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人生初体験の「冬のオープンカー」にちょうどいい服装を探ってみた

2025.12.24

筆者にとって、2025年は最高に楽しい年だった。人生で初めてオープンカーというものを購入したのだ。

支払い総額37万円!物価高の真っ只中に激安の名車、初代「コペン」を買っちまった話

物価高が我々の背中に圧し掛かっている。 何か大きな買い物をする際、頭をよぎるのは日々消費しているものの価格だ。自分はこんなものを買う以前に、米すらも買えないので…

総額37万円のダイハツ・初代コペンだが、これは筆者が20歳の若造だった時代から憧れていた車だった。この時、筆者は一介のフリーター。可処分所得に余裕など殆どなかった。車どころか、原付バイクですら夢のまた夢という貧乏暮らしである。

電動のハードトップを持つコペンは、筆者の目に恐ろしく輝いて見えた。どうにかそれなりの仕事に就いて、あの車を中古でもいいから買えないだろうか? その夢がようやく叶ったのだ!

しかし、ここで問題が。オープンカーの車内って、冬はどう過ごせばいいの?

「夢の車」コペンと迎えるはじめての冬

筆者は高校を卒業してすぐにフリーターになった。大学? 何それ美味しいの? というレベルである。

自力で進学できる資力など、無論持ち合わせてはいない。車を買うどころか、免許を取得する費用もまったく用意できなかった。

そうした事情があるせいで、「いつか必ずコペンを買ってやるんだ!」という気持ちが燃焼し、その焦げ跡が20年経った今でも胸の中に残っているのだ。コペンが20年前の筆者にとっての「夢の車」だったことは間違いない。

それはともかく、2025年も冬が到来してしまった。

何の予備知識も仕入れないまま、筆者はオープンカーを所有して初めての冬を迎えたわけだ。トップを開けた時、ドライバーは何を着ているべきなのか? それが一切分からない。

コペンの座席はヒーターが内蔵され、冬はこれをONにすれば体の背面は温かくなる。しかし、それだけでは万全な防寒対策とは言えない。大体、外からの風が当たるのは主に体の前面ではないか。そこを問題にしないと話は進まない。

バイクグローブが大活躍!

2025年12月7日午前11時30分の静岡市の天気は晴れ。気温は16度とある。

静岡は温暖な地域のため、12月でも日中になれば15度を超えることもザラ。そんな中でコペンのトップを開け、「どのような服装が一番快適か?」を検証するのだ。今回、車内に持ち込んだのはかなりくたびれたダウンジャケットと、冬用バイクグローブ。

そしてこの時の筆者の服装は、上はTシャツ、ユニクロのヒートテック肌着、厚手のシャツ。下は通年履いているリーバイスのジーンズだ。

まずはこの格好で出発し、新東名高速道路に乗る。辛くなったら間近のPAに入り、厚着しようという算段である。

というわけで、筆者は車を走らせる。車内暖房は上述のヒーター内蔵座席のみON、あとはトップを開けている状態では意味がないはずなのでOFFにする。

冬のオープンカーは、しばらく走ってみるとやはり肌寒くなる。下半身は苦ではないのだが、やはり腕も含めた肩から上の部位に冷たい風が容赦なく当たる。

新東名道に入ると、割と短時間で両手と首元が冷たくなってくる。

このうち、多くの問題をはらむのは両手である。手がかじかむと、最悪運転操作に支障が及ぶかもしれない。さすがに事故はまずいので、筆者は間近のPAに入ってすぐさまバイクグローブを着用する。

このバイクグローブ、オープンカーの運転でも無類の活躍をしてくれる!

容赦なく吹きすさぶ風を、バイクグローブがガッチリ防いでいる。冬用バイクグローブなのだからあって当然の機能なのだが、とにかくこのグローブがあるのとないのとでは、運転の快適さがまるで違う!

ヒートテックに守られた部位は、ほどほどの休憩を挟めばまぁ何とかなるだろうという具合である。しかし、手はそうではない。安全運転のためにも、冬用グローブは必需品と言える。

ダウンジャケットよりもインナーを工夫しよう!

次に筆者が強く感じたのは、首元の保温。この時はマフラーを持ってこなかったのだが、せめてハイネックのセーターを着ていれば首元はちゃんと保護できたはず……と筆者は少々後悔してしまった。

ただ、冬のオープンカーの運転は服装に多少の気を遣っていれば、真夏のそれよりも遥かに快適であるという結論に筆者は達した。

助手席に放り投げたダウンジャケットについては、今回は一度も着る機会がなかった。これを着ると、どうしても両腕の動作が鈍くなってしまう。手と首から上を除いた上半身は、ダウンジャケットよりもインナーの工夫で解決したほうがベターではないか……というのが筆者の意見である。

どのみち、冬のオープンカー運転は「工夫」という要素でいくらでも融通が利くということだ。夏はそうはいかない。帽子を被っていても日焼け止めクリームを塗っていても、強烈な直射日光が体を焼いてくる。場合によっては熱中症に見舞われることも。

オープンカーは、夏よりも冬に乗るべきなのだ。

晴れた日の土日祝日、時には平日の午前にトップを開けたコペンを乗り回し、そのまま中部横断自動車道で甲府方面に行ったり、新東名道を西に進んで浜松を目指したり。そうしたことが、とにかく楽しい。そのせいでガソリン代やら高速道路の利用料金やらがかさんでいる状態だが、ずっと自室に引き籠っているよりは何百倍も健康なライフスタイルではないか。

その上で、乗車時の服装に一工夫加えることで「オープンカーを購入して良かった!」と心から確信できるようになるのだ。

文/澤田真一

1984年生まれ。静岡市生まれ相模原市育ち。グラップリング歴20年超。世界のスタートアップ情報からガジェットレビュー、Apple製品、キャッシュレス決済、その他諸々のジャンルの記事を執筆。

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