ゲームセンターやオンラインクレーンゲームの人気が高まっているが、配信のための撮影マナーや順番待ちの距離感といった「ルールには書かれていないが気になる行動」が課題になっている。
オンクレ・クレーンゲーム攻略メディア『毎日がクレーンゲームパーティープラス』や日本全国のゲームセンター情報『クレマップ』を運営するCGPは、日常的にクレーンゲームで遊んでいる10代から50代の男女105名に、「クレーンゲームのマナー意識」に関するアンケート調査をしてランキング形式で結果を発表した。
この調査は、クレーンゲーム利用者が気になった行動やどんな行為をマナー違反と感じたかを集計しており、店舗側のハウスルール整備やクレーンゲームプレーヤーのマナー啓発のヒントにできる内容になっている。
第1位:「動画撮影時に周囲への配慮がなく他人が映り込む」(102票/97.1%)
第1位は97.1%という圧倒的な得票で「動画撮影時に周囲への配慮がなく他人が映り込む」だった。「歩きながらカメラを下げずに撮影する」や「周囲を確認せずにブースを撮り続ける」、「他人の顔が分かる状態でSNSに投稿されてしまうかもしれない不安」などの回答があり、「子どもと一緒に遊んでいるときに心配」や「撮られているか分からず不安」という声が多く集まった。クレーンゲームのプレー動画はSNSで人気コンテンツだが、「撮る側の楽しさ」と「映り込む側の不安感」のギャップが店舗内トラブルや不快感の要因となる可能性がありそうだ。
第2位:「備品・景品ではないものを意図的に狙う」(83票/79.0%)
第2位は「備品・景品ではないものを意図的に狙う」がマナー違反として挙がった。「ポップや装飾物を意図的に引っかけて落とす」や「ケースや土台の小物など景品ではないパーツを狙う」などの行為に対して、「子どもが真似しないか心配」や「店員が注意しづらく見ていてつらい」といった声があった。
第3位:「他人がプレーしている背後で聞こえる大きさで話す」(78票/74.3%)
クレーンゲームをしている最中に、評価やアドバイスめいた会話が背後から聞こえると「集中できない」や「萎縮してミスする」といった意見があった。背後から声が聞こえてくると、見られているようで落ち着かないといった心理的負担を感じる人が多いようだ。一方で「盛り上がっているだけでも評価されているように感じる」という声もあり、距離感や施設内の音量の配慮が必要だろう。
第4位:「求められていないアドバイスで声をかける」(66票/62.9%)
プレーしている人にとっては、「こう取ったほうがいい」や「その狙い方は違う」など本人が求めていないアドバイスをされると気になるようだ。今回の調査でも6割以上が「マナー違反」と感じていた。親切心のつもりのアドバイスもプレッシャーになったり、自分のペースを乱されるといった声があるので、コミュニケーションには気を付けたいところだ。
第5位:「後ろに人が並んでいても種類展開の景品を連続で取り続けて交代しない」(59票/56.2%)
後ろに並んでいるのに連続で景品を取り続けて交代しない人に対しては、「後ろが待っている場合は少し譲ってほしい」という声が半数を超えた。遊ぶ時のルールやマナーの境界線が曖昧なため、プレーする時はほかの人の様子を見ながら空気を読むことも大切だろう。
クレーンゲームは「他者と空間を共有する遊び」なので、店舗のルールでは明文化されにくいグレーゾーンのマナーにも多くの不快感が寄せられている。「撮影マナー」、「距離感」、「声かけの可否」、「順番待ちの空気感」など個人の価値観が出やすい部分ほど、すれ違いが生まれやすいようだ。店舗とプレーヤーの双方が適度な配慮で心地よい空間を共有できるように、マナー啓発や声かけ環境作りなどの取り組みを進めたほうがよさそうだ。
「クレーンゲームのマナー意識調査」概要
調査対象:日常的にクレーンゲームで遊んでいる10代~50代の男女
調査日:2025年11月
調査人数:105名
調査方法:クラウドワークスによるアンケート実施
回答数:105票
回答形式:選択式+自由記述
調査会社:CGP
※この調査は日常的にクレーンゲームを楽しむ一般ユーザーの声を中心に集計したものであり、結果は「多くの利用者がこう感じている傾向」を示す参考データです。
出典:毎日がクレーンゲームパーティープラス「クレーンゲームのマナー意識調査」
構成/KUMU







DIME MAGAZINE

















