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推計91兆円といわれる日本の家庭に眠る「かくれ資産」の実態

2025.12.15

年末といえば大掃除をする家庭も少なくないだろう。普段は見ない場所を掃除することで、思わぬものを発見することもあるはず。メルカリは、1年以上使用しておらず、理由なく家庭内に保管しているモノを不要品として、不要品保管数量調査および「メルカリ」の平均取引価格から不要品を金額に換算した数値を「かくれ資産」と定義している。そんな家庭にある資産価値があるものについて、「メルカリ」はニッセイ基礎研究所の久我尚子氏監修のもと、「2025年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”」として調査して結果を公開した。それによれば日本の「かくれ資産」の総額は90兆円以上になるという。

日本の家庭に眠る“かくれ資産”は推計約90兆5352億円!

性年代別に36カテゴリー毎の不要品の平均個数を調査して、日本全国の家庭に眠る「かくれ資産」の総額を算出すると推計約90兆5352億円という数字になった。国民ひとりあたりの平均「かくれ資産」は約71.5万円という高額になった。

「かくれ資産」の内訳トップはファッション用品

「かくれ資産」の内訳をみると「ファッション用品」が33.6%でもっとも大きな割合を占めていた。それに「ホビー・レジャー」(22.2%)、「書籍・音楽・ゲーム」(21.2%)、「家具・家電・小物」(20.0%)、「美容・健康」グッズ(2.9%)が続いた。

60代の平均「かくれ資産」は100万円超

「かくれ資産」の金額を年代別にみると、もっとも多かったのは60代で平均100万7328円だった。これは20代の平均48万7744円の約2倍の金額だ。2位の40代は平均84万687円、3位の50代は76万2277円だった。年代が上がれば、価値があるのに使わないものが増えていることが推測できる。

地方別のトップ3は「中部地方」、「近畿地方」、「中国・四国地方」

地方別でひとりあたりの平均「かくれ資産」で、もっとも多いのは中部地方で平均89万8765円だった。2位は近畿地方で平均80万5086円、3位は中国・四国地方で平均75万6536円だった。一番少なかったのは平均48万3266円の北海道・東北地方だが、東京都が平均64万375円と意外と低い結果になった。

今年の大掃除で捨てられそうな不要品は推計約9兆9373億円

家庭にある不要品のうち、今年の大掃除で捨てる予定の不要品の数量について、日本全国の“捨てられそうな”不要品の金額を算出すると、日本全国で推計約9兆9373億円という数字になった。国民ひとりあたりの“捨てられそうな”不要品の金額は約8.9万円になる。

現在は使っているが今後使わなくなるモノの金額はひとりあたり平均約27.4万円

現在は利用している持ち物のうち、今後5年以内で使わなくなると思うモノの数量を調査して“今後使わなくなるモノ”の金額を算出すると、国民ひとりあたり平均約27.4万円になった。カテゴリー別で“今後使わなくなるモノ”の金額を調べると、もっとも高いのは「ファッション用品」で10万2894円、それに「ホビー・レジャー」(7万3664円)、「家具・家電・小物」(6万637円)が続く結果になった。

調査監修を担当したニッセイ基礎研究所生活研究部上席研究員の久我尚子氏は次のようにコメントしている。

「家計管理というと多くの人は「お金」を中心に考えがちですが、家庭の中には「お金」と同じ価値を生み出す「モノの資産」が眠っています。今回の調査では、その総額が推計約91兆円、ひとりあたりでは約71.5万円にのぼることが明らかになりました。これは、金融資産では捉えることのできない「暮らしの資産」の大きさを示しています。

私たちは、預金残高や投資資産の変動には敏感でも使わなくなったモノの価値には気づきにくいものです。けれども家庭内に眠るモノを棚卸しし、必要・不要を見直すことは、家計の健全化にもつながります。モノを管理するという視点は、単なる節約や整理整頓の域にとどまらず、「暮らしの資産運用」ともいえる行動です。

将来使わなくなるモノの価値もひとりあたり約27万円にのぼることが分かりました。つまり「いま使っているけれど、いずれ手放すモノ」も「潜在的な資産」として把握することが、これからの家計管理の新しい視点といえるでしょう。年末の大掃除は、まさにこうした「暮らしの資産」を見つめ直す絶好の機会です。調査では、大掃除の際に「捨てられそうな不要品」の総額が全国で約10兆円にのぼることがわかりました。捨てる前にその価値を確かめ、次に必要とする人へとつなぐことができれば、それは家計にも社会にもプラスとなる「資産運用」といえるでしょう」

家庭にもよると思うが、今回の調査ではかなりの「かくれ資産」が眠っていることが浮き彫りになった。年末の大掃除をいい機会と考えて、使わなくなったものをリユースする方法を考えてみるのもいいかもしれない。うまくいけば、思わぬ副収入になるかもしれない!

「2025年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”」調査概要

調査対象:10代~60代の男女2400人
調査時期:2025年10月7日~2025年10月14日
調査方法:インターネット調査
調査対象品目について:
下記の5分類・計36カテゴリーに該当する所有物の個数を調査。
ファッション用品/トップス、ボトムス、靴、時計、バッグなど計12カテゴリー
書籍・音楽・ゲーム/書籍・コミック、CD、ゲームソフトなど計5カテゴリー
美容・健康グッズ/メイク・スキンケア用品、香水、ダイエット用品など計4カテゴリー
ホビー・レジャー/おもちゃ、アウトドア用品、車など計8カテゴリー
家具・家電・小物/PC、スマートフォン、家具など計7カテゴリー
15歳未満の子どもに関する所有物は下記の4分類・計13カテゴリーを調査。
ファッション用品/ベビー・キッズ服、シューズなど計3カテゴリー
ゲーム・おもちゃ・グッズ/キッズ・ベビー向けおもちゃやカードなど計4カテゴリー
教育・学校用品/絵本、教科書・参考書など計3カテゴリー
外出・おでかけ用品/ベビーカー、バギー、チャイルドシートなど計3カテゴリー

算出方法:
・日本の世帯構成比に準じた調査サンプルを設定。日本全国を「北海道・東北」「関東(東京以外)」「東京」「中部」「近畿」「中国・四国」「九州・沖縄」7ブロックに分類。7ブロック内の世帯人員別のサンプル構成比を総務省統計局「令和2年国勢調査 人口等基本集計」の都道府県、世帯人員別一般世帯数と同等比率になるように割り付け、10代~60代の男女合計2400サンプルを対象にインターネット調査を実施。
所有する不要品個数を調査:
・個人が所有する「ファッション用品」「書籍・音楽・ゲーム」「美容・健康グッズ」「ホビー・レジャー」「家電・家具・小物」の5分類36カテゴリーと15歳未満の子どもが所有する「ファッション用品」「ゲーム・おもちゃ・グッズ」「教育・学校用品」「外出・おでかけ用品」4分類13カテゴリーに該当する不要品を自宅内に何個所有しているかを調査。
・性年代別ひとりあたり「かくれ資産」を算出:
性年代別の不要品平均個数と各カテゴリー毎の「メルカリ」平均取引価格(2024年1月~2024年12月実績)を掛けあわせ、性年代別ひとりあたり平均「かくれ資産」を算出。
・日本全国の「かくれ資産」の総額を算出:
性年代別一人あたり平均「かくれ資産」を日本の性年代別人口と掛けあわせ、その総計を「かくれ資産」として算出。

https://about.mercari.com/press/news/articles/20251120_kakureshisan

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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