小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

年間17億円以上の売上に!沖縄県民の3人に1人がドンキで焼き芋を購入する理由

2025.12.14

ドン・キホーテが運営する総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」および「MEGAドン・キホーテ」は、2025年2月オープンのドン・キホーテ高知店をもって47都道府県すべてに出店。また、消費者が商品評価や意見を書き込むマジボイスも11月で2周年を迎えた。

これを受け、同社では、「ドン・キホーテ」および「MEGAドン・キホーテ」などのディスカウント事業運営店舗における、特定カテゴリーの年間購買データをもとに「○○をドンキで買いがちな都道府県はどこだ!調査」を実施した。

なぜ、この県でこれが売れているのか? 意外な結果に県民性が隠れている?

「○○をドンキで買いがちな都道府県はどこだ!調査」は、今年、47都道府県すべてに出店を果たしたドン・キホーテが“○○といえばドンキ”と言えるような強みを持つ得意な商品カテゴリー10部門を選出し、それぞれをよく購入している都道府県をランキング化したもの。公式の「majica」アプリ内にある、商品評価・レビュー機能のサービス「マジボイス」での書き込み傾向や、売上の高い商品などをもとに当社独自で分析しているという。

※算出方法:各商品カテゴリーの売り上げ数量(免税売り上げは除外)を店舗ごとに算出。各都道府県の人口を、売り上げ数量(店舗所在地の都道府県で合算)で割り、算出。集計期間は2024年10月1日~2025年9月30日の1年間。

■各10部門のランキング

・パーティーグッズ

ドン・キホーテでは、誕生日、ハロウィン、クリスマス、忘新年会などの季節のイベントから、日常的なパーティーで使える装飾品や雑貨、コスプレまで幅広い商品を取り揃えている。

ランキングは1位東京都、2位沖縄県、3位大阪府という結果に。1位となった東京都では、この1年間で都民の21人に1人はパーティーグッズを買ったことがある計算となった。店舗別にみても全国売上トップ10のうち6店舗が都内店舗だという。

商品別では上位3都府県ともに販売数1位は、風船を膨らませる際に使用するヘリウム缶、2位は血のりペイントという結果に。そのほか東京都と大阪府では、「本日の主役」タスキが販売数上位に入った。一方、沖縄県ではフェイスペイント用の絵の具各種が上位10商品中4商品もランクイン。東京や大阪では、(誕生日や、お祝い事などの)主役をたてたパーティーが多く、沖縄ではイベントなどの皆で集まるパーティーが多いのではと推測される。

・理美容家電

主に男性向けのバリカンやシェーバーから、主に女性向けのヘアアイロンやドライヤー、ユニセックスな鼻毛カッターやマッサージ家電など商品も価格帯も幅広く用意している。

ランキングは1位沖縄県、2位愛知県、3位三重県いう結果に。1位となった沖縄県では、この1年間で県民の17人に1人は理美容家電を買ったことがある計算となった。

商品別にみると、上位3県に共通してマッサージ家電と、24年に大ヒットした情熱価格「スマホ連動イヤークリーナー」がランクイン。沖縄県はお得な価格帯の顔の産毛カッターや、バリカンが上位に入り、愛知県・三重県では高価格帯のヘアアイロン、ドライヤーの人気が高い傾向にある。沖縄ではお得感ある価格帯の商品が、愛知・三重では高価格でも付加価値が重視されるのではと推測される。

・プロテイン関連

近年、トレーニングブームや健康意識の高まりなどによりプロテイン市場は拡大し、多様な商品が楽しめるようになった。ドン・キホーテでも2024年より一部店舗でプロテイン自販機を導入し話題になるなど、強化しているカテゴリーだ。

ランキングは1位沖縄県、2位愛知県、3位三重県いう結果に。1位となった沖縄県では、この1年間で県民の6.5人に1人はプロテイン関連商品を買ったことがある計算となった。

沖縄県民のマジボイス書き込みでは価格の安さを評価する声が多く見られ、先の美容家電と同様に、お得さを重視する傾向にあるようだ。また、愛知県民のマジボイスでは飲みやすさや、味へのコメントが多くみられた。ちなみに“味”は、上位3県に共通しており、ココア・チョコレート系のフレーバーが人気だ。

・掃除用洗剤

日常生活に欠かせない必需品のひとつである洗剤。衣類・食器・浴槽・トイレなど生活のあらゆる場面で必要な商品だ。同社店舗では、定番商品から、海外の珍しい商品まで種々の取り扱いがある。

ランキングは1位沖縄県、2位青森県、3位愛知県となり、1位となった沖縄県では、この1年間で県民の0.9人に1人は掃除用洗剤を買ったことがある計算となった。

1位から5位までの各県のマジボイス書き込みでは共通して“安い・大容量・コスパ”を評価する声が多く、沖縄県ではプラスして“いい香り・もっと香りが欲しい”などの、香りに対する意見が多い傾向にあった。

商品別でみると、基本的に売れる商品に大きな違いはみられないものの、沖縄はカビ取り商品が2位の青森に比べ2倍近く売れており、年間を通して高温多湿な地域特性がみられた。

・キャリーケース

日本の国内旅行者数はコロナ禍前の水準を上回り、増加傾向が続くといわれている。そんな旅行時に活躍するキャリーケース、実は同社が高い市場シェアで強みを持つカテゴリーのひとつとなっている。

ランキングは国内外問わず多くの観光客が訪れる都府県が上位に入る結果に。1位となった沖縄県では、この1年間で県民の45人に1人はキャリーケースを買ったことがある計算となった。

商品別にみると、沖縄・東京ともに大型サイズの商品が上位を占めており(10商品中7商品がLサイズ以上)、長期の旅行に出かける方が多いと推測される。両都県ともに国内外から観光客の訪れるところでもあるため、「自分も旅行に行きたい!」という思いから旅に出た可能性も考えられる。

・香水

近年、自己表現のひとつとして愛用者が増えるなど日本の香水市場は拡大傾向と言われている。同社でも手ごろなオリジナル商品から、ハイブランドまで取り揃えており、主に若年層を中心に支持を広げている。

ランキングでは人口規模も地域もバラバラな5都県がランクイン。1位となった沖縄県では、この1年間で県民の25人に1人が香水を買ったことがある計算となった。

商品別にみると、沖縄では同社オリジナルの「DUBYENOTE ボディミスト」が高い支持を集め販売数量の上位10商品中7商品がランクイン。1番人気は「DUBYENOTE ボディミスト 250ml #02」だった。本シリーズは250mlで879円(税込※店舗により異なる場合あり)と、高コスパということもあり、支持されたと考えられる。また、静岡、群馬においても低~中価格帯商品が人気を集めている。

・紅生姜関連

ドン・キホーテのPB「情熱価格」では、さまざまな紅生姜商品が販売されている。2022年4月に発売した「最後まで美味しい紅生姜せん」は累計270万個以上を販売する同社の看板商品になり、それ以降、さまざまな紅生姜○○が登場している。

ランキングは1位鳥取県、2位長野県、3位富山県、4位福井県、5位茨城県となり、2~4位には北陸・甲信越の3県がランクインするという結果に。1位となった鳥取県では、この1年間で県民の55人に1人が同社オリジナルの紅生姜○○を買ったことがある計算となった。

鳥取県民に一番支持されているのは、マジボイス上で“クセになる味、美味しい”など書き込まれている「最後まで美味しい紅生姜せん」。その他商品ではアレンジに関する書き込みも複数見られ、紅生姜愛を感じる。また、北陸・甲信越の3県には「かける紅生姜」と「紅生姜タルタル」が圧倒的な人気で、“○○にかけると美味しい”などのアレンジ報告が多くみられた。一方で、改善してほしい旨の意見も多く、紅生姜への熱い期待を感じる結果となった。

・洋酒

洋酒はドン・キホーテの酒類カテゴリーの売上高で約3割を占めている。また、市場シェアでも6%ほどあり、強みを持つカテゴリーだ。※この項目では、洋酒を「(ビールとワインを除く)西洋由来のお酒」と定義している。

ランキングは1位山梨県、2位沖縄県、3位東京都という結果となり、山梨県では、この1年間で県民の7人に1人が洋酒を買ったことがある計算となった。

商品別にみると山梨の販売数量上位10商品のうち7商品がウイスキーとなった。県内には世界的にも有名なウイスキー蒸留所もあり、生産量・消費量がともに多い県でもある。2位の沖縄では、販売数量上位10商品中5商品にクライナーファイグリング※がランクイン。沖縄では独自の飲み会文化も根付いており、若年層が集まった機会の、パーティー酒として支持されていると考えられる。また、両県の商品トップ10に1商品ずつテキーラが入っており、市場が広がっていることがわかる。
※クライナーファイグリングは2017年、日本に上陸したドイツ生まれのリキュール。アルコール度数15~20度とリキュールの中でも飲みやすく、“映える”見た目の可愛さから人気に火がつき、“パーティードリンク”として若者たちからの高い支持を得ている。

・偏愛めし

“みんなの75点より、誰かの120点。”をコンセプトに、2023年11月に誕生した惣菜・弁当のブランドである偏愛めし。これまで「皮だけのフライドチキン」「アメリカンドッグのココだけ」などの偏愛心溢れる商品が大きな話題となった。

ランキングは1位鳥取県、2位愛知県、3位三重県という結果に。紅生姜に続いて、1位となった鳥取県では、この1年間で県民の12人に1人はドン・キホーテ店舗で偏愛めしを買ったことがある計算となった。

県内にドン・キホーテ店舗(鳥取本店、MEGAドン・キホーテ米子店)が2店舗しかない中での1位獲得は驚きの結果。鳥取県は海と山、両方の幸が豊富で、比較的優しい味の郷土料理が多いと言われる中で、刺激が強く濃い味が多い偏愛めしが、逆に新鮮で受け入れられたのはないかと考えられる。

商品別にみると、上位3県ともに売上1位は「あんだく溺れ天津飯」、2位は鳥取県が「ころもが主役のチキンカツ弁当」、愛知県・三重県が「ジューシィ焼鳥ゴロっと丼」となった。

・焼き芋

日本国内で年間17億円以上販売するドン・キホーテの焼き芋は、多くの店舗で年間を通じて販売している。寒い冬の時期はもちろん、夏場でも「冷やし焼き芋」として販売する店舗もある。また、海外でも多くの同社グループ店舗で販売しておりワールドワイドな存在になっている。

ランキングは1位沖縄県、2位鳥取県、3位青森県となり、1位となった沖縄県では、この1年間で県民の3.2人に1人が焼き芋を買ったことがある計算となった。

寒い時・地域の食べ物”という固定概念を覆し、1位になった沖縄。“甘い”“蜜たっぷり”“ねっとりで美味しい”など、マジボイスでも絶賛の声が多数寄せられている。なかには、“愛犬にも小さめにカットして冷凍し、毎日少しずつあげてます”という声もあった。また、2位にランクインした鳥取でも、同様に絶賛の声が寄せられている。一方、共通して“当たりはずれがある”などの意見も一定数あった。

■まとめ

各10部門のランキングを振り返ると、6部門で沖縄県が1位を獲得する驚きの結果に。総合ランキングでも2位に倍の差を付けている。沖縄県には2012年11月のMEGAドン・キホーテ宜野湾店で初出店して以降、現在9店舗を構えており、地域に住んでいる人はもちろん、近年は外国人旅行者も多く来店している。

また、地域別でみると、東海エリア(静岡県、愛知県、岐阜県、三重県)が1位を獲得。以下、九州・沖縄、北陸・甲信越と続いた。

※総合ランキングは、各部門1位から5位までを5点から1点に振り分けてポイント集計したもの。

関連情報
https://www.donki.com/

構成/立原尚子

東京都出身。出版社勤務を経て、現在はフリーライターとして活動中。好きなジャンルは家電まわり。最新ガジェットから暮らしに役立つアイテムまで、読みやすくて、ちょっとためになる記事を目指して執筆中。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年12月16日(火) 発売

来年末は、DIME本誌で答え合わせ!?来る2026年、盛り上がるだろう意外なブームを各ジャンルの識者・編集部員が大予言! IT、マネーから旅行にファッション、グルメまで……”一年の計”を先取りできる最新号!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。