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来年1月開催の「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell」、作品世界への電脳ダイブ体験など展示内容が明らかに

2025.12.24

攻殻機動隊展 Ghost and the Shell 製作委員会(※)は、2026年1月30日から4月5日の日程で、虎ノ門ヒルズの情報発信拠点「TOKYO NODE」において『攻殻機動隊展 Ghost and the Shell』を開催することを発表した。

開催に先立ち、攻殻機動隊史上最大規模で開催する本展のメイン展示である”DIGセクションをはじめとした構成や、本展に参加するクリエイター、コラボアーティストなどが明らかにされたので、同展プレスリリースをベースに、その概要をお伝えする。

※株式会社講談社、森ビル株式会社、KDDI株式会社、株式会社プロダクション・アイジー、株式会社パルコ、株式会社バンダイナムコフィルムワークス

主な展示と構成について

■GALLERY A  “NODE”(思考の結節点):情報に“ダイブ”する体験

巨大電脳ネットワークビジュアライザー“Nerve Net”で探索するイメージ

展覧会の入口となる”NODE”では、来場者自身が各シリーズが生み出してきた攻殻機動隊の情報ネットワークに接続。

「思考の結節点」となる没入体験を提供していく。会場全体に広がる「巨大電脳ネットワークビジュアライザー “Nerve Net”」と、ドーム型空間の中央に位置する「”知の遺跡” “World Tree: Ghost and the shell”」の2つの作品が、空間を一つの巨大な電脳空間へと変貌させる。

■巨大電脳ネットワークビジュアライザー “Nerve Net”

攻殻機動隊の全作品世界に“ダイブ”できる、究極の検索体験。

会場の壁一面を覆う巨大なマッピング空間では、来場者が情報の海を泳ぎ、数々の作品シーンを呼び覚まし、空間そのものが呼吸するように変化していく。体験者自身の「思考」や「探索」が展示の一部となる全能検索インスタレーションだ。

■”知の遺跡” “World Tree: Ghost and the Shell”

攻殻機動隊を象徴する名場面、「有線接続」が現実空間に立ち上がる。

天井高15mの闇から降り注ぐ無数のケーブルが、まるで神経の束のようにモニタへとつながり、巨大な電脳ネットを起動させる。情報が脈打ち、都市が覚醒する瞬間を、身体で体感できる作品だ。

この空間では常設の体験展示とともに、攻殻機動隊という作品が生み出す緩やかなコミュニティーのイベントとして、攻殻機動隊に影響を受けたクリエイターや研究者による攻殻を巡るトークイベントや、作品の世界観を拡張させるDJやライブイベントなども予定されている。

■PATH A “STORY”(世界への導入):監督の“Ghost”に迫る

それぞれの監督にとっての「Ghost」と「Shell」、そして『攻殻機動隊』とは何だったのか。本展のための撮り下ろしインタビュー映像を初公開。

■GALLERY B “DIG”(掘り起こす):1600点超の原画と現実世界の交錯

約1000平mの大空間に、本展の中心となる、全攻殻機動隊アニメシリーズへアクセスできる1600点を超える制作資料が一堂に集結。アニメの設定資料や原画、背景美術、セル画など、アニメ作品を構成する様々な資料を楽しむことができる。画面の片隅に残されたメモや筆跡から、創造の現場が呼吸する瞬間を感じ取れるはずだ。

作中に描かれるそれぞれのキャラクターが直面するGhostとShell。時に葛藤する彼らの物語を思い返す選りすぐりの名シーンの数々は圧巻。

さらに、“DIG”セクションでは、ARグラスを装着しタチコマと一緒に原画を巡る「電脳VISION(※2)」をはじめ、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズに出てくる笑い男事件をモチーフにした作品「笑い男になる鏡 “Laughing Man Mirror”」や、アニメ制作で使われた「カット袋」を来場者が自らの手で掘り起こし複製原画として持ち帰るカット袋体験「手で掘り起こす記憶 “Analog Dig”※2」など、攻殻の世界に深く没入し多角的に本作をDIGる(深掘る)濃厚な体験群(今後さらに追加コンテンツ発表予定)を提供する。

※2:別途専用チケット(有料)の必要なオプショナル体験。

<電脳VISION>

電脳VISIONのイメージ

事前予約制の有料体験。ARグラス(XREAL/STYLY協力)を装着し、タチコマの電脳通信による解説を聞きながら原画展示を巡る、アニメの世界の「電脳通信」を現実社会で体験できるコンテンツだ 。

チケット価格/
・オンライン販売前売り1300円(税込)
・オンライン販売会期中 1500円(税込)
・当日会場窓口販売 1700円(税込)
※日時指定制、各回数量限定販売

<笑い男になる鏡 “Laughing Man Mirror”>

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズで描かれたサイバーテロ事件・通称”笑い男事件”。AR技術とプログラミングにより、「笑い男」が展覧会現場に出現する。2025年の今、顔がリアルタイムでマスキングされるハッキング技術を再現。“見る者”と“見られる者”の境界が揺らぐハック体験を提供していく。

<手で掘り起こす記憶 “Analog Dig”>

複製カット袋のイメージ

現地購入できる有料体験。アニメのカット毎に制作資料を保存した門外不出の「カット袋」。アニメ制作の裏側をのぞける「カット袋」を来場者が自らが開けて楽しめる体験が登場、「カット袋」に納められた複製原画として持ち帰る、作り手の温もりが残る原画の記憶に直接触れる体験だ。

チケット価格/2000円(税込)
・入場後現地にて販売。
・なくなり次第終了。
・画像の複製原画はサンプルです。同封の枚数や内容は異なる可能性がある。

「攻殻機動隊」の原作者・士郎正宗氏に一問一答!草薙素子のモデル、読んで面白かった本、SNS社会の受け止め方

DIME2025年12月号では、映像化30周年を記念した『攻殻機動隊』を大特集! 原作者・士郎正宗氏への一問一答をはじめ、歴代監督、バトー役・大塚明夫氏とトグサ…

コラボレーションアーティスト展示(第一弾)

多くのアーティストやクリエイターに影響を与え続けてきた攻殻機動隊。本展では、作品に影響をうけたアーティストや、攻殻機動隊の描く世界と親和性の高いアーティスト作品の展示を行なう。

■「Sexy Robot_The Ghost in the Shell type 1」(2026年)

「Sexy Robot_The Ghost in the Shell type 1」(2026年) (C)Hajime Sorayama. Courtesy of NANZUKA
(C)Shirow Masamune / KODANSHA

現代美術家の空山基氏が士郎正宗・原作による『攻殻機動隊』の草薙素子(くさなぎもとこ)をモデルに制作した新作彫像。サイバーパンクSFを象徴する草薙素子を、空山独自の解釈によって“未来の身体”として再構築した本作は、攻殻機動隊シリーズが問い続けてきた〈人間と機械の境界〉というテーマと、空山自身の創作の核心が交差する、まさに同時代的な表現実験といえる作品。本作品は、本展にて世界初公開。

参加クリエイタープロフィール(一部公開)

■元木大輔 氏(建築家)/DDAA

建築家 本展会場設計を担当。DDAAは建築、都市計画、ランドスケープ、インテリア、プロダクト、コンセプトメイキングなどの様々な分野で活動している建築・デザイン事務所だ。また、DDAA LABという、建築的な思考を軸に、独自のリサーチやプロトタイピングを通して社会性のある実験的なデザインを自主的に行うプラットフォームをもち、ふたつのチームがお互いにフィードバックを繰り返しながら、イノベーティブなアイデアを社会に提供することを目的としている。

■松山周平 氏/株式会社 enigma 代表取締役社長、Artistic Director

巨大電脳ネットワークビジュアライザー “Nerve Net”の制作を担当。先端技術を活かした、アートインスタレーション、ライブ演出、空間演出等を手掛ける。 作家としてはクリエイティブレーベル nor にも参画し、テクノロジー×アートをテーマにした作品を展開 NTT 運営の美術館「ICC」や、六本木アートナイトなどをはじめ、 国内外でのアートフェスティバル、ミュージアムでの展示を行なっている。著書に「Visual Thinking with TouchDesigner」がある。

■寺山 紀彦 氏

デザイナー 美術作家。”知の遺跡” “World Tree: Ghost and the Shell” ”の制作を担当。日本にてデザインを学んだ後、オランダ‘Design Academy Eindhoven’に留学。在学中にオランダのコンセプチュアルデザイ ンを体感し、帰国後‘studio note’を立ち上げ多岐に渡りデザイン活動を行なう。またアート制作も行なっており海外アートフェアに参加、ギャラリーでの展示など作家としての活動も展開している。

■Quentin Deronzier 氏

Director & Visual Artist。本展プロモーションビデオ、キービジュアルを担当。鋭敏で視覚的な想像力を持つフィルムメーカーであり、ワールドビルダー(仮想世界の構築者)でもある。大胆な物語のアイデアから、現代的で没入感のあるストーリーテリングへと発展し、3D、バーチャル環境、実写を融合させることで、さりげなく現実をねじ曲げ、観客を鮮やかな感情空間へと引き込んでいく。Drake、The Weeknd、Doja Cat、MIA、Foals、Orelsan、Petit Biscuitなどのミュージックビデオのほか、ナイキ、Google、ルイ・ヴィトン、ミュグレー、バレンシアガ、オーデマ ピゲ、ルノー、オリンピックなど多数の広告キャンペーンを手がける。

会場・開催概要

名称/攻殻機動隊展 Ghost and the Shell
会期/2026年1月30日(金)~ 4月5日(日)
会場/TOKYO NODE GALLERY A/B/C(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45F)住所:東京都港区虎ノ門2-6-2
チケット情報/
<LivePocket>https://sp.livepocket.jp/exhibition-ghostintheshell
<ローチケ>https://l-tike.com/ghostintheshell-ex/
・プレイガイド別に購入できるチケットが異なる。購入時に確認すること。
・各チケット詳細は公式ホームページにて公開される。
・現地にて当日券も購入できる。

新作TVアニメーション『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』情報h2

作品名称/攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL
作品形式/TVアニメーション
原作/士郎正宗(講談社 KCデラックス刊)
監督vモコちゃん
シリーズ構成・脚本/円城塔
キャラクターデザイン・総作画監督/半田修平
アニメーション制作/サイエンスSARU
放送時期/カンテレ・フジテレビ系 全国ネット毎週火曜よる11:00〜”火アニバル!!”枠にて2026年放送予定

◎TVアニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』特報第2弾 ver.Hajime Sorayama はこちらから

(C)士郎正宗・講談社/攻殻機動隊展Ghost and the Shell製作委員会

関連情報
https://www.tokyonode.jp/sp/exhibition-ghostintheshell/

構成/清水眞希

@DIMEはサイトローンチ時より編集業務に携わる。現在は雑貨や家電、オーディオなどの新製品に加え、各種の社会調査・統計、話題の新スポットからイベント情報などを担当。信条は正確さとわかりやすさ。最近の趣味は日付が変わる時刻のウオーキング。

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