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普段あまり飲み慣れていないと、加減を知らずについ飲みすぎてしまったり、二日酔い予防の意識も薄れがちだ。
そこで今回は、栄養や水分管理に詳しい医師の谷口英喜氏に二日酔いの原因と対策を聞いた。またライターが見つけた二日酔い対策グッズやガジェット、二日酔い予防のオンラインクリニックも合わせて紹介したい。
二日酔いの本質は「脱水」と「肝臓の疲弊」にあり
一般的に、二日酔いとは酒を飲みすぎた翌日に頭痛や吐き気、だるさなどの不快な症状全般を指す。
谷口氏によれば、飲酒翌日の体調不良の本質は、「脱水」と「肝臓の疲弊」にあるという。
【取材協力】
谷口 英喜氏
済生会横浜市東部病院 患者支援センター長 医師
麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理のエキスパート。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医。1991年、福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する研究」。2025年6月20日には新著『「現代バテ」即効回復マニュアル』を発売(評言社)。その他、『熱中症からいのちを守る』(評言社)『いのちを守る水分補給~熱中症・脱水症はこうして防ぐ』(評言社)など著書多数。2023年から、医療従事者の生涯教育サイト『谷口ゼミ 』を開塾。
1.脱水
アルコールは強い利尿作用を持っていて、利尿を妨げる抗利尿ホルモンの分泌を抑えるため、体は水を保持できなくなる。その結果、細胞レベルの脱水が起きる。アルコール 1g につき約 10 倍(10ml)の水分が排出される。
2.肝臓の疲弊
アルコールを分解する役割を果たす肝臓は、ブドウ糖と水分を大量に消費するため、低血糖と脱水につながり、翌朝には脳へのエネルギー供給が減り、疲労物質の代謝も滞るために頭が働きにくかったり、体がだるかったりする。
二日酔い予防のポイントは「脱水」と「低血糖」を防ぐこと
これらの二日酔いの本質をとらえると、予防策も変わってくる。
1.脱水予防策
酒 1 杯につき水 1 杯を心がける。
2.肝臓疲弊予防策
肝臓への負担を軽減するために、空腹では飲まない。おつまみならチーズ、枝豆、ゆで卵、ナッツなど、脂質とたんぱく質を含む軽いものを。
また飲む前や飲んでいるときに肝臓の機能を高めるタウリンが摂れるイカ、タコ、しじみ、アサリなどの魚介類を摂る。翌朝の回復が変わる。しじみ汁やアサリの味噌汁は、水分も含むため翌日の脱水対策にもおすすめ。
ぜひ実践してみよう。
続いては、ライターが見つけた二日酔い対策を3つピックアップして紹介する。
物理的に飲めない!? 超重量級ジョッキで飲みすぎ防止
二日酔いは、飲み過ぎなければ軽度で済む。
このジョッキなら「重たすぎて飲みにくい」ことから、自ずと飲酒量が少なくて済む。
その重さは、約2kg。ちょっとしたトレーニングに使うダンベルくらいの大きさだ。ただ、ジョッキなのでダンベルとは一味違う。ジョッキを持ち上げて傾けて飲む必要があるからだ。
高さは12cm程度と意外とミニサイズ。それで約2kgを実現できているのは素材が「スチール(鉄鋼)」だから。
そして容量は135mlと、一口程度だ。この量を何度もジョッキを持ち上げて飲むのはさすがにキツい。
うまいこと考えた製品といえそうだ。







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