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ドラえもんとジャン・ジュリアンのコラボ展&ポップアップ、渋谷PARCOで12月14日まで開催中!

2025.12.10

日本が世界に誇る国民的人気キャラクター、ドラえもん。

大人から子どもまで、時代や国境を越えて世界中の多くの人々から愛され続けています。

そんなドラえもんが今、アートシーンで注目を集めるフランスのアーティスト、ジャン・ジュリアン(Jean Jullien)氏と異色のコラボレーションを実現しました。

渋谷PARCOにて2025年12月14日まで開催されるポップアップ「ドラえもん&Jean Jullien = STRANGE inventions(へんてこな発明)」展は、大人の心もわしづかみにする、知的好奇心を刺激する企画です。

ジャン・ジュリアン氏とは?

ジャン・ジュリアン氏は1983年生まれのパリ在住のアーティストです。

現在は一時的に東京を拠点として活動し、イラストレーション、絵画、彫刻、インスタレーション、写真、映像、書籍、衣類、デザインオブジェなど、ジャンルや形式を横断する幅広い表現を行っており、シンプルで力強い線と、鮮やかな色彩で描かれる、ユーモラスでウィットに富んだ作品が人気です。

ロンドンのセントラル・セント・マーチンズやロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学んだジャン・ジュリアン氏は、本国フランスはもちろん、米国、ヨーロッパ各国、韓国、中国など世界中で活躍しています。

ニューヨーク・タイムズやナショナルジオグラフィック、エルメス、VOGUEといった世界的なメディアやブランドとコラボレーションを行い、世界各地で個展を開催。彫刻作品シリーズの《PAPER PEOPLE》《Paper Society》は、DDP(ソウル)、MIMA(ブリュッセル)、GINZA SIX(東京)、ル・ボン・マルシェ(パリ)などで展示され、国際的に注目を集めています。

ドラえもんとジャン・ジュリアン氏のつながり

本展は、「発明」と「想像」をテーマにして、遊び心と創造力に満ちた〝発明のラボラトリー〟をつくり出す試みとなっています。

ジャン・ジュリアン氏の新作ペインティングのほか、壁一面には、設計図のスケッチ、ユーモラスな発明のドローイングが散りばめられています。

たとえば、みなさんおなじみ、のび太の家のペインティングは、どこか懐かしい気分にさせてくれます。

もちろん、のび太の部屋のペインティングもあります。「タイムふろしき」や「ゴルゴンの首」、「アンキパン」など、ドラえもんのひみつ道具もたくさん描かれているのです。

そして、カラフルなジャングルに様々な恐竜が描かれたペインティングは、「のび太の恐竜」のワンシーンを思い起こさせてくれます。

ところで、ジャン・ジュリアン氏は昔からドラえもんが大好きだったそうです。

未来から来た「耳のない青いネコ型ロボット」と、「ピンク色のどこでもドア」という発想がとにかく最高で、夢のような存在だったと言います。

キャラクターデザインそのものも大好きで、「日本やそのポップカルチャーへの自分の愛情をすべて凝縮したように感じていた」とのこと。

「日常に根ざしながらも、シュールなひねりが世界を再定義し、すべてにユニークさを与えてくれる。シンプルな線、独創的な設定、そして数えきれないほどのひみつ道具に込められた巧妙さ。また、物語や時代を重ねる中でキャラクターが遊ばれ、再解釈されたり、シリアスになったり、変化したりするのに、その『本質』だけは変わらずに残るところも、ずっと魅力的だと思ってきました」(ジャン・ジュリアン氏)

そんなジャン・ジュリアン氏が本展で数々の作品を描けたのは、東京に引っ越して、藤子・F・不二雄先生のご息女たちと出会えた幸運のおかげだと言います。

「彼のレガシーを守り続けているその想いを、惜しみなく私に分かち合ってくださったことに深く感動し、彼の作品世界には多くの面で共鳴する部分があると感じました。そして何より、私にドラえもんの世界を『尊重しながら遊ぶ』機会を託してくださったことに、心から謙虚な気持ちで向き合っています」(ジャン・ジュリアン氏)

だからこそ、今回のコラボレーションにジャン・ジュリアン氏は、とてもシンプルで、そして誠実な気持ちで取り組んだと言います。

「私自身のアバターが、ドラえもんやその仲間たちと出会い、筆とインクを使って新しい『ちょっと不思議なひみつ道具』を考える、というアプローチです。ドラえもんの読者やファンのみなさんが、この象徴的な作品世界への私なりのアプローチを楽しんでくださり、私のモノクロキャラクターが、未来から来たこの青いネコと友だちになれたら嬉しいです」(ジャン・ジュリアン氏)

未来のイノベーションは既存の延長線上ではなく、「ちょっと不思議」な発想、そう、常識を疑い純粋な好奇心から生まれる創造力の中に隠されているのかもしれませんね。

コラボ限定アイテムも魅力いっぱい

本展は、アパレルなど、「発明とユーモア」をテーマにした限定アイテムが数多く登場しました。

オープニング初日にはジャン・ジュリアン氏のサイン会も開催

ジャン・ジュリアン氏の新作ペインティングや、設計図のスケッチ、ユーモラスな発明のドローイング、限定アイテムなど魅力満載の本展ですが、オープニング初日はジャン・ジュリアン氏のサイン会も開催されました。

限定アイテムのTシャツに、新たにジャン・ジュリアン氏の絵とコメントが加えられるなど、世界に1つだけの宝物を手にする幸運な方が続出。ジャン・ジュリアン氏のファンはもちろん、ドラえもん好きの多くの大人がハマるのも納得です。

ポップアップは12月14日まで! ぜひ、この機会に渋谷へ足を運び、未来から来たネコ型ロボット「ドラえもん」と現代アートの巨匠が生み出す、知的なユーモアと創造性の世界を体感してみてはいかがでしょうか?

「ドラえもん&Jean Jullien = STRANGE inventions(へんてこな発明)」

場所:渋谷PARCO 1階のポップアップスペース「DAIROKKAN」
期間:2025年12月4日(木)~12月14日(日)
営業時間:11~21時(施設に準じる)

取材・文/中馬幹弘 撮影/江藤大作

(C)Jean Jullien Courtesy of NANZUKA (C)Fujiko-Pro

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