掃除機の大本命と言えるほど、人気が根強いコードレススティックタイプ。最近はバリエーションが多彩になり、ゴミ捨ての回数が減らせるゴミ収集ドック付きモデルが好評。雑誌DIME1月号ではこれらの実際の使い勝手と便利さ、そして肝心の掃除機能を上位モデルで徹底検証した。今回は家電王として様々な家電を使い倒してきた中村さんと編集部の原口によるレビューを@DIMEでもお届けする。
レビューしたのは、この二人!

家電王 中村 剛さん(右)
2002年に『TVチャンピオン』のスーパー家電通選手権で優勝。現在は家電王として各種メディアで活躍。
DIME編集部 原口(左)
白物家電企画を担当することが多く、新製品取材はもはやライフワーク。
掃除機市場、今アツいのは「コードレススティックタイプ」
ここ15年ほどの間、掃除機の市場はロボットタイプに注目が集まっていたが、近年はコードレススティックタイプの販売台数が増加(下表参照)。
その背景には「コロナ禍における清潔意識の変化がある」と、家電王の中村剛さんは見ている。
「ウイルスを気にする人が増えたのはもちろんですが、在宅勤務などで自宅で過ごす時間が長くなり、部屋をこまめに掃除したいという意識も高まりました。その影響で細かな場所も手軽に掃除しやすい、コードレススティック掃除機の需要が増えたのだと思います」
そんな中で最近注目なのが、本体で吸引したゴミを充電ステーションのドック内に溜めておけるモデルだ。ロボット掃除機ではすでにおなじみのタイプで、ゴミ捨ての回数を1〜3か月に1回程度に減らせるのが最大の特徴。掃除頻度が増えても、ゴミ捨ての手間が省けるというわけだ。さらに本体を軽量化できるメリットもあるという。
「本体を充電する度に自動でドック側にゴミを移すので、本体側の集じん容積を小さくできます。これで本体がよりスリムな形状になり、軽くて扱いやすいスティックタイプの長所を生かしやすくなりました」
大手メーカーから登場したモデルは、大半が本体の掃除性能も優れたハイエンドクラス。独自機能が随所に見られ、個性も異なる。今回は主要4モデルでこうした個々の違いもチェックしつつ、ドック付きのリアルな使い勝手や掃除機能も含めたトータルの実用性をレビューする。

今回レビューしたモデルはこちら!

ROUND 1|お掃除力対決
CHECK POINT
■ ブラシの形状
ブラシの形状や毛の種類は、様々なゴミをきっちり集めるだけでなく、壁際などを隅々まで掃除する際にも重要。掃除力の鍵となる。
■ 取り残しを防ぐ工夫
ゴミの取り残しを減らすべく、各社ともヘッドの形状や曲がり方などに独自技術を投入。掃除後のスッキリ感を左右する要素だ。
■ モーター
やはり掃除機には吸引力の強さを求めたいところ。その核となるモーターのパワーや吸引力を高める工夫にも注目したい。
【シャープ】静かすぎて心配になるほどだが納得の吸引力

驚くほど静かだが、吸引力は十分。毛束を高密度に配置したブラシによって細い溝に入ったゴミもかき出せた。

8本の高密度ブラシが風の分散を抑えて吸引効率をアップ。端までブラシがあるので壁際にも強い。
【東芝】パワフルな吸引力と隅の強さはピカイチ!

センサーでゴミを感知しながら強力モーターで吸引(右)。ヘッドが腕の動きと連動し隅も楽々(左)。

V字形状のブラシでゴミを効率よく中央にかき集める。両端にもブラシを備え、壁際のゴミも吸い取れた。
【パナソニック】ゴミを逃さない工夫が随所に見られる

ヘッド前部が壁際に密着する形状で、隅々までしっかり吸引。ゴミを照らし出すLEDライトも便利だった。

毛先の形状や硬さが異なる2種のブラシを搭載。高回転モーターと相まって床の種類を問わず掃除できた。
【シャーク】360度吸引できるヘッドが大活躍

前後左右から吸引する構造で後ろに引く際もゴミを吸い取る(左)。LEDライトで取り残しも防ぐ(右)。

V字形状のブラシと上部のフラップで360度きっちりゴミをかき集める。毛が絡まないのも特徴。







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