今年の夏に国内旅行をした人は8割超！年末年始の過ごし方は？

2025.12.16

ライフスタイル

こじへい (エンタメライター)

長期休暇があってこの時期ならではのアクティビティも満載の夏は、一年のうちで旅行の絶好機の一つだ。実際のところ、今年の夏に旅行へ出掛けた人はどれくらいいたのか？また、特に人気を集めた旅行先とは？

ソニー銀行はこのほど、同銀行の口座を持つ3,240名を対象に「2025年夏休み旅行費用」に関するアンケート調査を行い、その結果を発表した。

今年の夏に国内旅行をした人は81％、海外旅行は39％に

対象者3,240名のうち1泊以上の旅行に行った人は、約97％の3,162名となった。旅行先としては、国内旅行が81％と依然として高い割合を占めたが、海外旅行は昨年の32％から39％に増加した。

海外旅行先では、ヨーロッパが最も人気が高く24％を占めたが、前年と比較するとヨーロッパ、北米、ハワイは割合が減少している。

一方で、東南アジアや韓国、台湾などのアジア圏は昨年の32％から39％へ増加し、比較的距離が近く、円安や物価高の影響を強く受けにくい地域の人気が高まっていることがうかがえる。

国内旅行費用は、昨年と同様「5～10万円」が最多の32％

1回あたりの国内旅行費用は「5～10万円」が昨年と同様に最も多くなった。海外旅行では「30～100万円」と回答した人が40％を占めた一方で、「5～10万円」が昨年比2ポイント増加の11％、「10～20万円」が19％と、比較的抑えた価格の人も一定数いた。

アジア圏など近距離の海外旅行が増加したことが影響していると考えられる。背景には、移動距離の短縮や物価高を踏まえた旅行スタイルの見直しにあると考えられ、コストを抑えた旅行を選ぶ動きが広がっていることがうかがえる。

旅行で最も費用をかけた項目は、昨年同様、国内では「宿泊」、海外では「交通」が最多

旅行費用の使い道について、国内では「宿泊」に最も費用をかけたと回答した人が51％を占めた。昨年から4ポイント減少するも依然として最も多く、物価高の影響が続く中でも、宿泊施設に費用をかける人が多いことがうかがえる。

海外旅行では「交通」が34％と最多だったが、昨年の46％から12ポイント減少している。依然として移動費が大きな支出項目である一方で、食事や観光など現地での体験に関する消費への支出が増加している。

こうした変化には、旅行先の変化に加え、物価高や為替相場による現地での費用高騰などが影響していることがうかがえる。

なお、費用を抑えるための工夫をしたと回答した人のうち、国内・海外ともに「ホテルのグレードを抑えた」が最多となった。国内では、宿泊に最も費用をかける人が多い一方で、グレードを抑えながらも宿泊に一定の予算を割く傾向がうかがえる。

国内では次いで、「移動手段を変更・乗り継ぎなどで工夫した」や「マイル・ポイントを利用した」が多く、海外では移動手段の工夫に加え、「買い物を減らした」など、現地での消費を抑える工夫がみられた。

旅行先でのメイン決済手段としてキャッシュレスを利用した人は、国内・海外ともに9割以上

海外旅行先でのキャッシュレス決済の利用は9割以上にのぼり、国内旅行でも同様の結果となった。決済手段としては、デビットカードとクレジットカードをメインで利用した人が多い結果となった。

海外旅行でキャッシュレス決済を利用した主な理由は、「現金を持ち歩かなくて済むから」が最多となり、安全性に加え、利便性を重視する傾向がうかがえる。

また、海外に行ったと回答した人の60％が、現地で Sony Bank WALLET を利用したと回答した。貯めた外貨を海外でそのまま使うことができ、海外ATMを使って自分の外貨預金口座から現地通貨を引き出すこともできる Sony Bank WALLET に利便性を感じて利用いただけたことがうかがえる。

なお、今年の夏の旅行満足度は「満足」「大変満足」を合わせて9割以上と、昨年から引き続き高い結果となった。キャッシュレス決済の活用や、旅行先や宿泊、移動手段の工夫などをして旅行を楽しんだ人が多いことがうかがえる。

年末年始の過ごし方は、「自宅で過ごす」が最多

年末年始の過ごし方については、「自宅で過ごす」と回答した人が38％で最多となり、自宅で年末年始を過ごす予定の人が多いことがうかがえる。

年末年始の支出見込みについては、「夏休み期間より少ない」と回答した人が41％と最も多く、年末年始は夏休み期間と比較して控えめな消費になると考える人が多いようだ。一方で、物価上昇などの影響を受け、例年よりは「支出が増える」という人も約半数おり、物価上昇による変化が年末年始の消費行動にも影響すると予想される。