2025年12月11日、年末の恒例企画「2025 第38回 小学館DIMEトレンド大賞」の発表・贈賞式が「東京ポートシティ 竹芝」の「ポートホール」で開催された。
雑誌「DIME」、WEB「@DIME」などが行った約4万5000票以上の読者投票をもとに、編集部員、そして選考委員4名(コメンテータの玉川 徹さん、音楽クリエーターのヒャダインさん、モデルの市川紗椰さん、DIME編集長・石﨑寛明)によって、「日用品部門」「レジャー・リテール部門」「グルメ・フード部門」「プロダクト部門」「ライフデザイン部門」「エンタメ部門」の6部門の部門賞が選出。その中から「小学館 DIMEトレンド大賞」が選ばれた。
本記事では「プロダクト部門」「ライフデザイン部門」「エンタメ部門」の部門賞に輝いた9つの商品、サービスを紹介していく。
DIMEトレンド大賞受賞商品、話題の人物賞、ベストアーティスト賞のインタビューは12月16日発売のDIME2・3月合併号にて詳しくご紹介。そちらもぜひご覧ください!
【プロダクト部門賞】 あったらいいな、を形にしてライフスタイルに潤いを与える
■ケルヒャー ジャパン株式会社『OC Handy Compact(ハンディエア)』
電源、水道不要ですぐに使える手のひらサイズのモバイル高圧洗浄機。一般的水道水の約7.5倍の水圧で洗浄、散水ができる。Makuakeでは20分で2500台が完売。発売後は計画比7倍の大ヒットとなった。
「携帯し、外で汚れを落としていただくというコンセプトで発表しました。こんな高圧洗浄機を待っていたという声も多く、メーカー冥利を感じています」(マーケティング&プロダクト本部 本部長 加藤統子)
■株式会社バンダイ『Tamagotchi Paradise』
シリーズ累計出荷数1億個を突破した育成玩具。ズームダイヤルにより、全4段階フィールドでお世話遊びが可能になり、通信機能で出会えるたまごっちは5万通り以上に。予約数は前作対比400%を記録。
「生きているペットを目指して2年前から企画開発をスタートした商品です。ダイヤルをぐるぐる回して宇宙規模から細胞単位まで、新しいお世話体験が可能になりました」(トイ事業部 開発担当 青柳知里)
■本田技研工業株式会社『PRELUDE』
1980年代にデートカーとしてヒットした名車が24年ぶりに復活。「走りの味変」を実現するハイブリッド新技術「Honda S+ Shift」が人気に。発売1か月で、受注台数は、月間販売計画8倍の2400台に達した。
「新型は6代目となり、過去、現在、未来をつなぐタイムマシンのように感じています。今後もときめいていただける商品作りを心がけていきます」(四輪開発本部 完成車開発統括部 山上智之)
「DIMEトレンド大賞2025」発表・贈賞式レポート!日用品部門賞、レジャー・リテール部門賞、グルメ・フード部門賞に選ばれたのは?
2025年12月11日、年末の恒例企画「2025 第38回 小学館DIMEトレンド大賞」の発表・贈賞式が「東京ポートシティ 竹芝」の「ポートホール」で開催された…
【ライフデザイン部門賞】新たなサービスやプロジェクトで未来を切り開く
■KDDI株式会社『au Starlink Direct』
空が見えれば、基地局に頼らずどこでもスマホと衛星が直接つながる日本初の新しい通信サービス。離島や海上、山間部でも通信が可能に。様々な場面での安全やDXを実現した。約300万人のユーザーが利用する。
「今年度末には、海外でもロードサービスを開始予定で、将来的には世界中の圏外をゼロにすることができると思います」(パーソナル事業本部 パーソナル事業戦略本部 事業企画部長 秋田翼)
■ウーブン・バイ・トヨタ株式会社『Toyota Woven City』
静岡県裾野市に作られた実証実験の街。自動運転、ロボットなどを実際に生活する中で試すモビリティのテストコースとして実証と住民の居住が始まった。「Phase 1エリア」に約300人が住居予定。
「まだ実証実験は始まったばかり。これから失敗を繰り返しながら、果敢に未来への挑戦をし、ぜひ現実を見て、楽しんでいただければと思います」(グローバルヘッド オブ コミュニケーションズ&マーケティング 傳夏樹)
■マイシュアランス株式会社『推し活キャンセル保険<国内遠征版・海外遠征版>』
推しに会いに行く遠征が、予期せぬ事態で中止になった際に発生するキャンセル費用を補償するユニークな保険。推し活界隈で一気に広がり、X上では関連キーワードのimp数が数日で1500万件を超えた。
「主催者側のイベントの中止などの事情にともなう宿泊代や航空機代を全額保証するプロダクトです。保険業界の商品が初受賞ということもあわせとても光栄です」(マーケティング部長 澤田翔)
【エンタメ部門賞】観客の心を揺さぶり、感動を生んだ作品が目白押しの1年に
■映画「国宝」製作委員会 『国宝』
歌舞伎をテーマに約180分の長尺で描く人間ドラマ。興行収入は邦画、実写における歴代1位となる173億円を突破。口コミやSNSで評判が広がり、再び人が劇場へ足を運ぶ社会現象となり観客動員数1231万人に達した。
「作品のヒットは、公開まで誰も予想はできず、作品を見てそのよさを口コミを広げてくださった観客のみなさんのおかげだと思っています」(ミリアゴンスタジオプロデュース事業部 国際部執行役員 村田千恵子)
■大創出版株式会社 『DAISOオリジナルトレーディングカード 蟲神器』
ダイソーの子会社が手掛けた、昆虫がテーマのトレーディングカードゲーム。50枚(2デッキ)入りのスターターセットを税込110円で販売。累計販売数は1200万セットを突破し、参加者600人を超える大会も開催された。
「手軽に始められるカードゲームとして3周年を迎え、富岡製糸場をはじめ様々なコラボイベントもさせていただきました。まだ幼虫の段階ですが成虫へと育てていきたいと思います」(代表取締役社長 西田 大)
■株式会社バンダイナムコフィルムワークス『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』
『ガンダムシリーズ』のバンダイナムコフィルムワークス サンライズスタジオと、『エヴァンゲリオンシリーズ』のスタジオカラーの共同制作作品。TVシリーズの放送に先駆け、一部話数を劇場上映用に再構築した『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の興収は約30億円を突破。初期のMSやキャラも登場しファースト世代も取り込んだ。関連製品の好調で、同社のガンダム関連のIP別売上高は対前年比約1.8倍に急伸した。
2025年のトレンド大賞は満場一致で『国宝』
6部門の受賞商品&サービスの贈賞式のあと、いよいよクライマックスとなる大賞の発表となり、審査員の満場一致で映画『国宝』が選ばれた。
■選考委員4名の選出コメント
・石﨑寛明編集長
「総括となりますが、2025年度の審査を通じて、今後の潮流を象徴する3つの大きなトレンドが見えてきました。1つが、地域経済における企業の役割。企業の方々の創意工夫と覚悟を決めてやりきる力が日本を元気にする原動力だと強く感じました。2つ目が知恵とエンタメの掛け合わせ。コロナ禍では、タイパやコスパなど実用面が注目されましたが、これからは心の豊かさや、創造的な価値が重要になっていくことを実感しました。3つ目が、時代を超えたリブートです。昭和、平成のヒットアイテムが現代の新しい価値を取り入れて進化し、再び世に出てくることに、大きな喜びを覚えました」
・玉川徹さん(グルメ・フード部門/ライフデザイン部門)
「初めて審査員に参加しましたが、グルメ・フードの選出では“驚き〟基準にしました。おいしいものが世の中にあふれ、消費者の舌が肥えている時代に、新しい商品を開発するのは大変なことだと思いますが、受賞された商品の味には本当に驚きを感じました。ライフデザインでは、新しい生活の提案に加え、自分が使ってみたくなるサービス選びました」
・市川紗椰さん(レジャー・リテール部門/エンタメ部門)
「レジャー・リテールでは、既成の形、固定概念にとらわれずに進んでいった部分を評価基準としました。新しい登山の始め方、新しいスタジアムの形、そして新しいヤンバルの楽しみ方、これらの革新性、今後の進化に期待して選びました。エンタメ部門は、トレンド大賞となった「国宝」の他にもヒット作が多く豊作の1年でした。よりファンの層を広げてきたようなところを注目ポイントとして選出しました」
・ヒャダインさん(日用品部門・プロダクト部門)
「日用品は、どれだけ日々の生活や時代の流れを追走できるか、キャッチできるかがポイントになりました。その前提で“あったらいいな”をプラスした商品が受賞されたと思っています。一方のプロダクトは、まさに温故知新。昔からあるものを今の技術でどうブラッシュアップして、世の中に受け入れられるかということに注力した素晴らしい商品がそろいました。審査員となって今年で7回目を迎えましたが、例年以上に感心させられる商品・サービスが多かった印象です」
文/編集部
受賞式の模様は動画でも公開中↓
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