DIME MAGAZINE
カインズは2025年12月11日、次世代型店舗の初号店となる「カインズ 吉川美南店」をグランドオープンした。本稿では同社発表リリースをベースに、その特徴と概要をお伝えする。
日々の買い物を快適に便利にするデジタルサービス
カインズは2018年の「IT小売業宣言」を経て、快適でスピーディーな買い物を実現する様々なデジタル施策に取り組んでいる。これらの取り組みを結集したカインズ 吉川美南店では、これまで以上に、ストレスフリーで快適な買物体験を提供していく。
■CAINZ Mobile Store（カインズモバイルストア）
「CAINZ Mobile Store」は、会計時の煩わしさを解消して、スピーディーに買い物を楽しめる24時間営業のレジレス無人店舗だ。カインズの営業時間外でも一部商品を購入できる。
■スマートフロアナビ
購入したい商品がどこにあるのかを尋ねると、音声とMAP表示で売り場を案内してくれる。広い店内でも目的地までストレスなくたどり着けるようサポートするシステムだ。
■ポケットレジ
レジに並ぶことなく、アプリひとつで買い物が完結するサービスも登場した。カインズアプリに支払いカードを登録して、自身で商品をスキャンしておくと、買い物の終わりにゲートを通過するだけで決済が完了する。
■デジタルオーダーコーナー
店頭に12台、そのほか各コーナーに7台設置された電子カタログから、欲しい商品を検索することが可能。店舗にはない商品も見つけることができ、注文にも対応している。
■CAINZ PickUp Locker
カインズアプリやオンラインショップから商品の注文、取り置きができる「CAINZ PickUp」の専用ロッカーを店内外に設置。営業中はもちろん、営業時間外でも事前決済が完了していれば受け取りが可能だ。
利用客の「実際に商品を見てから購入したい」「他の商品も買いたいのでまとめて会計したい」などのニーズを最優先に、「取り置き」を重視したサービスを提供していく。
発見と体験にあふれたワクワクする売り場と充実した専門サービス
カインズ 吉川美南店では、日用品、ペット用品、インテリア、グリーンなど約7万7000点を取り揃え、展示見本や試用品も豊富にラインアップ。触感やサイズ感、香りなど、リアル店舗ならではの体験を提供する。
さらに、ペットとの暮らしを楽しく、安心して過ごせるよう各種サービスをすべて揃えたペットコーナーや、電動自転車からクロスバイクまで幅広い商品バリエーションと修理サービスを備えたサイクルコーナーなど、ライフスタイルに寄り添う専門サービスも充実している。
■ポイント1：観葉植物を中心としたグリーンと、アクアが融合した「自然と共にあるくらし」をテーマにした売り場
水と緑の融合が織りなす癒しの空間を演出。その場にいるだけでインスピレーションが溢れてくる、そんな驚きと発見を得られるかも。
■ポイント2：使用シーンや商品の香りなどをより具体的にイメージできる各売り場
リアル店舗ならではの、豊富な展示見本やお試しができるコーナーが充実。部屋の雰囲気や理想とする暮らしに合わせて、納得のいくまで選ぶことができる。
また、修理相談ができるサイクルコーナーや気軽に専門スタッフに相談ができるリフォームコーナーなど、専門コーナーも充実。日々の暮らしをより楽しくより豊かにするサポートを行なっていく。
■ポイント3：ペットとのくらしをより楽しく、安心して過ごせるようサービスをフルラインアップ
社会性を学べる「ようちえん」から、一緒に楽しむ「フォトスタジオ」、そして、毎日のケアをサポートする「トリミングサロン」まで、飼い主とペット、双方の想いに寄り添い、ペットとのくらしを一気通貫でサポートしていく。
地域とつながる、安心と楽しさがある公園のような空間づくり
吉川美南駅東口から店舗入り口までの道沿いには、地域住民が集い、くつろげる憩いの空間「くみまちひろば よしかわ」が広がっている。ここにカインズアプリで簡単に予約・入場できる便利な「スマートドックラン」を設置。愛犬との時間を楽しく過ごせるほか、店内で焼き上げるマフィンが人気のカフェ「CAFE BRICCO」も併設するなど、買い物がなくてもつい立ち寄りたくなる空間を創出している。
また、ひろば内には、平時は休憩用ベンチに、災害時には炊き出しが可能な「かまどベンチ」をカインズで初めて設置。地域と連携した防災拠点の役割も担になっている。
店舗を地域とつながるハブとしての取り組み
カインズは、店舗を地域とつながるハブとして、地域や暮らしが抱える様々な課題やニーズに向き合った取り組みを進めている。カインズ 吉川美南店においても、居心地よい店舗空間の実現や防災拠点としての機能、地域交流の活性化、地産地消など、地域のくらしに寄り添う様々な機能や工夫が配されている。
さらに、吉川市とカインズは、2025年12月9日に「包括連携協定」を締結。カインズ 吉川美南店を起点に、環境、防災・災害対応、地域産業振興、教育・子育て、安全・安心など幅広い領域で吉川市と共創・連携し、地域の活性化と発展に貢献していく。
■くみまちコミュニティスペース
店舗の中2階に設置された「くみまちコミュニティスペース」は、地域住民が気軽に立ち寄れ、開放感あふれる「オープン」な空間と、遮音性・遮蔽性を備えた「クローズド」な空間を併設。地域住民の多様な活動ニーズに応える地域コミュニティの活動拠点を目指して開設された。
今後は、平時には公民館のような役割を担い、災害時には一時的な帰宅困難者の受け入れ場所としての活用も視野に入れ、吉川市との共創による利用を進めていく予定だ。オープン時期は、地域住民が制作した絵画を展示する。
■くみまちマルシェ
「くみまちマルシェ」は、地元の農業生産者が育てた新鮮な採れたて野菜を販売するマーケットだ。形はふぞろいながらも味は確かな旬の野菜や、知られざる地域のおいしい特産品など、多彩な商品を取り揃えている。カインズ 吉川美南店では野菜のほかに、吉川市産の米（吉川のしずく）を玄米で販売中だ。
■環境に配慮した店舗設計
カインズ 吉川美南店は、省エネルギー化の工夫（照明のLED化など）と再生可能エネルギーの導入を組み合わせて、店舗の合計エネルギー使用量を通常の建物に比べて64%まで大幅に削減するなど、ZEB Ready認証を取得している。
屋上には太陽光パネルを設置することで、店舗で使用する電気の約10%を創出。残り約90%の電気も再生可能エネルギーを使用することでCO2排出実質ゼロ店舗（CO2フリー店舗）を実現した。
さらに、店舗屋上の一部に植栽を設置した屋上緑化や再生材を使用し、低温で製造された低炭素アスファルト材を使用した駐車場など、持続可能な店舗づくりの取り組みを進めている。
店舗概要
店名／カインズ 吉川美南店
所在地／埼玉県吉川市中曽根917-1
交通／JR武蔵野線吉川美南駅東口すぐ
営業時間／10:00～20:00
売場面積／約1万2300平方m(3721 坪)
駐車台数／606台
https://www.cainz.com/contents/service/956_yoshikawaminami.html
関連情報
https://map.cainz.com/detail/956/
構成／清水眞希
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