小学校1年生のお子さんを育てる「ちゃんぽんめんさん」は、株主優待を上手に取り入れながら家族サービスに注力する40代の男性。
@ DIME読者に刺さりそうだとインタビューを決行したところ、子育てを楽しみながら投資をして資産を増やしていくスタイルが見えてきました。
サラリーマン必見!「残業投資法」をちゃんぽんめんさんから伝授
――残業代をすべて投資に回しているとXのポストで見て驚きました。ちゃんぽんめんさんの特徴は「残業投資法」になるんですか?
「残業投資法」なんですかね?ははは。
生活防衛資金(生活費の6ヶ月)だけは残して、あとは全部投資資金にしています。現在、およそ330銘柄の個別株に投資し、具体的に、投資資金をお伝えすると、年間では合計340万円を見積もっています。
――年間340万円!
内訳は、残業代年間60万円分、夏のボーナス40万円分、冬のボーナス40万円分、株の配当金などで年間200万円です。キャッシュポジションはほとんどなく、フルポジです。
――そんな赤裸々に教えていただきありがとうございます!
Xで金額まで公開しているので大丈夫ですよ!
私はIT系だから残業は多いんですが、この「残業投資法」を取り入れてからは残業があまり苦にならなくなりました。私のスタンスとしては、サラリーマンとして定年まで勤めたいので仕事へのモチベーションを落とさないために、働いたお金で狙っていた優待株を買っちゃっています。
――ちゃんぽんめんさんはSE(システムエンジニア)でしたっけ?40代ですよね?資産保有額も伺っていいですか?
40代後半、仕事はプログラマでコーディングを行う仕事です。住宅ローンや自動車ローンを除いて金融資産は5,000万円。投資歴は20年で現物メインですね。
――投資対象は個別株ばかりですか?
個別株がほとんどで、社債も少しポートフォリオにあります。あと、会社の持ち株会もやっています。
子育て家庭は「刮目せよ」!投資スタイルで大事なのは「節約・節制しない」こと!?
――最近のXのポストでは新作ゲーム『カービィのエアライダー』を家族で遊んでいるなど、家族団欒の時間をすごく大切にされている気がしました。お子さんはおいくつなんですか?
子どもは6歳、小学校1年生で1人です。『カービィのエアライダー』は、私も楽しみたくて。
私は節制していないタイプだと思います。(ゲームソフトをはじめとして)使いたいものにはお金を使いたい。株主優待はあっても、関係なくお金を使う時は使う。だからね、「普通のおじさん」なんです。
――いやいや、資産額からいうと「普通のおじさん」ではない気がしますよ。優待族は保有している株主優待があると、利用するお店が限られてしまったりしますね。私もそうなんですが……(苦笑)。そういったことがないわけですね?
そうです、外食したい時、株主優待は候補のひとつとして出すけれど、必ずしもそのお店で食べないといけないわけじゃない。基本給の中で家計はやりくりできているので、その中で(株主優待を使わずに)外食したい時はしています。
株主優待に対してのスタンスは、あくまでも自分で消費したいから取得。そのため、人には売ったりせずに自分で使えるものを選んでいます。まあ、時には会社の人にあげたりもしますが。
株主優待は、株主が使うため権利取得をするのが、会社にとっても失礼ないスタイルでしょうという考え方です。
――そうなんですね!実際にご自身や家族が使って喜んでもらえる株が残っていくというわけですね。では、お子さんが喜ぶ銘柄があれば教えてもらえますか?
3つあります。
まず、タカラトミー(7867)。
株主優待では限定の「トミカ」がもらえるので、うちの子が喜んでいます。また、株主優待として40%の割引券がもらえるので、クリスマスプレゼントを買う時に活躍します。
※タカラトミーの株主優待、100株では、3月権利としてオリジナル「トミカ」2台、3月と9月には保有期間に応じて自社商品を10%~40%の割引で買える券がもらえる。権利は3月9月の年2回。
そして、ハピネット(7552)。
株主優待カタログから自社オリジナル商品、独占販売商品が選べるのですが、「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」のソフトを選びました。
※ハピネットの株主優待は、株主優待カタログから自社オリジナル商品、独占販売商品を保有株数に応じてもらえる。100株だと1品、500株だと2品、1,000株だと3品。500株、1,000株だと追加でこども商品券も受け取れる。権利は3月。
U-NEXT HOLDINGS(9418)も外せません。権利は2月と8月の年2回で、100株だとU-NEXT視聴90日分、そしてU-NEXTで使えるポイント1,000円分ももらえます。複数名義にして年間の視聴料を無料にして楽しんでいます。ここでは、子ども用のコンテンツが充実していて『それいけ!アンパンマン』や『おしりたんてい』といったアニメを親子で見ていますよ。
――年間で、おもちゃやゲームソフトがこんなに届いて、アニメも見放題だと、お子さんも喜びそうですね。
プレミアム優待倶楽部の残高は10万超え……!ここでも家族サービスに「全集中の呼吸」!
――各企業が導入しているプレミアム優待倶楽部(PYC)のWILLsCoin(ウィルズコイン)数もすごく多いと思いました。この前、ちゃんぽんめんさんが紅まどんなを頼んでいて、私も便乗して頼ませていただきましたよ。紅まどんなを頼んだ時、WILLsCoin(ウィルズコイン)数に驚きましたもん。
プレミアム優待倶楽部(PYC)のWILLsCoin(ウィルズコイン)数は13万ポイント超!
これですね、この時で13万ポイント以上ありました。プレミアム優待倶楽部(PYC)を株主優待にしている銘柄を複数持っていて合計すると年間15万ポイントもらえます。
紅まどんなやみかんといったくだもののほか、これまでに妻用のテンピュールの枕、洗車をするための高圧洗浄機とも交換しました。
――これは家族が喜びますね!
はい。ただ、プレミアム優待倶楽部を株主優待にしている銘柄の中には無配(配当利回りが0%)の銘柄もあり、気にしているのは、配当利回りと財務です。急な廃止もあるかもしれなく、例えば、配当利回りが2%~4%あるサクサ(6675)や日神グループ(8881)、昭栄薬品(3537)、明和地所(8869)であれば、比較的安心かと思います。
私の中では、プレミアム優待倶楽部では配当利回り3%~3.5%であれば買い。もし配当利回りが2%前半になったら割高と思って売ることもあります。あとは、ミックス係数(PER(株価収益率)×PBR(株価純資産倍率))もチェックしていて10以下ならOKといったように基準もあります。
あとは、財務。利益剰余金と有利子負債の差分を見て、プラスであればよしとしています。
これはプレミアム優待倶楽部に限らず他の株でもいえることですが、配当利回りが0%の場合でも買うことはあるものの、その場合は株主優待が5%以上ないと買いませんね。
上級者向け?今参加したいキャンペーンや株を買う時の信用取引ワザも!
――ちゃんぽんめんさんは330銘柄保有とのことで、すごくたくさん保有されていて羨ましい限りです!
お金があると買いたくなる性格で、今はフルポジで買ってキャッシュポジション(手元資金)はありません。でも、ちょっとしたテクニックがあるので……。
――えっ?聞きたいです!
それは暴落タイミングで欲しい株があれば、信用取引(証券会社に担保を預けて自己資金以上の金額で売買する取引、委託保証金の約3.3倍まで取引が可能)で買っておく方法です。たったこれだけ。欲しい株があって買い時だと思ったら信用取引で買い注文を出しておいて、給料やボーナスが出て買えるようになったら「現引(信用取引で買った株式を手持ちの現金で買う決済方法)」するという。
金利は取られてしまうけれど、暴落時には株のバーゲンセールになっているわけなので、機会損失ももったいないと思い、この方法を取っています。
――上手な買い方ですね!
ありがとうございます。
――そういえば最近のポストでは、JREポイントのキャンペーンにも触れていましたね。お得情報にも敏感だと思いました。
はい、「JRE POINTの利用で10万名さまにポイントが当たる大抽選会!」のキャンペーンですね。
貯まったポイントを期間中に利用すると抽選で10万人にポイントが当たるもので最大2万2,300ポイントもらえます。
――商品券に交換するとおっしゃっていたような……。
そうです。今回、ルミネ商品券に交換しました。商品券3万円分は2万4,400ポイントで交換でき、交換比率はいいと思います。通勤などで貯まったポイントを商品券に交換できて、さらにはキャンペーンにも参加できます。
この商品券は妻に渡して、ルミネでコスメを買ってもらおうと思います。この商品券はおつりも出るので、その点でもお得だと思いますよ。
――キャンペーンに参加時にも交換商品を商品券にして、家族に渡して家庭円満に……。「商品券は奥様に」のスタンス、さすがです。
投資をしていない人へ向けたメッセージ
――@DIME読者で投資をしてみたい人もいるはずですが、メッセージはありますか?
まずはじめられることとして2つあるのですが、自分の会社に持ち株会があるか調べること、そして、自分がよく行くお店の優待株を買って使ってみることです。
個別株から入るとリスクが少し高いと思うのであれば、提案としては、個別株のほか投資信託(eMAXIS Slim米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)など)を混ぜて「個別株:海外株や投資信託=50%:50%」で買っていく方法もありますね。
自分が勤める会社で持ち株会があれば一部を負担してくれることもあり、私もしています。持ち株会では、株がストップ安になってもすぐには売れないデメリットもありますが、会社が一部負担してくれて通常よりも安く買えるだけでもメリットがあると思っていますよ。
――ありがとうございます。
@ DIMEの読者であるビジネスマンが憧れる姿に違いないちゃんぽんめんさんへのインタビューで聞けたのは、意外ともいえる「節約・節制しない」投資法。“家族サービス全集中”のスタンスは、きっと「真似したい」と思う人も多いに違いありません。
文/谷口 久美子
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