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帰省で使う人にとっては改悪?連続使用が必須になった「青春18きっぷ」の上手な使い方

2025.12.14

1982年3月から発売開始となった「青春18きっぷ」。当初は「青春18のびのびきっぷ」という名称だったようだが、翌年春季発売分から現在の名称に変更されている。

格安で日本全土を移動可能!それが青春18きっぷ

不思議な名称であるが、そもそもこれは学生をはじめ、様々な立場の人がまとまった休暇期間中に利用できる切符としてJR東日本が提供するサービスだったことに由来があるという。

販売期間は基本的に春休み、夏休み、冬休みに該当する時期であり、購入すれば特定の期間中はJRの普通列車と快速列車が実質乗り放題となる、特別乗車券として利用可能。

今回は、この青春18きっぷの現在の利用方法と、従来と異なる使用感についてのお話。

それから利用についてのメリットについて紹介してまいりたい。

現在は使用の際に注意すべき点も…微妙な改悪?

青春18きっぷと言えば、変遷もあったが基本的には1日分の切符が5枚セットで、年に3回の販売期間が設定されているという形で長らく運用の基本ルールが成り立ってきた。

価格で換算すると1枚2,000円。1日にどれだけJRでの普通・快速列車で移動してもこの範囲内で収まるので、時間はあるがお金が少ない学生さん向けにも訴求力が高かった。

1996年には5枚セットの切符機能が1枚に収まるようになり、これで利用者は管理もしやすくなった。

最近までこの仕様で、12,050円という価格で販売されてきたのが青春18きっぷである。

ただ、2024年の冬季から青春18きっぷの仕様は大きく変更された。

新たに3日用と5日用の2種が販売される形となったのだ。

その販売価格は、2024年冬季から3日間用は10,000円。5日間用が12,050円となっている。依然、安いが使い方が以前とは異なる。

簡単に説明すると、購入時に任意にしていた利用開始日から、連続した3日間。もしくは5日間の範囲の中で利用可能というふうに仕組みが刷新されたのである。

従来であれば5日分の切符を購入してしまえば、利用期間中であれば自分の好きな時に1日分ずつ消化できた。

このため、たとえば冬季の場合はお金のない学生さんが実家に帰るために青春18きっぷを買い、これでまず1日分消化。

そして実家でのんびり過ごして自分の住まいに戻る際にまた1日分消化。それでもまだ余るので、あとは期間中に近所のJRを利用して使い潰すなどのやり方が通用した。

が、2024年冬季からは連続して3日。もしくは連続して5日の間だけJRの普通・快速が利用できるという形となったので、実家に帰省するために青春18きっぷを使う場合、3日か5日以内に帰省して、また自宅に戻る必要が出てくる。

これは正直、なんか気持ちが落ち着かないというか、年末年始の慌ただしさがそのまま切符に反映されたようでしんどい……という意見も飛び交うこととなった。

自動改札機に対応でストレスなく利用可能になったメリットも

前述のように、現在の仕組みの青春18きっぷはいささか利用する上でめんどくさいというか、ちゃんと計画的に利用しなければならない要素が目に付く。

ただし、それでも価格としては十分安いまま。

さらに現在のメリットとしては、従来の仕様ではどうしても持て余す日数のあった青春18きっぷが、この仕様では無駄になりにくく、3日用もあるため以前より出費も抑えられるという点もある。

たとえば帰省に使うだけでなく1泊2日の小旅行では3日用。2、3泊ぐらいする旅行には5日用といった具合に使い分けて購入すれば交通費も依然安く済む。

また、この変更から青春18きっぷはJR各駅の自動改札機でも対応可能になった。

スムーズに駅を行き来できるようになったことは大きな改善と言えるだろう。

(旧仕様の頃のように、余った日数の切符を使ってのんびり列車移動…という楽しみは失われた)

今後も現行の仕様でこのまま行くのかは判然としないものの、システムの変更から1年が経過した現在でも特に改変の兆候はないし、そのようなアナウンスもない。

となると当面はこの販売方式で行くものだと考え、その仕組みに慣れておきたいところだ。

Author
2013年頃からライターをしている個人事業主。学生時代にボーイスカウト活動と駅伝をやり過ぎてしまいアウトドアやスポーツが苦手に。趣味はフィギュア製作と河川散策で自宅では猫やカメなどと暮らす。過去の職歴はクラブのボーイ、アダルトショップ店員、パチンコホール企業社員など王道の働き方を選べない性格。現在は複数媒体でサブカル・ギャンブル・ペット系記事を執筆中。@DIMEでは主に動物関連の記事や玩具系の取材記事を入稿。座右の銘は「健康寿命は足腰から」。左利き、猫背。

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