終活への考え方にも大きく変化あり
「終活の取り組み度合い」については、シニア全体で「終活を始めたいと思っている」層は8割を超えていた。年代別では、年齢が上がるほど終活への意識が高まり、実際に行動へ移している人も増えている。男女別では、どの年代でも女性の方が「すでに終活を始めている」と回答している割合が高かった。
複数回答で「終活に対する考え方」を質問すると、「終活の一環として『断捨離』は積極的にやりたい」という項目は、2024年には「終活ではできるだけ家族に迷惑をかけたくない」(45.7%)に次ぐ44.9%で2位だったが、2025年は1.2ポイント上昇して46.1%で1位になった。家族への配慮はもちろんだが、“自らの意思で前向きに終活へ取り組む”シニアが増えていることが浮き彫りになった。
現在のシニア層は、デジタル活用によるスポーツ観戦や国内旅行について興味を持つなどアクティブな印象だ。一方で「終活」について考える人も8割を超えており、自分の人生の行く末と身辺の整理を積極的に考えることも特徴といえそうだ。
「ADK生活者総合調査2025」概要
対象者条件:15歳~79歳の男女(中学生は除く)
対象エリア:関東(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・群馬県・栃木県・茨城県)、関西(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県)※関西地区は2015年より調査対象
調査期間:2025年5月14日~2025年6月2日
サンプル数:1万4231名
調査手法:インターネット調査
*集計は国勢調査の人口構成、関東・関西のエリア構成に合わせるためにウエイトバック集計を実施。
ADKでは、50歳以上を「シニア世代」と定義。15歳~19歳(n=884)、20歳~29歳(n=2104)、30歳~39歳(n=2236)、40歳~49歳(n=2640)、50歳~59歳(n=3099)、60歳~69歳(n=2300)、70歳~79歳(n=968)
構成/KUMU







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