メモリ不足などでパソコンの供給が不安視されているが、そこで注目を集めているのがタブレット市場。グローバル市場では緩やかに回復しているタブレット市場の流れに沿って、Appleの『iPad』出荷が堅調な伸びを見せているという。グルーバル市場調査会社のカウンターポイントリサーチ社は、2025年第3四半期タブレットグローバル市場で、Appleの『iPad』出荷が前年同期⽐4%増となった調査結果を含む「Global Tablet Market Tracker」による最新調査を発表した。この調査は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独⾃の調査⽅法で実施されたもので、調査時期は2025年7⽉1⽇から2025年9⽉30⽇。
平均販売価格が下落したが売り上げは安定
前年⽐較で2025年第3四半期の『iPad』事業は、数量の⼤きな変化というよりも質的な変化が⽬⽴ったという。季節性のある教育向け割引、積極的なオンライン販促、主要市場での価格競争の激化を背景に平均販売価格(ASP)はわずかに下落したが、売上は安定して推移した。2025年通年では、プレミアムモデルのシェアが拡⼤していることから『iPad』の総売上は、その恩恵を受ける⾒込みだ。プレミアムモデルが引き続き基盤を維持する⼀⽅で、ベースモデルとコンパクトモデルも全体の出荷を安定的に支えた。
タブレットグローバル市場におけるブランド別出荷シェア
■2025年第3四半期と2024年第3四半期の⽐較
今後の『iPad』出荷では、2026年に前年⽐約10%の成⻑が見込まれており、プレミアムモデルとベースモデルのバランスの取れた構成に⽀えられて、ベースモデルの寄与がわずかに⾼まる予測だ。この成⻑は、買い替え需要の積み上がりによるペントアップ需要によるもので、既存ユーザーの相当数が⼀般的な約5年の買い替えサイクルに沿ってアップグレードに戻ってくると期待されている。
さらにディスプレイのOLED採⽤拡⼤や新たなプレミアム向けフォームファクター導⼊などの主要な技術移⾏も需要を前倒しで喚起する要因になりそうだ。Appleの市場シェアは⼀時的に30%台後半まで上昇する⾒込みで、近年でも通常時を上回る好調期のひとつになる可能性もある。Appleの創業50周年とも重なる2026年は、タブレットグローバル市場でAppleのリーダーシップが継続的な勢いを強固にする大きな節目になるかもしれない。
構成/KUMU







DIME MAGAZINE













