自動車用ドライブレコーダーからカーナビゲーション、ドライブレコーダー用駐車監視バッテリーなど、自動車用品を幅広く手掛けるセイワから、RAY19バイクサイクルレコーダー4Kが発売されている。
4K画質で撮れるバイク、自転車用の多機能を搭載したドライブレコーダー
RAY19は一般的なフルHD(1920×1080)に比べて4倍の画素数を誇る3840×2160ピクセルの4K画質を持つ、1000㏐のLEDライト付きバイク、サイクル用ドライブレコーダーだ。配線不要で取り付けでき、手ぶれ補正機能EIS、強い太陽光やトンネルの出口から射し込む強い光などを抑え、建物の影や高架下などの暗い部分を鮮明に録画してくれるWDR機能を搭載。画角合わせも2インチの液晶モニターで確認できるから使いやすい。
そして、ビデオ録画、ループ録画ビデオ、タイムプラス、スローモーションの4つの録画モード、静止画撮影機能、PSE規格取得の最大5時間の撮影が可能な2500mAhのバッテリーを搭載。専用モバイルアプリを使用することで録画した映像をRAY19内蔵のWI-FI機能を用いてスマートフォンで様々なアングルで映像確認できほか、スマートフォンにダウンロードした映像をSNSでアップして、旅の思い出を共有することもできるスグレモノである。
撮影画像は4Kのほか、Full HD、HDを選択でき、画質重視か、録画時間重視かで任意に選ぶことができるのも使いやすさのポイントだろう。2500mAhのバッテリーによって撮影は最大5時間だが、バイクサイクルドライブレコーダーとして使用する場合、モバイルバッテリーを携帯すれば、撮影時間をグーンと伸ばすことも可能だ。
バイクや自転車のハンドルに取り付け、ドライブレコーダー機能はもちろん、LEDライト、自転車のベル代わりになるブザーも備わり、ツーリングの思い出画像を残せる多彩な用途に応えてくれる、取り付け簡単、電源接続いらず(USB充電)の、それだけでもマルチに使えるアイテムであり、取り外しもそう面倒ではない。が、ここでは筆者が独断で考えた、さらにマルチな使い方について紹介することにしたい。
●車内のサブドラレコとしての利用
基本的にクルマのドライブレコーダーは車外を録画するためにあるのだが、このRAY19を、カメラ固定スタンド(粘着テープ式と吸盤式がある)にセットし、車内の乗員が映る位置にセットすれば、ドライブの思い出動画として残すこともできる。
また、ドライブレコーダーの付いていない友人のクルマを運転する時などでは、持ち運び自在のドライブレコーダーとしても活躍しそう。この場合もカメラ固定スタンドが必要になるものの、吸盤式のものを用意すれば、愛車ではないクルマにも簡単に取り付けられ、外すことができる。充電済みのRAY19は最大5時間の撮影が可能とされているが、車内の充電用USBポートとケーブルでつなげば、時間を気にせず撮影、録画が可能となる(録画時間はマイクロSDカードの容量による。32GB付属。最大128GBまで対応)。ドライブレコーダーとして使用する場合はループ録画となる「ドラレコモード」(上書きモード)がいいだろう。
ただし、通年、車内にあることを前提に開発された自動車用ドライブレコーダーと違い、あくまでバイクサイクル用ドライブレコーダーということで、暑さは苦手。基本的にクルマから降りる際、持ち出すことが原則だ(動作保証温度は50度まで)。
●アクションカメラとしての活用
長さ115×幅55×高さ37mmというコンパクトなRAY19の本体重量はわずか115gと軽量。デジタルカメラと同じように、三脚、一脚など様々な固定具にセットでき、アクションカメラ用の棒(自撮り棒)にセットして使えば、最大録画時間5時間の手振れ防止機能もあるアクションカメラとして利用できる。4K画質だから、きれいな動画(写真)を残し、スマートフォンに転送された画像データから即、SNSにアップすることもできるというわけだ。
●裏技的使い方の防犯カメラ
最大5時間の録画時間と、wi-fi接続によるスマホでのモニタリング機能を生かしRAY19を取り外し簡単なカメラ固定具などにセットした状態で家の周りに固定すれば、IPX4の簡易防水性能を持つため、屋外での防犯カメラとしての設置も可能(強い雨には対応していないので、軒下などへの設置)。この場合、録画モードは録画時間をかせげる、写真1枚の録画間隔を60秒間に1枚~1秒間に1枚の6パターンが選べる「タイムラプス」モードがいいかも知れない。
つまり、例えば最大午前0時から午前5時までの5時間の録画が可能になる”簡易”防犯カメラとして機能。録画中はLEDが点滅するため、「録画してますよ」という防犯効果もありそうだ。
●家の中の見守りカメラとしても使えそう
RAY19は家の外の簡易防犯カメラとしてだけでなく、家の中の見守りカメラとしても使えそうだ。家の中なら、充電しながらの録画、モバイルバッテリーを接続しての録画も可能で、長時間の録画に対応。ただし、本格的な見守りカメラと違い、子供やペットの動きには反応(首振り)しない点は承知しておきたい。
バイク、サイクルドライブレコーダーとして使うときと同様、上記の裏技的使い方のいずれの場合も、取り付けの位置合わせやフレーミングを、RAY19本体の2インチモニターで確認できるため、わざわざスマートフォンと接続して確認する手間が不要なのも、ありがたい。
つまり、セイワのRAY19バイクサイクルレコーダー4kは、基本的な用途としての、バイク、自転車用の安全・安心が得られるドライブレコーダー機能とともに、ドライブレコーダーの付いていないクルマを運転する際の臨時ドライブレコーダー、4K画質のアクションカメラとしての利用、そしてスマートフォンでモニターできる”簡易”防犯録画カメラとしても機能してくれる、スマートフォンとwi-fi接続によるマルチな使い勝手を実現してくれるアイテムと言っていいだろう。価格も本格的なアクションカメラと比べ、グッとお手頃価格なのも嬉しいポイントだ。もちろん、バイク、自転車のドライブレコーダーとして使うのが本来の使い方である。
スローモーションや自動写真撮影モードなど様々な撮影モードを搭載
上記のドライブレコーダー機能をメインとした各録画影モードに加え、スローモーションモード、写真モード、自動写真モード(指定した時間間隔で自動的にシャッターを切る機能)、タイマーモード、連続撮影モード(1回のシャッターで連続して10 枚の写真を撮り続ける機能)も備わり、RAY19が1台あれば、バイクサイクル用のドライブレコーダーの域を大きく超えた、アイデア次第で自由自在、様々な使い方、録画、撮影する楽しみが広がるに違いない。なお、32GBのマイクロSDカードが付属しているからすぐに使い始められる。
wi-fi接続はRAY19とスマホが直接つながるため家ではサブのスマホ利用を推奨
注意点としては、wi-fi機能内蔵のRAY19とスマートフォンが直接wi-fi接続するため、外でのバイクや自転車とスマートフォンの接続はまったく問題ないのだが、例えば裏技として家で”簡易”防犯カメラなどとして使う場合、家のwi-fiとは別接続になることから、スマートフォンを家のwi-fiと切り離す必要がある。なので筆者は、普段使いのスマートフォンではなく、サブのスマートフォンとRAY19を接続することにした。4Kで付属の32GBのマイクロSDカードでは心もとない・・・というなら、128GBのマイクロSDカードに差し替えるといいだろう。なお、セイワRAY19バイクサイクルレコーダー4Kの希望小売価格は19800円。楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングで購入できる。
文/青山尚暉
写真/青山尚暉・セイワ







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