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昭和のイメージが足かせに!?昭和100年で効率化できた家事とまだ手作業のままの家事

2025.12.24

昭和から令和までの約100年の間に、1世帯あたりの平均人員は4.0人(1925年)から2.21人(2020年)※へと減少し「大家族から核家族へ」と変化。

また、女性の社会進出が進んだことで「専業主婦世帯から共働き世帯へ」と大きく姿を変えてきた。

家のかたちや働き方が変わる中で、洗濯機や電子レンジ、掃除機などの家電は進化を重ね、家事を助ける「相棒」としてタイムパフォーマンスの良い家電が求められてきている。

一方で、家電やサービスを使えば効率化できるはずの家事が、いまだに“人の手”に頼られたままになっている場面も少なくない。

そこでパナソニックは、現代の生活者が家事の効率化をどのように捉え、どの家事をどこまで家電に任せているのか、調査を実施した。
※ 参考:総務省「大正14年国勢調査」「令和2年国勢調査」より

効率化に賛成している人は8割近くいる一方、まだ効率化できていない部分も明らかに

「あなたは、家電やサービスを利用して『家事を自動化・効率化』することについて、どう思いますか?」と聞いたところ、「積極的にすべき」が26.3%、「できるだけすべき」が53.8%となり、合わせて約8割の人が家事の効率化に前向きであることがわかった。

一方で、「積極的にはしないほうがよい」16.4%、「しないほうがよい」3.5%と、家事はできるだけ自分の手で行いたいという人は4分の1を下回っている。

1985年時点で689世帯だった共働き世帯※1は、2024年には1,221世帯※2に増加し、現在も共働き世帯は増加傾向にある。

背景には女性の社会進出が考えられるが、そのような現代社会だからこそ、家事を効率化することで、自分時間や家族時間を生み出したいと考えている人も多いのかもしれない。

※1 参考:総務省「労働力調査特別調査」
※2 参考:総務省「労働力調査(詳細集計)」

では、実際の暮らしではどこまで効率化が進んでいるのだろうか。

「あなたの家庭で使用している全自動家電を全てお選びください。」と尋ねたところ、「洗濯乾燥機」は50.4%でトップとなり、半数近くの家庭で“洗濯~乾燥まで自動で完結する”環境が整いつつあることがうかがえる。

一方で、2位の「食器洗い乾燥機」は32.9%、「ロボット掃除機」は13.3%、「電気調理鍋」は12.3%にとどまり、洗濯に比べると食器洗いや掃除、調理といった他の家事は、まだまだ効率化の余地があることが浮き彫りに。

食洗機を購入したことにより得られたものは「精神的な負担の減少」がトップ

一例として、約1/3の家庭で自動化が進んでいない「食器洗い」について、生活者はどう感じているのだろうか。

「あなたは『食後の片付け(食器洗い)』という家事に対して、どのように感じますか?」と聞いたところ、「好き」と答えた人は6.1%、「どちらかといえば好き」は25.4%にとどまっていた。

これに対し、「どちらかといえば嫌い」が51.5%、「とても嫌い」が17.0%となり、合計すると68.5%もの人が食器洗いを“面倒だ・好きではない”と感じていることが判明。

多くの人が「できれば楽に済ませたい」「できれば誰かに任せたい」と感じているにもかかわらず、食器洗いは依然として“手作業のまま残りがちな家事”になっているといえる。

続いて、日常的に食器洗い乾燥機(食洗機)を使っていない人に対し、「あなたがご自宅で『食器洗い乾燥機(食洗機)』を日常的に使っていない理由(または導入していない理由)として、当てはまるものを全てお選びください。」と質問したところ、「置くスペースがないため」が40.0%で1位、「汚れがきちんと落ちるか不安」が35.2%で2位となり、物理的な制約と心理的な不安が、導入の大きなハードルになっていることが見えてきた。

洗濯機の場合、多くの賃貸住宅でも「洗濯機置き場」があらかじめ用意されているのに対し、食洗機やロボット掃除機のための専用スペースまでは設計されていない住まいも少なくない。

そのため、「欲しいけれど置き場所に困る」「キッチンが狭くて踏み切れない」と感じる人が多いと考えられる。

また、最近の食洗機では洗浄力が強化されているが「汚れがきちんと落ちるのかが不安」と感じている人も一定数いるため、家電自体は進化しているにもかかわらず、“衛生面や信頼感に関する意識”がアップデートされていない「情報ギャップ」が原因となっている側面も、食器洗いの効率化が進みにくい要因の一つといえそうだ。

すでに日常的に食洗機を使用している人に「『食器洗い乾燥機(食洗機)』を買って良かったと思いますか?」と聞いたところ、「はい」と答えた人が実に97.0%に達し、導入後の満足度が非常に高いことが判明。

また、「あなたが『食器洗い乾燥機(食洗機)』を使っていて、『得られた』と感じるものは何ですか?」との問いには、「食後の『片づけなければ』という精神的な負担が減った」が50.0%で最も多く選ばれた。

時間の短縮や手荒れ防止といったわかりやすいメリットに加え、「食後すぐにくつろげる」「家族との会話の時間が増えた」といった“心のゆとり”を実感している人が多い。

導入前は「スペース」「汚れ落ちへの不安」などの理由で躊躇していた人たちも、一度使い始めると「もう手放せない」と感じるほど、生活の質が向上しているようだ。

こうしたギャップの背景には、食洗機そのものの“進化のスピード”と、“食洗機に対するイメージ”の間にズレがあることも考えられる。

昭和の頃の食洗機といえば、大型で設置スペースを多く取り、洗える食器の量や形状にも制約があった。

また、洗浄力や乾燥機能も現在ほど高性能ではなく、「こびりついた汚れは結局手で洗う必要がある」といった印象を持ったままの人も少なくない。

しかし、最新の食洗機はコンパクトな卓上タイプや、限られたスペースにも収まるスリムタイプなど選択肢が広がり、設置のハードルは着実に下がっている。

さらに、洗浄ノズルの改良や高温洗浄、専用洗剤の進化により、油汚れやこびりつきにも対応できる機種が増え、「汚れがきちんと落ちるか不安」という声への技術的な答えも出はじめている。

昭和から令和へと続く食洗機の変遷を振り返ると、「スペース」「汚れ落ち」といった過去のイメージだけで判断するのではなく、いまの生活スタイルに合った最新モデルを知ることが、これからの“食器洗いの効率化”を進める第一歩になるだろう。

調査概要
調査期間:2025年12月2日~2025年12月3日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象者:全国に住む、共働き世帯または専業主婦/主夫世帯で日常的に家事をしている24歳~85歳の男女800名
実査委託先:楽天インサイト株式会社
※引用元「パナソニック調べ」

関連情報
https://panasonic.jp/dish/

構成/Ara

昭和63年生まれ。最新のトレンドを横断的に紹介するオールラウンド系ライター。編集プロダクションでの書籍制作や、男性向け美容・健康WEBマガジンでのライター経験を経て、現在は最新ファッションアイテムを中心に執筆活動を展開中。

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