えば、1億円の不動産を1人で購入するのは現実的ではありませんが、1万人が1万円ずつ出資すれば成り立ちます。この「みんなでお金を出し合う」という考え方自体は、実は昔から存在しています。不動産クラウドファンディングは、それをインターネットを通じて効率的に行えるようにした仕組みです。
出資者は、不動産そのものを直接所有するわけではありません。運営会社が用意した不動産プロジェクトに出資し、その不動産から得られる賃料収入や売却益の一部を、出資額に応じて分配してもらいます。自分で物件を探したり、管理会社とやり取りしたりする必要はありません。
株や投資信託と何が違うのか?
初心者の方にとって重要なのは、不動産クラウドファンディングが、株や投資信託とは性質の異なる投資であるという点です。
株式投資は、日々価格が変動します。価格が上がればうれしい反面、下がれば気になってしまいます。投資信託も同様で、値動きを見て一喜一憂してしまう人は少なくありません。一方、不動産クラウドファンディングは、基本的に毎日の価格変動を追いかける必要がありません。あらかじめ運用期間や想定利回りが示され、その期間が終わるまで「待つ」投資に近い仕組みです。
この「値動きを見なくていい」という点に、魅力を感じる方も多いようです。仕事や家庭で忙しく、日々相場をチェックする余裕がない人にとっては、精神的な負担が比較的小さい投資だと言えるでしょう。
なぜ今、注目されているのか

では、なぜ今、不動産クラウドファンディングが注目されているのでしょうか。その背景には、投資環境の変化があります。
新NISAの拡充によって投資を始める人は増えましたが、「株式投資だけで本当に大丈夫なのか」「もう少し安定した収益源も持ちたい」と感じる人も増えています。不動産クラウドファンディングは、そうしたニーズの受け皿として広がってきた側面があります。
もちろん、誤解してはいけない点もあります。
不動産クラウドファンディングは元本保証ではありません。銀行預金のように、必ずお金が戻ってくるわけではなく、リスクも存在します。この点については、次回以降で詳しく解説していきます。
ただし少なくとも、「よく分からない怪しい仕組み」というわけではありません。
不動産クラウドファンディングは、不動産投資を小さく、軽く、始めやすくした仕組みだと考えると理解しやすいでしょう。
次回は、株式投資や投資信託、REITと比べて、不動産クラウドファンディングがどのような位置づけになるのかを整理していきます。
「結局、何が違うのか?」という疑問を、順を追って解きほぐしていく予定です。
取材・構成/フォーウェイ 仲山洋平
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■【著者】高 将司(こう・しょうじ)
1985年、東京生まれ。起業家・投資家。株式会社LEVECHY代表取締役。
2006年にサヴィルズ・ジャパン(英国本社)へ入社し、日本市場立ち上げに参画。最年少ながら実績を伸ばし、基盤構築に貢献した。2012年にジャパン・プロパティーズ株式会社を設立し、2024年に株式会社LEVECHY(レベチー)へ社名変更。
「金融の民主化」を掲げ、不動産クラウドファンディングを運営。現在、会員数は約25,000人、累計運用資産は230億円を突破し、業界を代表するサービスへと成長させている。堅実な成長を重ねながら、金融と不動産の未来をデジタルで切り拓くことに挑み続けている。
株式会社LEVECHY







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