年末年始の帰省時の手土産は、お決まりだろうか。定番の銘品でも喜ばれるだろうが、今までにない新たなスイーツでサプライズというのはいかがだろう。
今年デビューしたスイーツブランドや新作、期間限定のプレミアムなスイーツなど、今年ならではのおすすめのスイーツを3つ紹介する。
2025年デビューしたとろけるお菓子の専門店「FONDAN」

2025年11月19日、大丸東京店に1号店をオープンした「FONDAN(フォンダン)」は、北海道コンフェクトグループが手掛ける口どけにこだわったとろけるお菓子の専門店だ。
環境再生型農業の考えに基づいた自社牧場での放牧酪農や平飼い養鶏など、素材にこだわった商品づくりを行っている。お菓子作りの原材料の生産から製造、販売まで、一貫して行っているからこそ誕生したのが、「FONDAN」だ。
ブランド名の「FONDAN」とは、フランス語のFONDANTに由来する造語。FONDANTには、とろける・なめらかに溶けていくという意味があり、口に入れた瞬間にほどけるような食感と、繊細な生バターの風味を表現して名づけられたという。
自家製生バターを使用した濃厚なコクの余韻を楽しむ新商品は、とろける生バターキャラメルを香ばしく包む『フォンダンサンド』と、なめらかな生バターフォンダンを香ばしいガレットにまとわせた『フォンダンガレット』の2種類。
ここで気になったのが、「生バター」だ。日本では、安全性の観点からバターの加熱殺菌が義務付けられているため、生乳時に低温殺菌を行い、生バターを実現したとのこと。
「バターは、牛の飼育環境で味がダイレクトに変わります。そこがバターの魅力です。独自の自家製生バターを使用することで、発酵バターとは全く異なる余韻が楽しめる風味に仕上がりました。」(北海道コンフェクトグループ 代表取締役 長沼真太郎さん)
放牧牛乳からお菓子まで、一貫製造するからこそ実現できたとろける味わいというわけだ。

「フォンダンサンド」は、かりっとした食感の薄焼きラングドシャの中に、とろける生バターキャラメルがサンドされている。バターの香りたっぷりのラングドシャが、サクサクッと砕け、コクのあるキャラメルがとろ~りと口の中で溶けていく。
サクサクとしっとりの絶妙なコンビネーションで、食べ終わった後の余韻もしっかり味わうことができる。

ざくざくの香ばしいガレットに、自家製の生バターを溶かし込んだフォンダンがとろりとかけられた「フォンダンガレット」は、ガレットの風味もさることながら、フォンダンのコクとバターの香りが口の中いっぱいに広がり、こちらも余韻をじっくり楽しみたいガレット。
ちなみに、生バター使用ということで、フォンダンガレットの消費期限は6日間。また、フォンダンサンドは、15日間となっている。できるだけ、ぎりぎりに購入したいところだが、先日、筆者が訪れた時は、長蛇の列ができていた。東京駅改札からすぐ近くの大丸東京店1階に店舗があるとはいえ、並ぶ時間も予定に入れておくことをおすすめする。
FONDAN
https://fondan.jp/
創業180年の「リンツ」初となるシグネチャープラリネのアソート

1845年創業のスイス発プレミアムチョコレートブランド「リンツ」から、ブランド史上初となるアルティザン・ショコラ「シグネチャープラリネ」が2026年2月15日までという期間限定で登場した。
リンツでは、メートル・ショコラティエと呼ばれるカカオ豆の選定から製品開発まで、チョコレートづくりのすべての工程に携わる職人が、深い専門知識を駆使し、プラリネやタブレットチョコレートを生み出している。
そして、今回、メートル・ショコラティエの一人であるアルノー・ラゴさんが、2年の歳月をかけて作り上げたという冬の時期限定の特別なコレクションを発売したのだ。一人のショコラティエが、オリジナルのプラリネを発表するのは、リンツ史上初めてのことでファンも驚いたに違いない。

フレーバーは、「ミルクティー プラリネ」「ミルクアーモンド ヌガティーヌ プラリネ」「ミルクココナッツ プラリネ」「ダークヘーゼルナッツ プラリネ」「ダーク70%カカオ プラリネ」「ダークラズベリー プラリネ」「ダークユズ プラリネ」の7種類。
昨年、フランスで発売したところ好評で、満を持しての日本上陸だ。日本でのお披露目会には、メートル・ショコラティエのアルノー・ラゴさんも登壇した。
「『シグネチャープラリネ』のギフトボックスは、五感すべてに訴えかける真の体験として構想しました。卓越したものを贈る、その瞬間の喜びを感じていただけるようパッケージにも徹底的にこだわりました。」(アルノー・ラゴさん)

フレーバー7種で気になったのが、ユズが使われていることだ。日本のユズは、欧州でも大人気なのだとか。ユズの果肉だけでなく、ユズをより引き立てるためライムの皮も使用している。試食してみると、口の中にチョコとユズの香りがゆっくりと広がっていく。これは、老若男女問わず、喜んでもらえそうだ。
シグネチャープラリネは、全国のリンツ ショコラ ブティック&カフェで販売中。近くの販売店舗を事前に確認しておくと、帰省時も安心だ。
・リンツ(Lindt)
https://www.lindt.jp/
発売2か月で累計販売数4万個突破の「Mr. CHEESECAKE」のひとくちチーズケーキ

ミスチの愛称で親しまれている「Mr. CHEESECAKE」。フレンチレストラン出身の田村浩二シェフが、レストランデザートのような濃厚かつスッと溶けるはかない食感を楽しめるスイーツブランドとしてオンライン販売でスタートし、現在は常設店も構えている。
そんなミスチから登場したひとくちサイズのチーズケーキ。それが、「CREAMY BAKED CHEESECAKE(クリーミーベイクドチーズケーキ)」だ。
2025年10月1日に発売をスタートし、2か月でなんと累計販売数4万個を突破する大人気となっている。イタリアチーズの王様とも呼ばれるパルミジャーノ・レッジャーノを、バター、アーモンドパウダー、ハチミツを組み合わせたしっとり食感の生地の中にいれ、さらに生地の上に振りかけて焼き上げることで、口に運ぶ瞬間からチーズの香ばしさと旨味が感じられるようになっている。
また、生地の上にクリームチーズのフィリングをのせることで、より一層、チーズらしさを楽しむことができるミスチならではの、チーズを存分に堪能できるひとくちサイズのチーズケーキだ。

「パルミジャーノ・レッジャーノは、ハチミツとの相性がよく、さらに生地にしっとり感を与え、チーズの風味を豊かにする役割があります。クリームチーズは、生地全体に混ぜると均一になりすぎるため、あえてフィリングとして中心のみに入れ、チーズケーキ特有の味わいを担保しつつ、より深みのある味わいを実現しました。」(田村さん)
焼き菓子であることから、持ち歩き時間を気にせず、手土産にしやすいのもうれしいポイントだ。

グランスタ東京店では、東京駅舎の赤レンガを彷彿とさせる深い赤色が印象的な限定パッケージで販売されているが、羽田空港店にも限定パッケージが登場した。それが、空をイメージした明るい水色に、ドットで表現した雲を組み合わせ、空港ならではの開放的な雰囲気とクリーミーで軽やかな余韻を重ねたというパッケージだ。飛行機での帰省を予定しているなら、ぜひチェックしてみてほしい。
・Mr. CHEESECAKE
https://mr-cheesecake.com/
家族の笑顔を思い浮かべながら選ぶ帰省時の手土産。どれも、お酒やコーヒー、紅茶との相性がいいスイーツばかりできっと喜ばれるはず。新登場のスイーツなら、初めての味に、話もより弾むのではないだろうか。
取材・文/林ゆり
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