「ユーズド・イン・ジャパン、つまり日本の中古品・リユース品が、海外で高い人気を集めています。日本のリユース企業も海外進出に力を入れて、現在、日本発のリユースショップの海外進出店舗数は300店以上、更に店舗数は増加して行く勢いです」
こう解説するのは、リユース経済新聞の瀬川淳司社長。
オンライン上で売り手と買い手がつながる「場」を提供するプラットフォーム=マーケットプレースを日常的に利用する方も多いだろう。
Cto Cのマーケットプレースとしては日本最大のメルカリが、海外展開を加速させている。今年10月からは、台湾と香港で現地語対応の「メルカリ グローバルアプリ」をリリースした。
越境ECの進化版!「メルカリ グローバルアプリ」
台湾では現地のセブンイレブンと提携し、最寄りのセブンイレブンで購入した品物を受け取れるサービスをスタートし、好評だという。
「メルカリは、リユースショップではなくて、マーケットプレースのプレーヤーですが、実はアメリカなどではメルカリは苦戦していました。と言うのも、海外には既にeBay、Amazonなどの巨大なマーケットプレース企業が存在していて、日本にも進出している。
そこで今回、メルカリが使った方法が、日本の個人出品者の中古品を、海外の越境購買代行業者(Buyeeなど)が代理購入して海外での流通を任せると言う形です」(瀬川さん)
国内のメルカリ出品者はノーストレスの仕組み
日本から個人が海外のマーケットプレースを利用して海外と取引する際に、言語的な問題に加えて、商品発送途中での破損や取引での金銭的トラブルなどの心配が伴う。
しかしメルカリのグローバルアプリは、間に越境ECをサポートする公式パートナーとしてBuyeeなどの代行業者が入り、海外ユーザーはメルカリに出品された商品を代行業者を通じて購入できる。国内の出品者は代行業者の国内拠点へ商品を発送するだけで特別な対応は不要だ。
メルカリPRグループの竹井千翔氏はこう語る。
「2019年に越境ECサイト自体はスタートしていますが、このアプリでは、Buyeeに連携パートナーになってもらい、越境ECの代行業務をして頂きます。
台湾ではセブンイレブンあるいは自宅で受け取れる。香港ではアリババのCainiaoを通してあるいは自宅で受け取れます。
海外の購入者はグローバルアプリをダウンロードし、日本語から現地語に自動翻訳される画面で購入します。
日本の出品者には、海外から購入されると『海外で売れた』と言う通知が代行業者からきます。出品者の方は、普通にメルカリの画面で日本語でストレスなく使って頂けます。
作業もこれまでと変わらず、海外から購入されたら国内の連携パートナーの倉庫宛に発送して完了です。海外の購入者が運送費用と手数料を負担します」
メルカリは、今後、2026年春にはアメリカでの提供開始を予定。展開する国や地域を順次拡大し、3年以内に50以上の国や地域、中長期的には100以上の国や地域へ展開を目指している。







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