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Kiaの商用EV「PV5」が2026年インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤーを受賞

2025.12.15

キア(Kia)は、2025年11月19日(現地時間)、フランス・リヨンで開催された世界商用車博覧会「Solutrans(ソルートランス)」において、PV5が「2026年インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー(International Van of the Year)」を受賞したことを発表した。

今回の受賞は34年間の同賞の歴史において、韓国ブランドとして初であると同時に、日本をはじめとするアジアの小型商用(LCV)EVとしても初の受賞という新たな歴史を刻んだだけではなく、26名の審査委員全員の満場一致で受賞が決定され、PV5の卓越した完成度とEV技術の革新性を証明した。さらにPV5が、従来の欧州ブランド中心の小型商用車市場において、世界的に最も影響力のある賞を受賞したことにより、グローバル市場への進出の初期段階における新たな需要拡大にも寄与することが期待されている。

Kiaは、2023年に「ワールド・パフォーマンス・カー」部門でEV6 GTが受賞したのを皮切りに、2024年にはEV9が「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」と「ワールド・EV ・オブ・ザ・イヤー」を、2025年にはEV3が「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、今回PV5が「インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことで、4年連続で世界の舞台においてEVモビリティにおけるリーダーシップを認められたことになる。

Kiaの宋虎聲(ソン・ホソン)社長は、以下のように述べている。

「Kiaは長年にわたりEVの革新を牽引すべく努力してきた。PV5はその意志を商用車領域へと広げたモデルだ。特にPV5は、多様なモデルを柔軟に生産出来る『コンベヤー・セル』結合生産システムなど、製造面での革新も同時に実現した成果であり、今回の受賞は一層意義深い。

PV5がデビューと同時に『インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー』に選ばれたことは、Kiaが世界市場における小型商用車(LCV)市場の基準を再定義し、世界中のビジネス顧客に向けたスマートで持続可能なモビリティの未来を切り拓いてゆくことを証明するものだ」

「インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー」について

このインターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー」は、欧州各国の小型商用車(LCV)を専門とする記者団で構成された非営利機関IVOTY(International Van of the Year)が主催して選定する、小型商用車業界で最も権威のある賞で、1992年から34年にわたり続いている。受賞対象は当該年度に発売された小型商用車で、その中から最も革新的な価値を持つ車両が選ばれる。

今回の2026年インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤーは、今年12か国以上で販売を開始した小型商用車(LCV)のうち最終候補に残った7車種を対象に、評価団が実際に試乗し、技術革新性・効率性・安全性・環境性・持続可能性など多岐にわたる項目を総合的に評価して選定された。今回の受賞は、ボンゴから継承された実用性と、カーニバルの空間活用性・機能性などを重視するKiaのDNAが、未来志向的にPV5へと的確に反映された結果であると分析することができる。

そしてPV5は、フォードのE-トランジット・クーリエ、E-トランジット、トランジット・コネクト PHEV、フォルクスワーゲンのクラフター、トランスポーター/E-トランスポーター、 FarizonのSVなど、最終候補に並んだグローバル小型商用車(LCV)市場の強力な競合モデルを抑え、2026年インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

受賞の背景

IVOTYのジャーラス・スウィーニー委員長は、次のように評価した。

「KiaのPV5は優れた性能、効率的なEVプラットフォーム、顧客中心の設計で審査団に強い印象を残した。特に26名の審査委員の満場一致で選出されたことは、PV5が商用EV市場において実用的な革新を実現する新たな基準であることを示す」

PV5は、従来のメーカー主導の生産・販売方式から脱却し、ユーザーが求める多様なモビリティの活用目的に対応できる様に設計された顧客本位のEVバンである点において、高い技術革新性を誇る。また、EVプラットフォームを基盤とした広い積載空間と柔軟な室内構造は、ユーザーのビジネス環境に最適化された空間の効率化を実現している。

さらに、前方の多重骨格構造・バッテリー保護設計・超高張力鋼の拡大適用・先進安全装備やペダル踏み間違い時加速抑制装置により、高い安全性も確保。加えて、派生モデルの生産過程における部品のための資源の不必要な浪費も最小化し、様々なサステナブルな素材を採用するなど、環境保全と持続可能性を考慮した設計も際立っている。

Kiaは、来春、PV5パッセンジャーとカーゴの2モデルを日本市場で発売することを発表した後、派生モデルも今後公開する予定となっている。またKiaは、先日起工式を終えた「華城EVO Plant」West において、2027年からPV7などのより大型クラスのPBVも順次量産し、KiaのPBVシリーズを拡大してゆく計画となっている。

今回PV5の受賞が発表された「ソルートランス」は、世界の主要自動車メーカー・部品サプライヤー・物流ソリューション企業が参加し、商用車産業全体の未来に向けた方向性を提案する世界的な商用車博覧会。今年は11月18日(火)から22日(土)までフランス・リヨンのユーレクスポ(Eurexpo)展示場で開催され、Kiaは同博覧会でPV5キャブ付シャーシ・カーゴ・クルーなど、PV5を基盤とした多様な派生モデルを披露し、小型商用(LCV)EV市場での地位を固めている。

関連情報:https://www.kia.com/jp/ja

構成/土屋嘉久

「CanCam」「Oggi」「Domani」などのファッション誌やサイトの編集に長年にわたり携わりながら、編集プロダクション「ADVOX株式会社」を設立。同時に、広告のクリエイティブディレクター&ライターとしても活動。近年は、DIMEをはじめとする情報誌やサイト、ラジオ番組などで、クルマや家電、美容、健康、グルメ、ファッション情報を発信。さらに現在では、クルマ好きが高じてWワークで超高級スーパーカーブランドにて車両移動する業務に携わり、毎日、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェ、マクラーレン、アストンマーチン、マセラティ、ロータス、ベントレー、ロールスロイスなど、様々なクルマの運転を満喫中。

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