小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

カロリーゼロ・塩分ゼロの夢のラーメンが誕生!?「Dentsu Lab Tokyo OPEN LAB 2025」イベントレポート

2025.12.31

12月5日、東京・汐留の電通ホールにてテクノロジーとクリエイティビティが融合した展示イベント「Dentsu Lab Tokyo OPEN LAB 2025」が開催された。Dentsu Lab Tokyo(デンツウラボトウキョー)は、電通内にある研究・企画・開発が一体となったR&D組織である。本イベントではDentsu Lab Tokyoが未来に向けて提案する商品のプロトタイプの展示や研究者たちによる講演などが行なわれた。

Dentsu Lab Tokyo とは

Dentsu Lab Tokyo(デンツウラボトウキョー)は、研究・企画・開発が一体となったクリエイティブR&D組織。「PLAYFUL SOLUTION」「おもいもよらない」をフィロソフィーとしながら、デジタルテクノロジーとアイデアによって、人の心を動かす表現開発や、いま世の中が求める社会の課題解決を実践している。https://dentsulab.tokyo/

「Dentsu Lab Tokyo OPEN LAB 2025」イベントレポート、驚きの3つのプロジェクト

「Dentsu Lab Tokyo OPEN LAB 2025」では、Dentsu Lab Tokyoの20のプロジェクトが今年制作した新作のプロトタイプ(試作品)が公開された。各プロジェクトの展示ブースから、筆者が驚き魅了された興味深いプロトタイプを紹介したい。

吸うラーメン

テクノロジーの力で味覚にアプローチをする研究は近年、注目を集めている。

ラーメンの香りを再現したVAPEに、ラーメンをすする音や振動を連動させることで”ラーメンを擬似体験”できるプロダクト、それが「吸うラーメン」だ。開発者の一人は「健康診断の悪化を受けて、カロリーや塩分を気にしないラーメンを開発したいと思った」と語る。

香りや振動を調整することで、ラーメンだけでなくそば、うどん、フォーなどの麺料理は対応ができるというから驚きだ。さらに同じラーメンでも細麺・太麺といった麺の種類も変更できるとのこと。なんともユニークなプロダクトだが、医療や介護の現場では、嚥下障害を持った患者さんに、少しでも食の楽しみを感じてほしいという声は決して少なくない。

超指向性フォント「傾 Kabuku」

アートやデザインの分野から新たなチャレンジをしたプロトタイプもある。

超指向性フォント「傾 Kabuku」は、見る角度によって読める/読めない体験ができるフォントである。例えば正面から見ればただの幾何学模様だったデザインが、斜め45度から見れば文字になるといった試みが可能になる。これは屋外広告(OOH)などにも応用可能だ。一見、シンプルな広告が特定の場所から見る人にだけ強いメッセージに変わる、こんな広告があれば大きな話題を集めるだろう。

屋外広告をエンタメ体験に変える日は近いのかもしれない。

展示ブースでは、「傾 Kabuku」を使用した絵本や謎解き体験などが展示された。

ロボットの眠り方の研究

近年、私たちの生活の中でロボットはかなり身近な存在になりつつある。

しかし、ヒトや動物を模したロボットは、実際のヒトや動物ほどの愛着を持つことはできない。なぜなのだろうか。「ロボットの眠り方の研究」は、もしかしたらその答えを提示してくれるのかもしれない。ロボットが睡眠や夢を見るという生き物のような自然な振る舞いをするようになればヒトとロボットの距離感はまた一歩前進するだろう。個人的には有名SF小説『アンドロイドは電気羊の夢見るか?』を連想し、非常に興味をそそられた。

介護や家事など、今後さらにその存在感を強めるロボットの可能性を探る研究だ。

「Dentsu Lab Tokyo OPEN LAB 2025」の目的とは

本イベントを主催したDentsu Lab Tokyoの廣田さんに話を聞いた。

廣田元章さん
株式会社電通(zero Dentsu Lab Tokyo zero GM / Dentsu Lab Tokyo Chief Director
入社以来、約16年間、ビジネスプロデューサーとして大企業~スタートアップまで幅広い業種・業態のクライアントの事業支援に携わる。現在は、約170名が在籍するDentsu Lab TokyoのChief Directorとして、チームマネジメント・BizDevリーダーを務め、DLT自体のグロースとパートナー企業との新たな価値創造に取り組む。最近は、AIや新技術を単なる『スペック』としてではなく、いかに人の『体験』や『感情』に還元できるかを探求している。

「私たちは、普段から少し先のテクノロジーや社会課題、市場ニーズを捉えて研究・開発を進めておくことで、クライアントのオーダーにも十二分に応えることができると考えています。さらに今回、展示しているようなプロトタイプのようにあらかじめプロダクトやサービスのカタチづくりを経験しておくことでクライアントとの取り組みにおいてはさらに良いものが提案できる。それが本イベントの目的でもあります。

20のプロジェクトはそれぞれ違った社会課題を設定して、さまざまなアプローチをしています。プロトタイプではありますが、完成系のビジョンを共有することで次のプロジェクトにつながるのではないかと思い、クライアントやメディア、一般の方を招待しました」

本記事で紹介したプロジェクトは数年後、早ければ来年には私たちの手の届くところで商品化がされているかもしれない。今日感じた驚きが当たり前になる日を楽しみにしたい。

取材・文/峯亮佑

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年12月16日(火) 発売

来年末は、DIME本誌で答え合わせ!?来る2026年、盛り上がるだろう意外なブームを各ジャンルの識者・編集部員が大予言! IT、マネーから旅行にファッション、グルメまで……”一年の計”を先取りできる最新号!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。