グローバルオンライン旅行サービスプロバイダーTrip.comは、2025年における日本人旅行者の海外旅行先ランキングおよびトレンドを発表した。
人気渡航先には引き続き近距離の都市が多く並び、旅行者の行動は“没入体験志向”へと進化!
本ランキングとトレンドは、ユーザー評価やレビュー、検索・予約データを AI が分析し、専門家の知見も取り入れて作成されたランキング「Trip.Best」に基づくもの。ホテルやアトラクション、レストランなど“最高の体験”を網羅したデータから、2025年に日本人が注目した旅の傾向が明らかになった。
■2025年日本人海外旅行先トップ10
韓国やタイなど近距離圏が引き続き人気を集め、定番の旅行先への需要が根強いことが判明。一方で、旅行ニーズの多様化が進み、旅行の意思決定では「無理のない価格で、満足度の高い体験」を重視する傾向がより強まっている。また、トップ10以外でも、ダナン(ベトナム)はホテルの閲覧数が前年比122%増加と注目の旅行先として台頭。そのほか、ホーチミン(ベトナム)は89%増、プーケット(タイ)は52%増と、大幅に伸長している。
■2025年日本人旅行者が海外旅行先を決める4つのトレンド
1. 観光は「見る」から「没入体験」へ
日本人旅行者が海外旅行の観光地に対するニーズとして、人気観光地を「見る」から、「没入体験」へとシフトしていることがわかった。特にタイでは「お得感」「異文化体験」「リゾート」といったキーワードで検索する日本人旅行者は前年同期比で71%以上増加。チェンマイでの寺院瞑想リトリートやプーケットでの現地料理教室など、深い体験を重視した旅行への関心が高まっている。
2. リラックスとスローリビング志向の高まり
旅行を「ストレスの軽減」と「心身のリセット」と捉える傾向が強まり、自然豊かで静けさを感じられる土地への人気が上昇。関連するキーワードを検索する日本人旅行者は前年同期比で48%増加している。
3. 「食」が旅行計画の中心に
日本人旅行者の60%が海外旅行の情報収集で食関連のコンテンツを閲覧している。特に「郷土料理」「近場レストラン」「ご当地スイーツ」「カフェ」は人気で、旅行計画の主要動機として「食体験」が定着している。
4. シームレスで利便性の高い旅が行き先選びを左右
直行便でいける都市や日本語対応、清潔さ、移動のしやすさなど、ストレスのない旅へのニーズが増加。関連タグのクリック率は前年同期比で68%増加し、標準化されたサービスと現地の利便性の双方が求められている。
■ホテル分野におけるトレンド
日本人旅行者は予約決定までの検討期間が長期化しており、平均検討期間は6.4日。最も検索されているカテゴリーは国外・国内問わず「温泉ホテル」(8%)だが、実際は「眺望の良いホテル」を予約している割合が 14%と最も高く、景観の良さが決定要因として強く働いている。
■アクティビティ分野におけるトレンド
人気の閲覧カテゴリーとしては「おすすめ観光スポット」が 62%と最も高く、続いて「ナイトライフ」10%、「ファミリー向け」8%、「温泉」6%となっている。また、予約においては、意思決定期間が長い一方で、実際の予約は比較的直前に行われる傾向があり、アプリ内の当日予約が最も多く38%、1日前が16%だった。
構成/立原尚子







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