草分け的存在のChatGPTがリリースされたのが2022年11月。そこから約3年が経ち、今や生成AIは多くの人の生活・ビジネスに密接にかかわっている。
では、その中でも若年層は、生成AIをどのように活用しているのだろうか?
スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」はこのほど、日本全国の15歳~24歳の男女4745名を対象にした「若年層の生成AI利用実態」における25年9月期の調査結果を発表した。
ふだん生成AIでしていること(全体)
ふだん生成AIを使う目的で最も多かったのは、「ふと気になったことを調べる」で36.1%となった。
次に多かったのは、「勉強や課題のサポート/試験対策」「アイデア出し(宿題/課題やレポート用)」「文章の作成/添削/要約」といった勉強関連の使い方で、いずれも3割台となった。学生が多い年代であることから、勉強シーンでの活用が目立つ。
さらに、「暇つぶし/雑談」や「人間関係の相談」が続く。一方、若年層の約2割が「ふだん生成AIサービスは利用していない」こともわかった。
ふだん生成AIでしていること_目的分類まとめ(男女年齢別)
男女年齢別に生成AI利用状況をみると、女性15~18歳では、「利用していない」の割合が最も低く12.2%となり、利用率は87.8%と多くの人が利用していることがわかった。
続く19~22歳も男女ともに利用率が80%を超え、女子高校生と男女大学生の年齢層で特に活発に使われていることがわかった。
一方、若年層の中でも上の年齢層である男性23~24歳では「利用していない」が31.7%と他の年齢層より高く(利用率68.3%)、やや控えめな傾向がみられた。また、女性23~24歳もやや低めとなった。
続いて、利用目的の項目分類ごとの傾向をみていく。
学生が多い15~18歳、19~22歳では「勉強/課題」の利用が最も高く、男女とも5割を超えている。なかでも女性15~18歳は62.9%と高くなっている。
一方、社会人が増える23~24歳では「調べもの」が男女とも4割台で最多となり、年齢による違いがみられた。
また、「相談/アドバイス」は女性の利用が目立ち、とりわけ女性15~18歳と女性19~22歳では4割を超えており、生成AIがより身近な存在になっていることがわかった。
<調査概要>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~24歳の男女
実施時期:2025年9月1日~9月3日
有効回収数:4745サンプル
※回収比率は、[男性]15-18歳:19-22歳:23-24歳:[女性]15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある
出典元:LINEリサーチ
構成/こじへい







DIME MAGAZINE
















