自宅で暮らしていて、「コンセントが足りない」「位置が悪い」と思ったことがあるはず。
住まいと暮らしの実例写真を投稿・閲覧できる日本最大級のソーシャルプラットフォーム、ルームクリップが調査した「コンセントに関するアンケート※」によると、コンセントに不満がある施主は75.4%にのぼる。
令和の時代に合わせた電気設備のアップデート
つまり、ほとんどの人がコンセントに何かしらの不満があるのだ。
家を建てるとき、間取りや水廻りの設備、デザインなどを家族でさんざん話し合うだろう。
しかし、コンセントを決める段では疲れ果てて、「そちらはお任せで……」と判断を預けてしまうことも少なくない。
もちろん、建てる側もプロ。
従来の経験則などを踏まえて適切な配置を考えてくれるが、暮らし方は人それぞれ。住んでみて初めて、位置や数がしっくりしないと後悔することに。
そこで、「もっと暮らしやすく、もっと快適に。」をテーマに、電気設備を令和にふさわしくアップグレードするため、パナソニックは「でんきの設備でeくらし」を提案する。
※2025年4月15日~23日実施:n=1167名(RoomClipユーザー)
創業以来、電気が安心・安全・快適に使える生活を支えてきた
1918年に創業したパナソニックは、今日の配線器具となるアタッチメントプラグを発売し、1920年に二灯用クラスタを加えて、以来、明るい暮らしを家庭に届けてきた。
その後は、コンセントや電線管、ブレーカーなど、様々な電設資材に事業を拡大し、電気の安全を守り続けて100年になる。
そんな100年の暮らしを支える中で、住空間は変わり、電気製品も変化してきている。
たとえば、LDKは一体化した空間となり、また、リモートワークスペースも必須になるなど、くらし空間や間取りの変化は顕著だ。
さらに、バッテリーの性能向上とUSB充電の普及に伴って、必要なコンセントの数が増加している。
特に悩みが出やすいのがリビングやキッチン、寝室だ。
リビング・ダイニングでは、ダイニングテーブルの横や下にコンセントが欲しいというニーズや、ベッドルームの頭付近や脇にコンセントが欲しいという、今までとは違う場所へのコンセントニーズが増えている。
家電のプロ、パナソニックの社員宅でも、電気配線は悲惨な状況となっているケースも……。
そこで「電気設備の教科書」を発刊し、施主や施工会社などに配布。悲惨な状況で後悔する前に考えておきたいポイントを提案してくれる。
「四隅の法則」と「アドオン」
令和のくらしにあった配線計画のコンセント新基準は「四隅の法則」だ。
これは、部屋の四隅にあらかじめコンセントを配置する考え方。
コンセント不足やタコ足配線、家具で隠れてしまうことを減らすためにゆとりのあるベースとする。
さらに、くらしに合わせた「アドオン」も重要。将来をふまえた「アドオン+α」を準備しておく備えも大切だ。
家族が集まるコミュニケーションの場、リビングダイニングを例にしてみよう。
ここでは、便利な小上がりも加えて配線例を提案する。
まずは、扇風機やヒーターなどの家電を効率良く使えるように、リビングの四隅にコンセントを配置する。
また、小上がりにも余裕を持って2か所、ベースとなるコンセントをレイアウト。
そして、テレビ周りとダイニングテーブル横、収納内にロボット掃除機のドックを配置し、それぞれにアドオンとしてのコンセントを確保する。
さらに、アドオン+αとして、ソファ周りや小上がりのカウンターなどに、スマホやタブレットなどが使いやすいよう配置する。
従来の一般的なリビングダイニングまわりでのコンセント数が約11口であるのに対して、アドオン+αでは、31口に。これで、タコ足配線などの不具合の多くが解消できるだろう。
ほかにも、ワークスペースでのコンセント数は、従来が約5口なのに対して17口、キッチン周りが従来約8口なのに対して20口を提案。
また、屋外でのコンセントニーズも増えている。PHEVやEVなどへの給電やデッキスペースでのアウトドアリビング、玄関などの防犯カメラなど、今後も屋外ニーズは拡大が予想されるため、将来を見越したコンセントの設計は重要となる。
暮らしの中で電化製品の利用はますます増えていく
私たちの暮らしの中で、今後も電化製品の利用機会が増していくことは容易に想像できる。
そして、電力を供給するコンセントのスタイルや数も増えていくだろう。
ぜひ、「でんきの設備でeくらし」を活用して、配線の新たな指針として活用してほしい。
取材・文/中馬幹弘







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