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「星のや奈良監獄」の開業はいつ?日本初、重要文化財の監獄を活用したホテルの全貌

2025.12.31

2026年に開業予定の「星のや奈良監獄」。本記事では、施設概要や歴史的背景に加え、星のや奈良監獄に先立って開館する奈良監獄ミュージアムについても解説する。

旧奈良監獄を舞台に誕生する「星のや奈良監獄」は、開業前から大きな注目を集めている。

重要文化財の希少な建築を活用した星のや初の試みであり、開業時期や予約開始のタイミング、ミュージアムとの関係性など、気になる点も多い。

本記事では、公式に発表されている情報をもとに、星のや奈良監獄の開業時期や施設概要、歴史的背景など、全体像をわかりやすく解説する。

星のや奈良監獄はいつオープン?最新の開業時期

「星のや奈良監獄」がいつ頃開業するのかについて、公式発表されている情報を見ていく。あわせて、先行して開館する奈良監獄ミュージアムとの違いや、宿泊予約が始まる時期についても解説する。

■公式発表されている開業予定時期

星のや奈良監獄の開業時期について、現時点で公式に示されているのは「2026年に6月開業予定」で調整中であるという情報だ。具体的な日にちまでは発表されておらず、詳細なスケジュールは今後の公表を待つ必要がある。

このプロジェクトは、旧奈良監獄の保存と新たな活用を目的とした取り組みで、公募を経て事業者が選定され、星のやブランドを展開する星野リゾートが中心となって進めている。

施設名称が正式に公表されたのは2023年であり、その後も歴史的建築物の再生といった性質を踏まえ、段階的かつ慎重に準備が進められてきた点が特徴といえる。

■奈良監獄ミュージアムの開館日との違い

奈良監獄ミュージアム

星のや奈良監獄に先立ち、日帰りで利用できる文化施設として「奈良監獄ミュージアム」が2026年4月27日に開館予定だ。旧奈良監獄は、明治政府が計画した五大監獄のうち唯一現存する貴重な歴史的建造物であり、本ミュージアムはその保存を担うとともに、建築美や歴史的価値を未来へ継承する拠点として設立される。

展示のコンセプトは「美しき監獄からの問いかけ」。

訪れる人が建築や歴史に触れながら、自身と向き合い、生き方を見つめ直すきっかけを提供する新しいミュージアムのあり方を目指す。展示全体のアートディレクションは、グラフィックデザイナーで、数多くのミュージアムや企業ブランディングを手がけてきた佐藤卓氏が担当し、ルーヴル美術館ランス別館などの常設展示デザインを手がけたアドリアン・ガルデール氏がミュゼオグラフィー・スーパーバイザー(展示監修者)として参画するなど、国際的な知見を取り入れた展示構成となる予定だ。

館内には展示に加え、明治時代に日本へ伝わった洋食文化をモチーフに、カレーパンやチーズケーキをオリジナルアレンジしたメニューを提供するカフェも併設される。奈良県のご当地ソーダなどもそろい、鑑賞の合間にひと息つける空間となる見込みだ。また、ショップではオリジナルグッズの販売に加え、刑務所作業品を紹介するギャラリーも設けられ、歴史と文化を多角的に体感できる構成となっている。

■予約時期

星のや奈良監獄の宿泊予約については、予約開始日は2025年12月時点では明らかにされていない。

一方、奈良監獄ミュージアムは、チケット販売が2026年2月頃に開始される予定と公表されている。宿泊を検討している場合は、公式発表を定期的に確認しておきたい。

星のや奈良監獄とは?ブランド公式が発表している施設概要まとめ

ここでは、星のや奈良監獄が星のやブランドの中でどのように位置づけられているのか、公開されている施設概要や建物の特徴、所在地やアクセス方法について、公式情報をもとに解説する。

■星のやブランドとしての位置づけ

星のや奈良監獄は、2026年に開業予定の星のやブランド9軒目の施設であり、日本で初めて重要文化財を活用した星のやとして位置づけられている。星のやは、その土地が持つ歴史や文化、自然を深く掘り下げ、滞在体験として再構築することをブランド哲学としてきた。

旧奈良監獄は、明治政府が監獄制度の近代化を目指して整備した五大監獄の一つで、赤レンガ造の象徴的な建築を有する。こうした近代日本の歴史を色濃く残す建物を舞台に、星のやならではの非日常的な滞在を提供する点に、この施設の大きな意義がある。

■施設概要(客室数・建物の特徴)

星のや奈良監獄の客室数は48室と公表されている。旧奈良監獄は放射状平面を採用した独特の構造を持ち、中央から各棟が延びる設計が特徴だ。外観は明治期の赤レンガ建築の意匠を色濃く残しており、文化財としての価値を尊重しながら保存・活用が進められている。

監獄として使われていた建物ならではの重厚感や空間構成を活かしつつ、滞在の快適性をどのように融合させるのかが注目点といえる。なお、客室の価格帯など詳細については、今後の発表を待つ段階とされている。

■所在地とアクセス方法

星のや奈良監獄は、奈良市街地の北側に位置し、奈良公園や東大寺からも比較的近い立地だ。公式案内によると、近鉄奈良駅からはバスで約13分、東大寺からは徒歩約13分でアクセスできる。大阪や京都からもおおよそ1時間圏内とされ、関西主要都市からのアクセス性も高い。観光地として人気の高い奈良公園周辺から移動しやすい点も、このエリアならではの特徴といえる。

住所:奈良県奈良市般若寺町18

旧奈良監獄の歴史と再生プロジェクト

最後に、旧奈良監獄がどのような歴史的背景を持つ建築なのかを確認するとともに、重要文化財として保存されながら、ホテルやミュージアムとして再生されるまでの保存活用事業の全体像について解説する。

■重要文化財としての旧奈良監獄の歴史

旧奈良監獄は、明治政府が監獄制度の近代化を目指して整備した五大監獄の一つとして、1908年(明治41年)に完成した。千葉、金沢、奈良、長崎、鹿児島に計画された五大監獄のうち、当時の姿をほぼ完全なかたちで残す唯一の建築だ。設計を手がけたのは、司法省技師として多くの刑務所や裁判所を設計した山下啓次郎で、赤れんがを多用したロマネスク様式の外観や、監視所を中心に収容棟が放射状に配置されるハビランド・システムが特徴だ。

機能性と意匠性を高い次元で両立したことから「美しい監獄」とも称され、長年にわたり刑務所(1946年以降は奈良少年刑務所)として使用されたのち、2017年3月31日にその役目を終えた。こうした歴史的価値が評価され、同年には国の重要文化財に指定されている。

■ホテル開業を含む保存活用事業の概要

旧奈良監獄の保存活用事業は、国の重要文化財を将来に継承することを目的に、建物を解体せず新たな用途へ転用するアダプティブ・リユースとして進められている。事業は法務省と民間事業者の協働により実施され、耐震改修を含む保存工事と並行して、ホテル「星のや奈良監獄」や展示施設としての活用が計画されてきた。

あわせて奈良県内では、星のやブランドによる新たな展開も予定されている。2027年には、明日香村に「星のや飛鳥」が開業予定で、飛鳥時代の歴史を色濃く残す地域特性を踏まえた滞在型施設として構想されている。低層の分棟型客室が谷あいの景観に溶け込み、瓦屋根や棚田を想起させる庭などを通じて、土地の歴史や文化に思いを馳せる体験を提供する計画だ。客室数は35室とされている。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/Ema

Author
30代。都内の大学を卒業後、新卒でホテル業界に就職し、接客・観光業務に従事。現在は観光関連の記事の企画・執筆・取材を中心に活動し、インバウンド向け観光ガイドも行う。ヨガRYT200やローフードマイスターの資格を持ち、心身の健康に配慮したライフスタイルを大切にしている。観光からビジネス、時事、ライフスタイルまで幅広く執筆し、読者に寄り添った実用的で分かりやすい記事を心がけている。最近は愛犬と自然の中で過ごす時間がお気に入り。

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