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「東京2025 世界陸上」は開催されてよかったのか?世代によって違いが生じた理由

2025.12.14

今年9月に18年ぶりに日本で開催された陸上競技のビッグイベント『東京2025 世界陸上』は、多くの人が観戦して話題を集めた。

主催したWorld Athletic s(ワールドアスレティックス)とマーケティングパートナーである電通は、スポーツの価値を追求するために発足した「スポーツ未来研究所」による観戦状況やメディア接触に関する調査の結果を発表した。それによって『東京2025 世界陸上』が日本社会やスポーツ界に与えた影響について、さまざまなポジティブなことがわかった。

日本で開催されて良かったと感じた人は65.2%

・あなたは「東京2025世界陸上」が日本で開催されて良かったと感じますか?

『東京2025 世界陸上』について、日本で開催されてよかったと思う人とややよかったと思うの人の合計は65.2%だった。一方で「そう思わない」と「あまりそう思わない」を合わせた合計は4.9%という低い割合になった。

日本開催に関しては、18歳から29歳の若者世代や60歳から69歳の女性が、肯定的に捉える傾向があった。いずれの層も肯定的な回答(「そう思う」「ややそう思う」)の合計が半数以上で、18年ぶりの日本開催だった今大会は、性別や年代を超えた幅広い層に支持されていたようだ。

観戦経験者は6割以上で性別・年代を超えた幅広い層が観戦

・あなたは『東京2025世界陸上』を観戦しましたか?(テレビ中継など、いずれの観戦形態も含む)

『東京2025世界陸上』の観戦経験者は61.3%で、特に18歳から29歳と60歳から69歳の男性の観戦率が高かった。いずれの層も半数を超えており、性別や年代を超えた幅広い層が観戦していた。

情報接触メディアは「テレビの試合中継/告知」が約7割で最多

・あなたが『東京2025世界陸上』に関して、情報に触れたものをすべてお知らせください。(複数回答) N=2274(『東京2025世界陸上』認知者)

『東京2025世界陸上』における情報接触メディアでは、「テレビの試合中継/告知」が71.9%で圧倒的に多かった。それに「スポーツニュース番組」が50.8%で続いた。

ほかのメディアでは、「新聞の記事」(14.4%)や「Webの記事」(12.6%)で一定数の人が接触していた。年代別では、18歳から29歳の若者世代は「SNSの投稿/広告」がほかの年代層と比較して顕著に高い割合だった。

世界陸上の魅力は性別や年代で感じ方に違いあり

・世界陸上の魅力は何だと思いますか。あてはまるものをすべてお知らせください。(複数回答)N=3000(全体)

世界陸上の魅力では、「世界最高峰のアスリートが集まる大会である」(30.0%)や「世界記録や名場面が期待できる」(20.1%)が上位になった。やはりトップアスリートの卓越したパフォーマンスへの期待が大きかったようだ。

18歳から29歳の男性では、ほかの層と比較して「競技場の臨場感・演出が魅力的」や「SNSやメディアで選手の素顔が知れる」の割合が高い傾向もあった。

観戦後の変化では「選手の活躍や大会運営に感動して勇気をもらった」がトップ

・『東京2025世界陸上』を観戦して、あなたの生活への変化や影響を受けたことはありますか。(複数回答)N=1395(『東京2025世界陸上』観戦者)

『東京2025世界陸上』の観戦後、「選手の活躍や大会運営に感動し、勇気をもらった」と回答した人は24.0%で、それに「陸上やスポーツ全般への関心が高まった」(21.2%)、「日本や東京で開催されたことに誇りを感じた」(18.4%)が続いた。

一部の年代では、「健康維持や体力作りを意識するようになった」、「物事に挑戦する意欲が高まった」、「自分も運動やトレーニングを始めたい/増やしたいと思った」など、観戦をきっかけに健康意識が高まった人もいたようだ。

50歳から59歳の女性と18歳から29歳の男性では、「家族や友人との会話や交流が増えた」という人も多かった。

調査では、『東京2025世界陸上』で世界最高峰のさまざまな競技を観戦できたことへの満足感や観戦後に意識や生活面でのポジティブな変化があったことを挙げる人が多かった。

記録や自身の限界に挑戦するアスリートの姿に、自分自身を重ねて感情移入できるのは、陸上競技ならではの特性といえる。

18年ぶりの日本開催だったが、幅広い層が支持していたこともわかった。近年は、日本で開催される大きなスポーツイベントへの賛否もあるが、『東京2025 世界陸上』は世界レベルを身近に感じて盛り上がりもあったので、開催した意義はあったといえるだろう。

「『東京2025 世界陸上』の観戦実態・メディア接触調査」概要

調査目的:『東京2025世界陸上』の開催が日本社会やスポーツビジネスにどのような影響を与えたかを調査
対象エリア:日本全国
対象者条件:18歳~69歳
調査期間:2025年9月24日~2025年9月28日
サンプル数:3000
調査手法:インターネット調査
調査委託先:電通マクロミルインサイト

https://www.dentsu.co.jp/news/release/2025/1201-010972.html

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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