2025年の上昇キーワード&2026年の注目キーワードは?
急上昇ランキングで紹介したキーワード以外の2025年に発信件数が増加したキーワードの解説と、その上昇キーワードから見る2026年に発信件数増加が注目されるキーワードを紹介する。
2023年に注目キーワードに挙げた「人手不足」は前年比+500件で急上昇ランキング18位にランクイン、2024年に挙げた「ショートドラマ」は2025年に562件(前年比+393件、3.33倍)と、実際に増加しているキーワードもあり、一年の企業発表の潮流から未来の発表トレンドを予測することができる。
上昇キーワード1 「推し活」関連ワード
「推し活」が流行語として広く知れるようになった2021年末以降、企業発表で使用されるシーンも年々増えている。2021年:46件、2022年:312件、2023年:618件、2024年:891件。その勢いはとどまるどころか、新たな行動様式としてより一般的になっている。
2025年も前年比+446件で1.5倍に増加している。その対象や形式とともに、関連するキーワードも広がっており、「フィギュア」や「ぬいぐるみ」に加え、推し活対象をイメージしたという「香水」なども多く発売され、件数を伸ばした。関連して、「ぬい活」のキーワードも2024年17件から53件と3.12倍に増加している。
上昇キーワード2 新たな働き手「外国人材」
「特定技能」のキーワードは、在留資格制度が創設された2019年に徐々に登場し始め、2020年には前年比2.41倍の164件と増加したものの、以降は横ばいが続いていた。
2019年:68件、2020年:164件、2021年:186件、2022年:199件、2023年:207件、2024年:287件。そんな中で2025年には前年比2.12倍の608件と増加した背景には、過去最高の在留外国人数(2025年6月時点、出入国管理庁より)で外国人労働者が増える中で、外国人材関連サービスが資金調達や、大企業による協業など、ビジネス界でも活発な動きが見られる影響と考えられる。
多様な業界で、外国人材の働きやすさに着目した施策などの発信も見られている。こうした外国人材の受け入れをサポートする「登録支援機関」の発信も前年比5.63倍の135件と増えており、紹介事例や大手旅行会社が参画するといった発表もあった。
注目キーワード1 酒蔵の新たな事業として増加の兆し「ウイスキー」
世界的なウイスキーコンテストで日本のウイスキーが評価されたり、NHK連続テレビ小説の題材になったりと、ブームが続いていた「ウイスキー」だが、企業発表自体は漸次的な増加が続いている状態だった。
2025年には前年比1.68倍の686件となった。需要の変化や代替わりに際してなどで国内の日本酒や焼酎の酒蔵が新事業としてウイスキー製造を始めるケースが生まれており、その新商品発売などでの発信が増えた影響だ。家飲み需要に合わせた関連グッズの発売も見られた。
注目キーワード2 博覧会場の決済方法で注目集めたブロックチェーン「ステーブルコイン」
新たな決済方法を通じてブロックチェーンを身近にした「ステーブルコイン」は、2023年に121件の発信があった後、2024年には76件に減少していたが、2025年に前年比2.45倍の186件となった。
関連する「ブロックチェーン」も、2019年:785件、2020年:716件、2021年:1147件、2022年:1855件、2023年:2225件、2024年:1688件、2025年:1385件と、2023年に最大の発信数となっている。今年を象徴する国際博覧会場のトークンを交換できるとして注目を集めた。10月には日本初の合法的な円建てステーブルコインの発行がはじまったことで、今後さらに発信が伸びていくことが予想される。
出典元:株式会社PR TIMES
構成/こじへい







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