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「iPhone Air=失敗作」は本当か?15万9800円払って確かめてみた

2026.01.05

iPhone Airは本当に失敗作なのだろうか。9月に発売されたばかりのiPhone Airだが正直、評判はあまり良くない。発売されてから3ヶ月ほどが経過したが、生産終了の噂や、後継機となるiPhone Air2の発売延期といったネガティブな話題も相次いでいる。なぜ、iPhone Airはそれほどまでに評判が悪いのか。検証のためにiPhone Airをあえて購入し、「失敗作」と言われる理由を確かめてみることにした。

iPhone 17 Pro Maxは品薄、一方でiPhone Airは在庫に余裕あり

12月、都内のApple Storeでは、iPhone 17 Pro Maxの多くのモデルが品薄となっている一方で、iPhone Airはすべてのモデルが在庫ありという状況だった。

カラーはスペースブラックの256GBを購入。価格は15万9,800円だ。決して安い買い物ではない。

あらためて触れておくと、iPhone Airの最大の魅力は、iPhone史上最薄となる5.6mmの本体サイズだ。さらに6.5インチの大型ディスプレイを搭載しながら重量は165g。iPhone 13 mini(140g)やiPhone SE(第3世代:144g)といったコンパクトモデルに近い軽さを実現している。つまり薄くて軽い、それがiPhone Airだ。

初めて「Air」の名を冠するiPhoneとして期待も大きかったが、バッテリーやカメラ、スピーカーといった本体スペックはiPhone 17以下。一方で価格はiPhone 17以上という立ち位置から、「薄いだけでコスパ最悪」といった評価も出ている。

これらを踏まえたうえで、実際に私が使ってみて何を感じたのかをレビューしていきたい。

バッテリー容量→◎

画像:Apple

まず、ネガティブな要素として挙げられるバッテリー容量の少なさだが、これに関しては全く気にならなかった。むしろ非常に満足するレベルだ。

一日中外出をして、移動中は音楽や動画の再生、目的地では写真を撮って、合間に仕事のメールをチェックするなど常にスマホを触っていたがバッテリーがなくなることはなかった。これだけ使えれば個人的には十分満足だ。

もちろん、購入直後でバッテリー状態が良いからでもあるが、それだけではない。

そもそも公式のスペックではiPhone Airのビデオ再生時間(※バッテリー容量の目安となる数値)は27時間とある。同期のiPhone 17が30時間、iPhone 17 Pro Maxが37時間なのでiPhone Airはバッテリー弱者に見えてしまうが、実はそんなことは全然ない。

1世代前のiPhone 16は22時間、iPhone 16 Proは27時間なのだ。つまり、スペック上はiPhone 16以上でiPhone 16 Proと同程度ということになる。普通に使用するレベルではバッテリーに不安を覚える必要はほぼない。

eSIMにしてまでバッテリー容量を増やしたと言う点は素直に評価したい。

スピーカー→?

モノラルスピーカーに関しては、確かに物足りない。ただ、本体のスピーカーの使用機会が自宅でダラダラしながら動画を見る時くらいしか無く、正直どうでもいい。音質を重視する人にとっては減点要素だが、少なくとも私にとっては大きな問題にはならなかった。

カメラ→△

画像:Apple

問題はカメラだ。特にこれまでProモデルを使用していた人にはiPhone Airはオススメできない。望遠カメラや超広角カメラが搭載されていないので、人によってはiPhone 15 proやiPhone 14 pro以下という評価をしても仕方がないのかもしれない。最新モデルなのにカメラ性能が数年前のProモデル以下というのは、あまり印象は良くないだろう。

もちろん、iPhone Airのカメラにも褒められる点があり、それがフロントカメラ(インカメラ)だ。

iPhone Airのフロントカメラは、iPhone 17シリーズと同じものが搭載されており、iPhone史上最高スペックのカメラとなっている。

従来の12MP(1200万画素)から大きく進化した18MP(1800万画素)、新機能のセンターフロントカメラなど自撮りを中心に使う分にはiPhone 17 Proと遜色はない。

個人的には傑作、ビジネス的には失敗作

画像:Apple

購入して実際に使ってみた感想、iPhone Airはフラッグシップモデルに比べたら至らない点は多々あるものの、かなり好きなスマホだ。

年々、スマホは多くの人にとってはオーバースペック気味になってきている。カメラや本体サイズが不必要なほどに大型化してストレスを感じている人も多いのではないだろうか。そういう意味では、iPhone SEシリーズの後継機にふさわしいのはiPhone 16eではなくiPhone Airなのかもしれない。こだわらなければ十分なスペックがあり、何より手にした時の軽さやストレスの無さはiPhone SEを彷彿とさせる。

個人的には失敗作とは程遠い、完成度の高いスマホだと評価する。

しかしながら、個人的な評価とビジネス的な評価は別だ。

私が感じたようにiPhone Airが「スペックを大きく求めないが、使いやすいスマホがほしい」層に受け入れてもらうためには、さらに何かを削ってでもiPhone 17以下の価格にすべきだったのだろう。

単体で見れば素晴らしい。それだけにiPhone 17が12万9,800円、iPhone Airが15万9,800円。この価格設定があまりにも惜しい。

取材・文/峯亮佑

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