一般社団法人日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会による2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考会に進出する上位10台の「10ベストカー」が「Japan Mobility Show2025」の会場で発表され、今年の10台に選ばれたのは以下の10台でした(ノミネート順)。
●スズキ株式会社: スズキ eビターラ
●株式会社SUBARU: スバル フォレスター
●ダイハツ工業株式会社: ダイハツ ムーヴ
●トヨタ自動車株式会社: トヨタ クラウン(エステート)
●日産自動車株式会社: 日産 リーフ
●本田技研工業株式会社: ホンダ プレリュード
●ビー・エム・ダブリュー株式会社: BMW 2シリーズ グランクーペ
●ヒョンデ モビリティ ジャパン株式会社: ヒョンデ インスター
●Stellantisジャパン株式会社: プジョー 3008
●フォルクスワーゲン グループジャパン株式会社: フォルクスワーゲン ID.Buzz
その後、袖ケ浦フォレストレースウェイにて2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー 10ベストカー試乗・取材会が行われ、選考委員が各車にイコールコンディションで試乗。
そして2025年12月4日、Bosch Forum Tsuzuki(神奈川県横浜市都筑区)にて、日本カー・オブ・ザ・イヤー 2025-2026の最終選考会が開催され、選考委員60名の投票により、2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤーが決定。60名の選考委員によるイヤーカーの投票方式は、10 台に25 点、18 点、15 点、12 点 10 点、8 点、6 点、4 点、2 点、1 点を割り振る「101(イチマルイチ)方式」を採用。
受賞したのは1149点を獲得したスバル・フォレスターでした。おめでとうございます!
授賞理由は「SUBARU フォレスターは、走行性能、実用性、快適性、オフロード性能、そしてスバルが一貫して重視してきた安全性を高い次元で融合したSUVとして高く評価された。待望のストロングハイブリッド(S:HEV)の採用により、独自技術である水平対向エンジンは、燃費性能と走りの愉しさを両立する“SUBARUらしい環境エンジン”へと進化。さらに、アイサイトXをはじめとした先進運転支援技術や、歩行者だけでなくサイクリストの傷害低減にも寄与するエアバッグなど、安全装備の進化も高い評価を集めた」。
10台のうち、もっとも上位の輸入車に与えられる2025-2026インポート・カー・オブ・ザ・イヤーはフォルクスワーゲンのID.BUZZが獲得しました。
授賞理由は「フォルクスワーゲン ID.Buzz は、BEV(電気自動車)のフルサイズミニバンという、現在国内市場では唯一無二の存在であり、BEVとしての完成度も極めて高い。電気自動車ならではのパッケージングが、ミニバンとしてゆとりある居住空間を実現し、BEVミニバンという新たなカテゴリーを切り開いた。さらに、“ワーゲンバス”として親しまれたType 2の魅力を現代的に継承したエクステリアデザインは、運転者のみならず周囲の人々までも笑顔にする存在感を放ち、高い評価を獲得した」。
そして特別賞の2025-2026テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーはポルシェ911カレラGTSが受賞。
授賞理由は「ポルシェ 911 の長い歴史の中で初めて採用されたハイブリッドシステム「T-Hybrid」は、運動エネルギーだけでなく熱エネルギーまで回生する、モータースポーツ由来の先進技術を搭載している点が大きな特徴である。電動化=エコという既成概念にとらわれない、ハイブリッド技術の新たな方向性を示すとともに、スポーツカーとしての走りの魅力を一切損なうことなく環境性能を高めたポルシェの技術力は高く評価された」。
特別賞の2025-2026デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーはフォルクスワーゲンID.BUZZが受賞。2025-2026インポート・カー・オブ・ザ・イヤーとのダブル受賞となりました。
授賞理由は「いまなお色褪せない人気を誇るワーゲンバス(Type 2)のヘリテージを受け継ぎ、それを現代的に解釈した ID.Buzz のエクステリアデザインは、ひと目でわかる強い個性を備えながら、誰にでも懐かしさと愛らしさを感じさせる魅力を放っている。テクノロジー優先で無機質になりがちな時代において、自動車にはエモーショナルな価値が不可欠であることを改めて示した意義は大きく、その存在はデザインのあり方に新たな視点を投げかけた」。
そして2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員特別賞に、ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京 ポルシェ ジャパン株式会社、一般社団法人スーパー耐久未来機構(STMO)が選ばれました。
ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京 ポルシェ ジャパン株式会社の受賞理由は「2021年10月の開設以来、ポルシェジャパン株式会社は「地域との共生」を掲げ、ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京 (以下PEC東京)が位置する千葉県木更津市との連携による地域活性化プログラムをはじめ、東京大学との共同プロジェクトとして若年層向けスカラーシッププログラムを展開するなど、社会的意義の高い取り組みを継続してきた。
PEC東京は、単なるプレミアムブランドの発信拠点にとどまらず、「モビリティ社会に開かれたスポーツカー文化のプラットフォーム」として、企業と地域、そして人とクルマをつなぐ持続的なモデルを提示した。その先進的な社会連携の姿勢と具体的な成果は、日本の自動車文化のさらなる発展に寄与するものとして高く評価される」。
一般社団法人スーパー耐久未来機構(STMO)の受賞理由は「スーパー耐久レースを運営する STMO は、2021年(当時:スーパー耐久機構)、試作車両などの参戦を可能にする「ST-Qクラス」を新設した。これにより、TOYOTA GAZOO Racing、株式会社SUBARU、株式会社ホンダ・レーシング、MAZDA SPIRIT RACING、日産自動車株式会社/日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社が試作車両を投入し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、株式会社ブリヂストン、ENEOS株式会社とともにカーボンニュートラル燃料や水素燃料などを活用した先進的な取り組みを開始した。
さらに 2025年には、日本自動車会議所とともに、アメリカンモータースポーツの象徴である NASCAR のデモランなど、国際交流の新たなステージを切り開き、モータースポーツを通じて日米の文化交流を促進する「ST-USAクラス」を新設した。2021年から続く革新的な試みと、2025年の新たな挑戦は、モータースポーツの未来を示す取り組みとして高く評価される」。
最後に、小学館DIME推薦の日本カー・オブ・ザ・イヤー2025-2026選考委員の私、青山尚暉が最高点の25点を配点したのは、スバル・フォレスターでした。選考理由は「今年のノミネート車はいつも以上に魅力的な新型車が揃った。ホンダ・プレリュードの操る楽しさ、80年代にドライブデートに明け暮れた今の世代を熱くする、価格はともかくとした商品性、日産リーフのこれぞ電気自動車という滑らかで静かな走りとエクステリアデザイン、ついに700kmを越えた航続距離(WLTCモード)、プジョー3008のインテリアのデザイン性、シートの良さ、視界の良さも大いに評価したい。
その上で、「誰にでも薦めたくなる商品力」と、それを裏付ける安全性能、快適性、約400万円から手に入る企業努力による価格設定、そして新しさ(継続販売車であればそのクルマとして歴代ファンが感じる新しさ)という個人的評価基準で、オールラウンダーかつロングドライブでも疲れない(600kmの運転経験あり)スバル・フォレスターはもっとも合致した1台となった」。
付け加えるならば、モータージャーナリスト&ドッグライフプロデューサーとしての立場から、北米でも愛犬家に支持されるスバル・フォレスターは我が国の愛犬家、愛犬にとっても、最高のドッグフレンドリーカーでもあると考えます。
詳しくは日本カー・オブ・ザ・イヤー公式サイトを参照してください。
https://www.jcoty.org/
文/青山尚暉
写真/日本カー・オブ・ザ・イヤー 雪岡直樹
「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」10ベストカーに選ばれたのは?
一般社団法人日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は、日本カー・オブ・ザ・イヤー 2024-2025の最終選考会に進出する上位10台の「10ベストカー」を発表した…







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