今年1年、お世話になった愛車。新年を迎えるにあたり、洗車し、室内を掃除し、きれいにしておきたいものだ。しかし、年末年始はなにかと忙しい。それぞれの洗車環境にもよるのだが、しっかりと洗車し、車内を掃除する時間なんか取れない・・・という人もいるはずだ。
約30分で愛車がきれいに引き締まって見える!?時短ケア
そこで、新年を迎え、2026年の初ドライブを気持ちよく行える、ここだけはきれいにしておきたい、時間にして30分程度で済む時短ケアポイントを、以前、洗車、ケミカルメーカー、洗車ブラシメーカーのアドバイザー、テスターとして延べ30年以上かかわり、洗車関連書籍の執筆・監修からビデオ、TV(NHK、日本テレビ、テレ東)、ラジオ(NHK、NHK FM、インターFM)出演の経験もある洗車のプロでもある筆者がお伝えしたい。
あくまで、入念な洗車や室内掃除をするのが基本だが、その時間もない・・・というなら、ウインドー内外とタイヤだけ行いたい。
フロント&リヤウインドーは外側だけでなく内側もきれいにすべき
まずはウインドーだが、ここは安全に運転するための基本。外側の汚れ、内側の汚れやくもりがあると、視界がクリアにならず、気が散って運転視界に支障がでることも。さらに、ウインドー外側が汚れ、異物が付着しているままワイパーを作動させると、ウインドーガラスにキズが付き、ワイパーゴムを痛め、寿命が短くなる可能性大。
そこでウインドー外側のクリーニングだが、普段使っているガラスクリーナーではなく、プロも使う油膜取り、クレーター状、ウロコ状のシミを除去できる専用のウォータースポット除去剤といったケミカルを使いたい。時間がなければ、ワイパーのあるフロント、リヤウインドーだけでもOKだ。作業方法はウインドーを水洗いし、水気を拭き取ったあと、油膜取り、ウォータースポット除去剤をまんべんなく塗布。そして水洗いすればOK。フロント、リヤウインドーだけなら10~15分程度で済むはずだ。それだけで視界は驚くほどクリアになるだろう。実際、筆者の愛車で試したところ、家族から「まるでガラスがないみたい」という声も上がったほどである。
油膜取り、ウォータースポット除去剤は、普段使いのガラスクリーナーでは落とせない、頑固な汚れ、雨の日のギラギラ視界の原因になる油膜、シリコン被膜、そしてクレーター状のシミとなるガラスの透明度を著しく損ねるウォータースポットまで除去してくれるのだ。
そして、ウインドー内側のクリーニングもお忘れなく。ウインドー外側をきれいにしても、なんとなくウインドー視界がくもったようにすっきりしない、ムラがある・・・という場合、ウインドー内側の汚れが原因だ。雨にさらされていないのに何で汚れるの?と思うかも知れないが、車内の空気中に舞うホコリ、結露、手垢、喫煙車ならニコチンなどの汚れがいつの間にか、ウインドー内側に付着。それが視界を悪化させ、くもりの原因にもなるわけだ。直射日光を浴びた時、雨の日、雪の日にはそれがとくに目立つようになる。
そこでウインドー内側のクリーニングだが、車内からクリーニングするにはけっこう面積が大きく感じられるのと、フロントウインドーによっては、傾斜が強く、下端がはるか遠く、手が届きにくいクルマもあるからやっかいだ。
手の届きにくいウインドー内側もこれがあれば楽々クリーニングOK
しかし心配無用。カーメイトから発売されている内窓専用の「360フラットワイパー」C190を使えば、超薄型ヘッドの採用で、フロントウインドー全体を効率よくクリーニングしてくれるとともに、手の届きにくいフロントウインドー下端やモニターの裏側も、スイスイとクリーニングできてしまうから楽々。マイクロファイバークロスも付属しているのも嬉しいポイント。で、そのクリーニングには、専用のクリーナーを使ってもいいのだが、精製水、スーパーでも売っている赤ちゃん用の純水でも代用可。それをマイクロファイバークロスに適量かけて使うといい。所要時間はフロントウインドーだけなら5分で済むだろう。
ちなみに、水道水で絞ったマイクロファイバークロスで拭くと、水道水に含まれるミネラル成分、塩素などの不純物が拭きスジの原因になってしまうからである。なお、マイクロファイバークロスは常に新しい面を使って拭き上げること。汚れた面で拭き続けると、汚れを拡散させてしまう可能性大なので注意を。
タイヤを黒々と仕上げればクルマが引き締まって見える!!
次に、タイヤである。クルマのボディは、多少、汚れていても、黒い部分が黒々としていれば、不思議とビシッと引き締まって精悍に見えるものなのだ。
そこでタイヤを黒々とさせるため、タイヤの汚れを落としてから、時短タイヤワックスがけができる、ホイールタイヤワックスを付着させにくい、タイヤ側面に合わせた塗り込みスポンジ付きのタイヤワックスなどで、4本のタイヤにワックスがけを行う。4本で10分もあればタイヤ洗い、タイヤワックスがけが可能だ。
これで、ウインドーの外、内側のクリーニング、タイヤワックスがけ合計で約30分の作業が完了。ボディが多少、汚れたままでも、ウインドーガラスがクリアで、タイヤが黒々としていれば、クルマ全体がビシッと見えるはず。できれば洗車、車内のクリーニングも行いたいところだが、その時間がどうしてもとれないのなら、せめてそれだけは行い、新年の走り始めをすっきりと迎えたいものである。そうしておけば、雪道のドライブもより快適で安心だ。
文/青山尚暉







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