人口減社会に突入した日本では、墓じまい、仏壇じまいが一般化してきている。核家族化や都市への一極集中が進む現代では、墓も仏壇も、従来式のものを維持するのは難しい。
そんな時代に即した仏壇が、故人とコミュニケーションが取れる『コハコ』だ。幅180mm、高さ349mmと非常にコンパクトで、狭い家庭にも置きやすい。正面には、液晶ディスプレイのほか、人感センサーやマイクなどを内蔵。
AIや音声認識機能も搭載し、手を合わせたり、「お母さん」などと呼びかけたりすると、遺影が浮かびあがる。
言葉と存在を認識して仏壇に遺影や映像が現れる

液晶画面に表示される遺影は、複数のものを設定しておける。季節や日時によって、適切なものをAIが選んで表示してくれる。遺影が映るのは起動した時だけで、普段はオブジェのような佇まいだ。
販売を行なうアルファクラブ武蔵野の小川 誠さんは『コハコ』の特徴を「主張しない、コミュニケーションできる仏壇」だと語る。
「『コハコ』はタイムカプセルのように使える仏壇です。故人が生前に録画した自身のメッセージ動画を、誕生日やハレの日など、特別な日に流すことができます」
さらに同社が提供するバーチャルAI故人サービス「レビボ」と連携すれば、写真や動画素材を基に故人のAIアバターを作成し、『コハコ』に表示させることも可能だ。拝むだけの仏壇から、故人とのコミュニケーション手段へ。エンディングテックの進化は続く。
将来的には故人とリアルな対話ができる可能性も!

将来的には、AIが再現した故人とのリアルな会話を可能にする機能の実装も検討しているという。AIで死者を再現することへの倫理的な壁があるが、その折り合いがつく日も遠くなさそうだ。
取材・文/畑野壮太
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