歌舞伎町をモデルにした神室町を中心とした歓楽街の裏社会を舞台に、極道の血塗られた抗争だけに終始せず、家族愛や義理人情などの人間模様を重厚に描き出すセガの人気ゲーム『龍が如く』。
2026年の2月には新作タイトル『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』の発売も控えているが、実は2025年12月8日に20周年を迎えた長寿シリーズであり、これを祝した展覧会『冠婚葬祭展』が東京・大阪の2都市で順次開催される。
人生の節目を彩るイベントを通じてファンへの感謝を
人生のドラマにおける象徴的な儀式である「冠婚葬祭」。最近では推しのキャラと結婚式を挙げるファンもいるが、いわばこの展覧会は公式が許可した2次元結婚式であり、これまでの作中で散っていった男たちへ捧げる追悼の儀でもある。20年という歴史のなかで描いてきたキャラクターの成長を、人生の節目を彩るイベントごとを通じてファンとともに擬似体験しようという、セガからの心憎い演出なのだ。
まず会場へ入ると桐生一馬役の黒田崇矢さんによるVTRメッセージにはじまり、両側の壁全面のモニターを通して主要キャラクターがお出迎え。まるで東城会本部へ訪れた桐生一馬かのような気分を味わうことができる。
そして作中の名言を100個展示するブースや、これまでの全登場キャラ1500名を網羅したパネル、作中のトピックスを記した戦前から始まる年表と、それに対応する形でシリーズの発売年度などを記録した年表が続く。
推し活ガチ勢がお待ちかねのウェディングフォトブース
このスペースでは本展覧会のために描き下ろしたウェディング衣装をまとったキャラクターの等身大パネルほか、会場で写真を撮るのは恥ずかしいというファンのためにQRコードを読み込むとキャラと一緒に写真を撮れるARフォトフレームのカード(税込1000円)も用意。
実際にこのスペースを使って推しキャラと結婚式を挙げられるスペシャルパッケージプラン(税込16万5000円)を、東京と大阪の両会場でそれぞれ15枠用意していたが、既に完売御礼とのこと。メディア向けのプレオープンイベントでは、実際の結婚式の様子を披露されたが、運が良ければ、会場を訪れた際に挙式に遭遇できるかも!?
光があれば影もある――会場の一角に献花台が!
こちらは作中で散っていったキャラクターを追悼する葬祭会場。受付には芳名帳が用意され、キャラクターへの献花ができるほか、イベント限定のスペシャルボイスも流れていた。取材時に行なわれていたのは錦山彰の葬儀だが、追悼されるキャラクターは開催期間によって変化。東京会場では錦山彰(11月28日~12月5日)、郷田龍司(12月6日~12月13日)、峯義孝(12月14日~12月22日)のボイスが日によって変わる予定だという。
その他にも東城会本部や「カラーの一坪」、盃事を再現した事務所など『龍が如く』の世界に没入できるフォトブース、
マンガートビームスがプロデュースした会場受注限定のアパレルやアクスタといった定番アイテムから、
結婚届&離婚届や亡きキャラの墓石アクスタ、祝儀袋といった冠婚葬祭にちなんだトガッたグッズまで用意されている。
『極3』は単なるリメイク作品ではない!
プレオープンの最後に行なわれた制作総指揮を務める囲み取材で、龍が如くスタジオの代表・横山昌義氏は次のようにコメント。
「『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』は単なるリメイクではありません。これからシリーズの方向性がどうなっていくのか。本作をプレイすることで、そのヒントを発見できるはずです」
これまでも『龍が如く 7』で桐生一馬から春日一番へと主人公の交代やRPG要素の導入などドラスティックな改革を行なってきた同シリーズだが、これで終わりではない。次作でも大胆なアップデートが行なわれることを臭わせていた。
2026年2月12日の『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』発売を前に、シリーズの歴史を振り返りながら、『龍が如く』流のエンタメをリアルに体験できる『冠婚葬祭展』へ足を運んでみてはいかがだろうか。
開催概要
20周年記念『龍が如く』冠婚葬祭展
【東京】
開催期間:2025年11月28日(金)~12月22日(月)
開催場所:東京都渋谷区宇田川町31-2
開催会場:渋谷 BEAM 4F BEAM ギャラリー
開場時間:平日 11:00~21:00/土日祝 10:00~20:00
【大阪】
開催期間:2026年2月6日(金)~2月24日(火)
開催住所:大阪市住之江区南港北2-1-10
開催会場:大阪南港 ATC Gallery
開場時間:全日 10:00~19:00
なお、入場には販売枚数に上限を設けた「日時指定制」のチケット(税込4600円~※特典付き入場券もあり)を購入する必要がある。気になる人は本展覧会の特設サイトを確認してほしい。
関連URL:https://ryu-ga-gotoku-ex.com/
取材・文/廣田俊介 編集/渡辺和博 撮影/編集部
(C)SEGA







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