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とりあえずこのアプリをダウンロードしておけば、大雪による交通規制にも対処できる!?

2025.12.25

大雪は、物流そのものに甚大な影響を及ぼしてしまう。

静岡県静岡市在住の筆者も、大雪と無縁ではない。確かに、静岡という土地は雪が殆ど降らない。が、静岡の周囲で大雪被害が発生したら……という問題がある。後述するが、平成26年豪雪はまさにそうだった。

つまり、日本で暮らしを営んでいる以上は冬になったら大雪に関する情報を仕入れる体制を整えなければならないということだ。今回は2つのアプリを実際にダウンロードし、これさえ用意していればいざという時の大雪にもしっかり対処できるのでは……という具合に話を進めていきたい。

通行止め区間を一目で確認できる『iHighway交通情報』

平野部は雪が殆ど降らないことで知られる静岡県。

しかし同時に、静岡は東名道と新東名道が東西を貫く土地柄であることを忘れてはならない。筆者自身、新東名道の新静岡ICのすぐ近くの公営住宅に住んでいる。東京まで車もしくはバイクで行く場合は、必ずこのICをくぐる。

平成26年豪雪は、静岡県民にとっては東西からの物流が一切停止してしまう自然災害だった。当時の筆者は大手家電メーカーの工場に勤めていたが、部品が届かず生産がペースダウンしてしまったことをよく覚えている。スーパーマーケットやコンビニの商品も品薄状態だ。静岡市は「物流拠点のまち」でもあることを、今一度思い起こさせる出来事でもあった。

関東や愛知以西の東海の交通状況は、今どうなっているのか。

そうしたことを即座に把握できる『iHighway交通情報』というアプリを、まず紹介しよう。

これはNEXCO西日本情報テクノロジーが開発・配信しているものだが、Googleマップではなくよく高速道路のSAやPAで見る「あの地図」を表示し、さらに事故や渋滞の位置・内容・混雑の長さ等を分かりやすくマーキングしている。

ライブカメラのチェックできる機能や、高速道路の天気をIC/JCT毎に常時する機能も搭載開発者はNEXCO西日本だが、アプリは全国のNEXCO管轄の高速道路を網羅しているのでそのあたりは安心して構わない。

このアプリの地図は、下手に様々な情報を詰め込んでいないだけ非常に見やすい。たとえば、筆者がこれを使ってみた時点ではE38道東道の占冠IC以東が雪で通行止めになっていた。こうした場合、『iHighway交通情報』では黒塗りで表示される。「冬用タイヤ等装着」の規制の場合は、水色で区間が塗られる。

「雪道のトラブル・アドバイス」という項目も実装され、そこでは雪道走行のアドバイスや雪道でのトラブル事例などが解説されている。

ゼンリンの地図をベースにした『ドラぷら』

そんな具合に『iHighway交通情報』は何かと親切なアプリではあるが、それでもまだ不安というのであればNEXCO東日本とゼンリンデータコムが共同開発した『ドラぷら』をダウンロードしてみるというのはどうだろうか。

こちらはGoogleマップを凌駕する表示の細かさでありながら、分かりやすい色分けで定評のあるゼンリンの地図がベースになっている。ライブカメラ表示機能や天気予報機能もちゃんと搭載されているが、それらにも増して嬉しいのが渋滞予測機能。NEXCO東日本の渋滞予報士が過去のデータを基に、それぞれの日付の渋滞発生を予測・表示してくれる。最近ではAIの発展により、予測精度が増しているとのこと。

また、以下の機能は外部サイトへの遷移となるが、料金・経路検索や現状渋滞情報、工事規制予定情報なども用意されている。『iHighway交通情報』と並行して活用すれば、大雪とそれによる通行止め等にも十分に対応できるはずだ。

「スマホ新法」でNEXCO各社はどう動く?

ここでガラリと話は変わるが、この記事を執筆している時点で「スマホ新法」の施行日を目前にしている。

このスマホ新法は、スマホとそのOSの機能開放を求める内容。公正取引委員会が制度設計に大きく関わっていることで知られている。たとえば、iPhoneにダウンロードできるアプリは、今まではAppleが指定するアプリストアでしか購入できなかった。それが2025年12月18日から「アプリストアの自由化」が実現し、Appleが全く関係していないアプリストアからiOS用アプリをダウンロードできるようになる

ということは、こんなことも考えられないだろうか。NEXCO各社が開発した道路状況表示アプリを、GoogleやAppleのアプリストアではなく自前のアプリストアで配信するという近未来である。

決して突飛な憶測ではなく、可能性として十分にあり得るはずだ。

これは言い換えれば、アプリの配信までにGoogleやAppleの厳格な審査を経る必要がないという意味だ。Appleはこのあたりでスマホ新法に反発しているが、しかしアプリ開発者からすれば「Appleの目を気にせず、より大胆な機能を盛り込んだアプリを開発できる」ということではないか。

どちらにせよ、日本で生活する上で「道路状況を表示するアプリ」は必要不可欠。積雪シーズンが到来する前に、上の2アプリは確実にダウンロードしておきたい。

【参照】
iHighway交通情報
ドラぷら

文/澤田真一

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1984年生まれ。静岡市生まれ相模原市育ち。グラップリング歴20年超。世界のスタートアップ情報からガジェットレビュー、Apple製品、キャッシュレス決済、その他諸々のジャンルの記事を執筆。

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