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フリーレン、フェルン、シュタルクの主要3キャストが証言!作品への関わりで実感した〝人を知る〟 大切さ

2026.01.16

最後にみんなで良い作品ができたねって、笑い合えたら最高

葬送のフリーレン

──第1期の途中からは登場キャラクターが徐々に増えていきます。新パーティーの3人以外とのやりとりで印象に残ったシーンは?

小林 谷山紀章さんが演じるヴィアベルとの掛け合いですね。シュタルクって、潜在的に年上の同性の人を慕う傾向があって、逆に子供、お年寄り、女性などからは慕われるんです。でも、同性の年上に当たるヴィアベルには、苦手とまではいかないけど「何なのこの人!?」と翻弄されている珍しい姿が描かれていて。人を相手に慌ててるのは新鮮でおもしろかったです。

市ノ瀬 私は、僧侶ザインとのやりとりですね。途中で仲間に加わった4人パーティーの間、フェルンはシュタルクと喧嘩した際に、年上の異性のザインを、まるで父親のように頼るというか。フェルンを少し子供っぽく感じました。

小林 シュタルクやフリーレンと一緒にいると、フェルンは自ずと〝お母さんポジション〟に行かざるを得ないけど……。

市ノ瀬 そうそう。「しっかりしなきゃ」みたいな(笑)。

小林 ザインみたいにさらにしっかりしている人がいると違うよね。

種﨑 フェルンは幼少期にハイターとずっと一緒にいたから、年上の男性が頼りやすいのでは?

小林 あ、確かに。だから逆に同い年や年下の異性との関わり方がわからないのかもしれないですね。それはシュタルクにも言えることかもしれないですけど。

種﨑 新しいキャラクターの登場によって感じたことでいえば、一級魔法使い試験の時。あれだけたくさんの人と触れ合ったり会話をしたりしている中でも、フェルンのことを常に気にしているんだなって。フリーレンがどれだけフェルンのことを思っているかを、改めて感じてしまいました。

──「人を知る」ことの大事さも描いている今作を通じて、それを意識されたことはありますか?

小林 この作品では大先輩がスポットで参加されることも多く、特に久しぶりにお会いした方とは、できる限りお話をしたいと考えるようになりましたね。それと、フリーレンが別れた相手に「またね」と軽く告げる精神でありたい。次にお会いした時に話の続きができる関係性になりたいと思います。

市ノ瀬 あくまでも〝私なりに〟ではありますが、作品に携わってちょっとずつ自分の中の何かが変わってきたような気はします

小林 市ノ瀬さんは第2期になってから、ヒンメル役の岡本信彦さんやハイター役の東地宏樹さんと以前より話すようになってますよね? キャスト全体の関係性がさらに良くなって、しゃべりやすい空気が広がってきているように、それを見て感じてました。

市ノ瀬 よく見てくれているんですね。小林さんにもちょっとずつ心を開いていってますよ?(笑)

小林 徐々にね(笑)

種﨑 あはは。「人を知る」か……。実は第2期の収録の序盤で、少し戸惑ってしまうところがあったんです。そのことを音響監督のはたさんに相談に行ったら「俺たちも第1期から重ねてきているものがあるから。大丈夫。信じて。」と言ってくださって、ハッとしました。アニメは各セクションの、たくさんの方の力が合わさって完成するものなのに、作品やキャラクターのことを思うあまり、役者視点だけでいろんなことを考えすぎていたなと深く反省しました。みんな作品のことを大切に思っていて、良いものを作りたい気持ちも同じ。最後にみんなで良い作品ができたねって、笑い合えたら最高です。携わるすべての作品でそうでありたいと『葬送のフリーレン』という作品が改めて気づかせてくれました。自分も含めて「人間」をより知れたような気がします。

ザイン

途中からパーティーに加わったザインは魔法の能力に秀でた僧侶であり、フェルンやシュタルクの相談役としても頼られる存在に。

ヴィアベル

シュタルクは、一級魔法使い試験に訪れていたヴィアベルから獅子猪(フレッサー)討伐の誘いを受ける。戸惑う表情が珍しい。

種﨑さん、市ノ瀬さん、小林さんの鼎談から読み解く
TVアニメ第2期の必見ポイント

『葬送のフリーレン』第2期

2026年1月16日より 毎週金曜よる11時から
日本テレビ系全国30局ネット
〝FRIDAY ANIME NIGHT〟 枠にて放送開始

一級魔法使い試験に合格したフェルンとともに、フリーレンとシュタルクはさらに北へと歩みを進める。魔法が使えない封魔鉱へと迷い込んでしまったり、過酷な道のりを覚悟でエトヴァス山の秘湯を目指したり。3人らしい冒険がTVアニメとしてどのように映像化されるのかが必見だ。

『葬送のフリーレン』第2期

──第2期が始まると聞いた時は、どんなお気持ちでした?

小林 世界中の方々からすごい反響をいただいていたので、心のどこかで「第2期はやるだろうな」とは考えていたものの、それでもやっぱりうれしかったですね。

市ノ瀬 「原作のどこまで描かれるのかな」というワクワク感がうれしさと同時に湧いてきました。

種﨑 私はうれしさよりも怖さが勝ってしまったように思います。第1期が本当に素晴らしかったので、「今度も覚悟がいるな」と。

──第1期での経験を踏まえて、それぞれの役らしさを表現するため、第2期ではどんなことを大切にして演じようとしていますか?

小林 「信頼感」ですかね。第1期の時から自分たちも少し年月を経ていますし、作品の中でも時間が経っていて、背中を預けて一緒に戦った経験も増えています。だからフェルンとのやりとりでも、第1期の頃のようには恐縮しすぎないとか、凹みすぎないとか。そういうところは大切にしています。

市ノ瀬 私はいい意味での〝普通っぽさ〟です。戦闘シーンではすごい力を発揮するフェルンですが、日常ではちょっと不器用だったり、素直じゃなかったりする「等身大の女の子」。その飾らないかわいらしさを意識して演じています

種﨑 第1期から大切にしていることですが、演じる時は体にもお芝居にもあまり力を入れないようにしています。1000年生きているフリーレンはいろんなところが省エネになっていくかな……みたいなふうに考えていて。それを第2期でも貫こうとしています。

──そんな第2期の見どころは?

小林 シュタルクとフェルンの関係性でいえば、長い時間を一緒にいるからこそ余計なことに気づいてしまって、少しぎこちなさも生まれてしまう。そういうリアリティーのある描写が、第2期の序盤では見どころだと思います。

市ノ瀬 もどかしいフェルンとシュタルクのことは、何だか子供を見ているような気持ちで応援したくなっちゃうんです(笑)。このままでいてほしい気持ちと、ザインみたいに「もう付き合っちゃえよ!!!」と思う気持ちが、私の中に同じくらいに存在しています(笑)。

種﨑 ふたりに対してフリーレンは「険悪なのだけはやめてよ……」と思っているだけですけどね(笑)。

小林 第1期の後半が激しい戦闘や華々しい魔法の描写が多かったんですけど、第2期の冒頭は第1期が始まった頃のような静かなテンポ感で、余白に満ちた冒険の物語が始まっていきます。だからこそ楽しめる味わい深い冒険を、楽しみにお待ちいただきたいです。

市ノ瀬 第2期の序盤は本当に、ゆったりとしたシーンが多くて。ヒンメルたちとの冒険を思い出す回想シーンで見せるフリーレンの表情には、思わず目が潤みます。ぜひじんわりと楽しんでください。

種﨑 第2期の始まりはしばらく3人の旅にフォーカスします。だからこそ、第1期で見られなかった表情や反応が多く見られるようになっています。たくさんちりばめられている新しい要素も楽しんでいただけたら。そして、見てくださるみなさまに豊かな時間が訪れたらいいなと願っています。

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取材・文/前田 久 撮影/関口佳代 編集/田尻健二郎

©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

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