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皆既月食、レグルス食、流星群を見逃すな!2026年注目の天文ショー4選

2025.12.20

2026年は、夜空を見上げて癒やされたい人は必見の「天文ショー」が目白押しです。特に3月3日の皆既月食は日本全国で観測可能。家族でも楽しめる絶好の機会です。さらに、しし座の1等星レグルスが月に隠される「レグルス食」が1月と3月に、三大流星群のペルセウス座流星群とふたご座流星群も好条件で出現が予測されています。スマホアプリや国立天文台などの専門サイトを活用し、ロマンチックな宇宙の無料エンターテイメントを楽しみましょう。

忙しい毎日の中で、ふと夜空を見上げて癒やされたい。そんなビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。

2026年は、そんなあなたの願いを叶えてくれる「天文ショー」が目白押しです。

子供の頃のワクワク感を思い出すような皆既月食、星食というロマンチックな現象、そして誰もが知る流星群の出現も期待されています。

本記事では、多忙なあなたでも効率よく楽しめるよう、2026年に絶対に見ておくべき天文ショーを厳選してご紹介します。

天体観測初心者から上級者まで、誰でも楽しめる内容となっていますので、ぜひこの記事を読んで、今年の夜空を楽しんでみてください。

天文ショーって何?

「天文ショー」と聞くと、何か特別なイベントのように感じるかもしれませんが、これは私たちが地球上から肉眼や簡単な観測器具で楽しめる、宇宙で起こる現象のことです。

具体的には、月が地球の影に隠れる皆既月食、流れ星が大量に出現する流星群、惑星同士が近づいて見える惑星接近などがあります。

これは、宇宙が地球にもたらしてくれる「無料のエンターテイメント」であり、私たちの生活に身近な時間の流れや宇宙の雄大さを感じさせてくれる貴重な機会です。

■天文ショーを何で知る?

天文ショーの情報を得るためのツールは進化しています。かつては専門誌や新聞などの限られた情報でしたが、現在はデジタルツールを活用するのが効率的です。

スマホアプリの活用

「星図アプリ」や「プラネタリウムアプリ」は、あなたの現在地から見た夜空の様子をリアルタイムで再現してくれます。

日時を指定すれば、どの時間にどの方向にどんな天文ショーが見えるか一目瞭然です。

「星座表」「StarWalk 2 Plus」などのアプリが人気です。

・星座表

星座表アプリ – App Store – Apple

星座表 – Google Play のアプリ

・StarWalk 2 Plus

Star Walk 2 Plus:無料星座アプリ – App Store

Star Walk 2 Plus 星座をナビゲートするアプリ(Google Play)

専門サイトの定期チェック

国立天文台の公式サイトや、信頼できる科学系Webメディアをブックマークしておきましょう。

特に流星群の極大時刻や、彗星の予想光度など、速報性が高い情報は公式サイトが確実です。

SNSのフォロー

天文台や著名な天文家、科学系インフルエンサーをフォローしておけば、直前の情報や観測のコツが手に入りやすくなります。

■天文カレンダーって何?

天文カレンダーはその年や月の主要な天文現象を日付順にまとめたものです。

月の満ち欠け(新月・満月)

星を観測する上で、月明かりは最大の邪魔になります。新月周辺の日付は、流星群や淡い星雲・星団を観測する絶好のチャンスです。

流星群の極大日

流星の数が多くなる日です。この日を基準に、夜遅くまたは未明などの観測時間を確保しましょう。

場所や環境によっては明かりなどで見えづらい場合がありますので、注意して下さい。

惑星の動き

どの惑星がいつ頃、どの方角に見えるのかを把握できます。特に月と明るい惑星の接近は、肉眼でも非常にドラマチックに見えます。

これらの情報をカレンダーに書き込んでおくことで、「この日は早く帰宅して夜空を見上げる」といった具体的な計画が立てやすくなります。

2026年、見逃せない天文ショーはこの4つ

2026年は、観測条件の良いイベントが豊富です。この中から、特におすすめの4つの天文ショーをピックアップします。

■1.3月3日の皆既月食は必見!

日本全国で皆既月食が観測されます。

皆既月食とは、月が地球の影(本影)に完全に入り込み、太陽光が地球の大気を通過する際に散乱され、赤銅色に染まって見える現象です。

(C)国立天文台 National Astronomical Observatory of Japan

この日の皆既月食は、東の空で18時50分ごろに欠け始め、20時04分に皆既食が始まります。

皆既食は21時03分に終わり、徐々に欠けた部分が小さくなり、22時17分ごろに南東の空で部分食が終わります。

家族や子供と一緒に観測しやすい絶好のタイミングです。

次に日本全国で皆既月食が見られるのは2029年1月1日とされていますので、2026年3月3日の皆既月食は見逃せません。

【参考】皆既月食(2026年3月)|国立天文台

■2.1月6日深夜と3月2日に起きるレグルス食とは?

しし座の1等星レグルスが月に隠される「レグルス食」が、2026年1月6日深夜(日付は1月7日)に九州の一部と沖縄を除く地域で観測されます。

(C)国立天文台 National Astronomical Observatory of Japan

【参考】レグルス食(2026年1月)|国立天文台

また、3月2日の日の入り後にも、レグルス食が、九州の南部と沖縄を除くほぼ全国で見られます。

(C)国立天文台 National Astronomical Observatory of Japan

【参考】レグルス食(2026年3月)|国立天文台

■3.8月のペルセウス座流星群と12月のふたご座流星群に大注目

2026年は、特に三大流星群の中でも、8月のペルセウス座流星群と12月のふたご座流星群の観測条件が非常に良いと予測されています。

【参考】ほしぞら情報2026年|国立天文台

■4.惑星接近:金星と木星が月と連夜の接近する5月に注目

5月19日に三日月が、マイナス3.9等で輝く金星に接近します。

翌20日には、少しだけ太くなった月が、マイナス1.9等の明るさで輝く木星に接近します。

(C)国立天文台 National Astronomical Observatory of Japan

【参考】月が金星と木星に接近(2026年5月)|国立天文台

■彗星の出現はあるの?

本体の大きさが数kmから数10kmと、小さな天体である彗星。地球に近づくとほうきのような長い尾を引く姿から「ほうき星」とも呼ばれています。

彗星の主成分は水(氷)で、太陽に接近すると熱で彗星本体(核)の表面が少しずつ溶け、ガスと塵も一緒に表面から放出されて淡い光「コマ」をまといます。

さらに、放出されたガスと塵がほうきのように見える「尾」を作ります。

(C)国立天文台 National Astronomical Observatory of Japan

彗星のコマや尾が目立つのは地球の軌道程度まで近づいてからで、彗星がどのくらい明るくなるか、地球からどう見えるかの予測は難しいです。

そこで、スマホアプリや専門サイトのチェック、SNSのフォローは欠かせません。

【参考】彗星|国立天文台

2026年の天文ショーでよくある質問【FAQ】

■Q.「天文ショー」とは具体的にどのような現象を指しますか?

A.天文ショーとは、私たちが地球上から肉眼や簡単な観測器具で楽しめる、宇宙で起こる現象のことです。

具体的には、月が地球の影に隠れる皆既月食、流れ星が大量に出現する流星群、惑星同士が近づいて見える惑星接近などがあります。

■Q.2026年で特に注目すべき天文ショーを教えてください。

A.2026年の注目イベントとして、以下の4つが挙げられています。

1.3月3日に日本全国で観測される皆既月食
2.1月6日深夜(7日)と3月2日の日の入り後に起きるレグルス食
3.8月のペルセウス座流星群と12月のふたご座流星群(観測条件が良いと予測)
4.5月19日・20日に月が金星と木星に連夜接近する惑星接近

■Q.2026年3月3日の皆既月食は、いつ見ることができますか?

A.日本全国で観測され、東の空で18時50分ごろに欠け始め、20時04分に皆既食が始まります。

皆既食は21時03分に終わり、部分食が終わるのは22時17分ごろ(南東の空)とされています。

■Q.天文ショーの情報を効率よく知るには、どのようなツールを活用すべきですか?

A.デジタルツールを活用するのが効率的です。

具体的には、「星座表」「StarWalk 2 Plus」などのスマホアプリ、国立天文台などの専門サイトの定期チェック、そして天文台や著名な天文家、科学系インフルエンサーのSNSフォローが有効です。

■Q.星を観測する際に、月明かりを避けるために天文カレンダーで何をチェックすべきですか?

A.新月周辺の日付をチェックしましょう。

星を観測する上で月明かりは邪魔となるため、新月周辺は流星群や淡い星雲・星団を観測する絶好のチャンスとなります。

■Q.彗星の予測は難しいそうですが、どうすれば情報を得られますか?

A.彗星の予測は難しいため、スマホアプリや専門サイトのチェック、SNSのフォローが欠かせません。

これらのツールは、速報性が高い情報や観測のコツを得るのに役立ちます。

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文/中馬幹弘
ガジェット・MONO・マネー編集/ライター。慶應義塾大学卒業後、野村證券にて勤務。アメリカンカルチャー誌編集長、モノ情報誌編集を歴任。iPhone、iPad登場時よりスマホ実務に携わる

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